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たらちねジョン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
たらちねジョン
別名義 たらつみジョン
生誕 (1989-01-20) 1989年1月20日(35歳)
兵庫県
国籍 日本の旗 日本
職業 漫画家
活動期間 2015年 -
代表作 『アザミの城の魔女』『グッドナイト、アイラブユー』『 海が走るエンドロール
公式サイト たらちねジョン (@new_john1) - X(旧Twitter)
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たらちねジョン1989年平成元年〉1月20日[1][2] - )は、日本の漫画家。女性[2]兵庫県出身[2]BL作家としてはたらつみジョン名義で活動している[2]

2015年に『COMIC it』(KADOKAWA)掲載の『グッドナイト、アイラブユー』でデビュー[2]。代表作に『グッドナイト、アイラブユー』『アザミの城の魔女』などがある[2]。『ミステリーボニータ』誌上において「海が走るエンドロール」、『ComicWalker』で『セックス・エデュケーション』を連載中(2023年10月現在)。

来歴

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高校生時代に、友人が漫画家を目指しており、友人と共に洋楽のプロモーションビデオを漫画に描き起こしたのが、漫画を描いた最初と語っている[3][4]

グラフィックデザイナーを志願して美術大学の予備校に通学していたものの、映画好きが漫画の表現に役立つと考えて、漫画家へ進路を変更する[2]。美術大学の映像科で、「他の学生たちと共に物事を作ることが難しく、1人で描ける漫画が一番良い」と痛感したことも、漫画家への道を進むきっかけの一つとなる[3]。この頃に同人文化に触れ、同人誌の製作を始めて、本格的に漫画制作に取り組む[4]

美術大学を卒業後、就職をせずアルバイトをしながら世界各地を旅行しており、「25歳までに漫画家になれなければ、就職しよう」と考えていたところ、25歳の頃に出版社から声がかかり、2015年に旅行経験をいかした作品『グッドナイト、アイラブユー』で商業誌デビューする[2][4]

2022年には、美大時代に映像制作を学んだ経験を生かした作品『海が走るエンドロール』が、宝島社の「このマンガがすごい! 2022」オンナ編1位に選ばれたことを始め[2][5]マンガ大賞2022にもランクインするなど[6]、各種漫画賞で上位入りしたことで注目を集めている[2][5]

漫画家のトマトスープは、『ミステリーボニータ』誌上で、「このマンガがすごい!」の2023年版で同時ランクインとなったたらちねとの対談において、たらちねの作風を「絵に情熱が迸っており、読者に訴えかけ、心を動かす」と絶賛している[3]

BL作家としては、ふゅーじょんぷろだくとのアンソロジー雑誌「Baby」などで活動を行っている[7]

作品リスト

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★は連載作品。

脚注

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  1. ^ a b 兵藤育子「New Comic たらちねジョン『海が走るエンドロール』秋田書店 漕ぎだしたら船はどこへ着くのか。65歳から始める、映画づくり」『an・an』第52巻第41号、マガジンハウス、2021年10月27日、116頁、大宅壮一文庫所蔵:000061516 
  2. ^ a b c d e f g h i j 【アニ漫研究部】「海が走るエンドロール」たらちね氏が考える65歳女性主人公の今後”. Sponichi Annex. スポーツニッポン新聞社 (2023年3月4日). 2023年10月21日閲覧。
  3. ^ a b c 青柳美帆子「宝島社「このマンガがすごい!」2年連続1位記念 たらちねジョン×トマトスープ スペシャル対談」『ミステリーボニータ』第37巻第2号、秋田書店、2023年2月1日、168-169頁、全国書誌番号:00073768 
  4. ^ a b c 青柳美帆子 (2022年7月27日). “『海が走るエンドロール』が心を打つ理由。作者たらちねジョンが語る作品の誕生秘話”. CINRA.NET. CINRA. 2023年10月21日閲覧。
  5. ^ a b 「社説 ありたい自分を探す旅 週のはじめに考える」『中日新聞中日新聞社、2022年1月16日、朝刊、5面。
  6. ^ 『海が走るエンドロール』たらちねジョン”. Souffle. 秋田書店. 2023年10月21日閲覧。
  7. ^ たらちねジョンのプロフィール”. コミックナタリー. ナターシャ. 2023年10月21日閲覧。
  8. ^ たらちねジョンが描く、旅と家族の物語「グッドナイト、アイラブユー」完結”. コミックナタリー (2017年2月15日). 2023年10月21日閲覧。
  9. ^ Witch_of_TCの2019年1月18日のツイート2023年10月21日閲覧。
  10. ^ Witch_of_TCの2020年12月18日のツイート2023年10月21日閲覧。
  11. ^ ボニータで新連載3本スタート、「KEY JACK」の潮見知佳による刑事ものなど”. コミックナタリー (20201006). 2023年10月21日閲覧。
  12. ^ Netflix「セックス・エデュケーション」を「海が走るエンドロール」著者がマンガ化”. コミックナタリー (2022年7月15日). 2023年10月21日閲覧。
  13. ^ 祖母の死に触れ自身を振り返る、「海が走るエンドロール」たらちねジョンの読み切り”. コミックナタリー (2024年11月6日). 2024年11月6日閲覧。

外部リンク

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