どろぼうの名人 (中里十)
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どろぼうの名人 | |
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ジャンル | 百合[1] |
小説 | |
著者 | 中里十 |
イラスト | しめ子 |
出版社 | 小学館 |
レーベル | ガガガ文庫 |
刊行期間 | 2008年10月18日 - 2009年3月18日 |
巻数 | 全2巻 |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | ライトノベル |
ポータル | 文学 |
『どろぼうの名人』(どろぼうのめいじん)は、中里十/著、による日本のライトノベル。イラストはしめ子が担当。ガガガ文庫(小学館)より2008年10月から2009年3月まで刊行された。第2回小学館ライトノベル大賞で佳作を受賞した[1]。
初雪という少女が川井愛という女性の義妹となり、その日常生活を描いている。実姉と義姉の地下活動の駆け引きに、初雪が利用されるという形となっているが、本編は表の世界の日常を中心に描かれており、純粋無垢な少女の視点からの日常が語られる。愛という義姉と、その娘の文に対して思いを巡らし、またなかなか会えない実姉へも、心の想いが深くなっていく初雪の様子を描いている。
グリム童話の『ラプンツェル』と『どろぼうの名人』の話を交え、初雪はそれらを作中の出来事にあてはめている。本作の題名もそこから取られている。
あらすじ
[編集]この作品記事はあらすじの作成が望まれています。 |
登場人物
[編集]- 佐藤 初雪 (さとう はつゆき)
- 主人公で本編の語り手。渋谷星栄という中学校に通う少女で、葉桜という姉がいる。義姉となった川井愛と一緒に生活することとなる。愛の古本屋を手伝ったり、文との会話やメールのやりとりで、彼女らと仲が深まっていく。古本屋でいる間はラプンツェルごっこという遊びをして、義姉のことや自分の状況を考えている。
- 佐藤 葉桜 (さとう はざくら)
- 初雪の姉。黒いマントに見える服を着る。言葉や仕草で他人の思考に影響を与える行為から、魔女だと初雪に考えられている。ハーモニカをよく吹く。在日米軍基地内にある地下組織のメンバーで、組織や活動の詳細は不明。米軍兵の部下が多数いる。物騒な奴らから狙われることもある。「近藤紡株」を巡って川井愛と問題がある。
- 川井 愛 (かわい めぐみ)
- 初雪を義妹に迎えた女性。表向きは古本屋を営んでいて、集合住宅に住んでいる。葉桜同様、初雪から魔女と思われている。医師である夫と、文という娘を持つが、2人とは別居している。大病院院長の娘だったが、結婚して文を産んだ後に実家のお金を大量に持ち出し、家出をした。千島駐在のロシア海軍と強い関わりがあり、地下活動を行っているが詳細は不明。
- 川井 文 (かわい あや)
- 川井愛の娘。小学生で、チェロを習っている。普段は母の実家に住んでいる。非常に豪華な自室を与えられているが、本人は気に入らない。だんだん初雪と親しくなっていく。
既刊一覧
[編集]- 中里十(著) / しめ子(イラスト) 、小学館〈ガガガ文庫〉、全2巻
- 『どろぼうの名人』2008年10月18日発売[2]、ISBN 978-4-09-451097-3
- 『どろぼうの名人 サイドストーリー いたいけな主人』2009年3月18日発売[3]、ISBN 978-4-09-451127-7
脚注
[編集]- ^ a b 『このライトノベルがすごい!2009』宝島社、2008年12月6日第1刷発行、91頁。ISBN 978-4-7966-6695-4。
- ^ “どろぼうの名人”. 小学館. 2023年11月4日閲覧。
- ^ “どろぼうの名人 サイドストーリー いたいけな主人”. 小学館. 2023年11月4日閲覧。