にがい涙

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にがい涙
スリー・ディグリーズシングル
初出アルバム『世界の恋人』
B面 女の喜び
リリース
規格 シングルレコード
録音 モウリスタジオ(現:モウリアートワークススタジオ
ジャンル ポップス
時間
レーベル EPIC/CBS・ソニー
作詞・作曲 安井かずみ(作詞 #1)
筒美京平(作曲 #1)
J.B.Jefferson(作詞・作曲 #2)
B.Hawes(作詞・作曲 #2)
チャート最高順位
  • 週間15位(オリコン
  • 1975年度年間86位(オリコン)
  • 週間1位(オリコン/洋楽部門)
  • 1975年度年間4位(オリコン/洋楽部門)[1]
スリー・ディグリーズ シングル 年表
ミッドナイト・トレイン
(1974年)
にがい涙
(1975年)
恋はシャンソン
(1975年)
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にがい涙」(にがいなみだ)は、1975年2月1日に発売されたスリー・ディグリーズのシングル。日本限定発売。

概要[編集]

1974年、「ソウル・トレインのテーマ」で全米(Billboard Hot 100)1位を獲得したスリー・ディグリーズだったが、同年に「天使のささやき」が全米2位のヒットとなったものの、本国では暫く新曲がリリースされなかった[2]。これに業を煮やしたCBS・ソニーの洋楽ディレクターの高橋裕二は、日本独自のシングルを制作するという企画を立てる[2]。企画の主旨から、制作は邦楽ディレクターである白川隆三に委ねられることになり、白川は安井かずみ筒美京平に、日本語で歌うポップスを作るよう依頼する[2]

高橋の企画は日本人作家によって2曲制作するというものであり、もう1曲は本作より3ヶ月前にリリースされた、松本隆作詞、細野晴臣作曲の「ミッドナイト・トレイン」である。レコーディングはディグリーズが再来日した際に2曲同時に行われ、ディグリーズの3人は、2室のスタジオを慌ただしく行き来しながら歌入れを行う[2]

本作は『夜のヒットスタジオ』(フジテレビ系)などの音楽番組で披露されると、「見てたはずよ」と片言の日本語で歌う姿も話題となり、オリコン総合チャートでは最高位15位(日本でリリースされた全シングルで最高順位)[3]、オリコン洋楽チャートでは1975年3月17日付〜4月21日付にかけて6週連続1位を記録する[4]

収録曲[編集]

  1. にがい涙
    作詞:安井かずみ/作曲:筒美京平/編曲:深町純
  2. 女の喜び
    作詞・作曲:J.B.Jefferson、B.Hawes/編曲:R.Rome

収録アルバム[編集]

参加ミュージシャン[編集]

カバー[編集]

にがい涙

脚注[編集]

  1. ^ 『コンフィデンス年鑑 1976年版』38頁。NDLJP:12431083/22
  2. ^ a b c d CD-BOX『筒美京平 Hitstory Ultimate Collection 1967〜1997 2013Edition』 ソニー・ミュージックダイレクト(2013年12月25日)ブックレット、72頁。
  3. ^ 『オリコンチャート・ブック アーティスト編』オリジナルコンフィデンス、1988年、184頁頁。ISBN 4-87-131021-3 
  4. ^ 『コンフィデンス年鑑 1976年版』39頁。NDLJP:12431083/22

関連項目[編集]