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ひと結び

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
棒に施したひと結び

ひと結び(ひとむすび)は、ロープなどを芯に縛り付ける結び方(ヒッチ)のひとつ。

ひと結びは以下の2つの意味に用いられる[1]

  1. (交点に荷重がかかるように)芯に一重の巻きを施すこと。
  2. 芯に1度回したロープに対して止め結びを施すこと(つまり芯を外してロープを引くと止め結びになる)。

英語でも両者を区別せずハーフ・ヒッチ(Half hitch)ということが多いが、1の用法であることを強調するときはシングル・ヒッチ(Single hitch)やシンプル・ヒッチ(Simple hitch)ということがある[2]

右の図は2の意味でのひと結びである。また、2の意味でのひと結びは、ロープを芯に回したあと、ロープの残りの部分を芯とみなして1の意味でのひと結びを1回施したものと考えることもできる。このように考えたとき、芯にかけたロープに1の意味でのひと結びを1回でなく2回施した結び方がふた結びとなる[3]

ひと結びの強度はそれほど高くなく、ほかの結び方と組み合わせて使うことが多い[4]

1の意味でのひと結びは、例えば本結びをしたあと両端をそれぞれ(残りの紐の部分を芯とみなして)ひと結びしておいたり[5]巻き結びをしたあとやはり残りのロープを芯とみなしてひと結びしたり[6]するのに用いられる。

ボートを岸に係留するとき、一時的にであれば2の意味でのひと結びを使うことがある[7]

関連する結び目

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ひばり結び巻き結び
これらはともに芯に2回(1の意味での)ひと結びを施して得られるヒッチである。

参考文献

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注釈

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  1. ^ 『ロープの結び方』 20-21頁・94頁。
  2. ^ 『ロープの結び方』25頁。
  3. ^ 『ロープの結び方』 67頁。
  4. ^ 『暮らしに役立つひもとロープの結び方』30頁。
  5. ^ 『暮らしに役立つひもとロープの結び方』 73頁。
  6. ^ 『暮らしに役立つひもとロープの結び方』 114頁・185頁。
  7. ^ 『暮らしに役立つひもとロープの結び方』 230頁。