ものはづくし
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ものはづくし(物は尽くし)は、歌謡の形式の一つ[1][2]。清少納言が著したとされている平安時代の随筆『枕草子』に登場することで知られている[2][3][4]。
同じ種類のものを列挙したような歌謡の形式のことを指す[2]。形式では類聚的章段に分類され、「ものづくし」(物尽し)などとも呼ばれる[1][5]。種類としては「花づくし」や「国づくし」などが挙げられる[2]。今様や宴曲などを始めとした歌謡の詞章、浄瑠璃や祭文にも使われる[2]。邦楽曲の分類の一つとしても使われている言葉であり、『桜尽し』『香尽し』などがその例として挙げられる[2][6]。
脚注
[編集]- ^ a b “あらためましてベーシック国語”. 2021年8月15日閲覧。
- ^ a b c d e f 小項目事典,デジタル大辞泉, ブリタニカ国際大百科事典. “物尽しとは”. コトバンク. 2021年8月15日閲覧。
- ^ “【清少納言が作者の『枕草子』に学ぶ美意識とは?】|ベネッセ 教育情報サイト”. ベネッセ教育情報サイト. 2021年8月15日閲覧。
- ^ “国風文化とナショナリズム|学び!と歴史|まなびと|Webマガジン|日本文教出版”. www.nichibun-g.co.jp. 2021年8月15日閲覧。
- ^ “物尽(く)し(ものづくし)の意味 - goo国語辞書”. goo辞書. 2021年8月15日閲覧。
- ^ 呉珺「伊藤漱平訳本における「好了歌」の翻訳研究」『通訳翻訳研究』第18巻、日本通訳翻訳学会、2018年、121-132頁、doi:10.50837/its.1807、ISSN 1883-7522、NAID 130007995606、2021年8月20日閲覧。