らんま1/2 とらわれの花嫁
ジャンル | コマンド選択式アドベンチャー |
---|---|
対応機種 | PCエンジンCD-ROM² |
開発元 | テンキー |
発売元 | 日本コンピュータシステム |
プロデューサー |
鈴木力 土田俊郎 |
ディレクター | 成田伸子 |
デザイナー | テンキー |
シナリオ | 成田伸子 |
プログラマー |
橋谷利幸 佐藤伸 |
音楽 | 神津裕之 |
美術 |
中嶋敦子 成田伸子 |
シリーズ | らんま1/2シリーズ |
人数 | 1人 |
メディア | CD-ROM |
発売日 |
1991年12月6日 |
その他 | 型式:NSCD1006 |
『らんま1/2 とらわれの花嫁』(らんまにぶんのいち とらわれのはなよめ)は、日本コンピュータシステム(メサイヤ)から発売されたPCエンジンCD-ROM²用のアドベンチャーゲーム(デジタルコミック)。1991年12月6日に発売された。
概要
[編集]これより前に日本コンピュータシステムは、らんま1/2のアクションゲームを制作・発売していたが、本作はテンキーによって制作されている。
原作『らんま1/2』にない完全オリジナルストーリーで展開されるデジタルコミック式アドベンチャーである。原作では登場しなかったキャラクターも登場する。ゲームオリジナルキャラクターのデザインは制作会社であるテンキーの成田伸子が担当している。ゲーム中は全てアイコンを選択して進めていく。ゲームは3章に分かれており、乱馬(らんま)とあかねを視点にしてプレイしていく。
マニュアル表紙に、らんまが持っている花は「愛氷花(アイビンホア)」で三白帝が花嫁に与えるものであり、花から湧き出づる雫を飲めば一度だけ望むままに姿を変えられるという伝説の薬草である。ゲーム中はこの花の存在が騒動の一端となる。
ストーリー
[編集]秋も終わりごろ、校長が特別朝礼を行った。その内容は中国行きの研修旅行を用意するというものだった。喜ぶ乱馬であったが中国行きのチケットはわずか2枚のみで、しかもチケットの獲得条件が「期末試験にトップの成績の男女のみ」という乱馬には厳しいものであった。
何としてもチケット獲得を目指す乱馬であったが、その行き先には恐ろしい罠が仕掛けられていた。
登場人物
[編集]ゲームオリジナルキャラクター
[編集]- 三白帝
- 声 - 広瀬正志
- かつてチベット高原を支配していた伝説の一族、凶暴なバイション族の末裔。バイション族は雪と氷に閉ざされた山の上を住処とする。日本に生き延びていた。
- チャーシュー
- 声 - 中嶋聡彦
- 三白帝の部下。コロンに知られている程、顔が広い。
- クマガールたち
- 声 - 小林優子、石桃子
- 三白帝が八宝斎の為に用意したコンパニオン。
音楽
[編集]主題歌
[編集]- オープニングテーマ
-
- 「じゃじゃ馬にさせないで」
- 作詞 - 森雪之丞 / 作曲 - 村松邦男 / 編曲 - 椎名和夫 / 歌 - 西尾えつ子
- エンディングテーマ
-
- 「地球のハテ・恋のハテ?」
- 作詞 - 大山潤子/ 作曲 - 村松邦男 / 編曲 - 川井憲次 / 歌 - YAWMIN
スタッフ
[編集]- 原作:高橋留美子
- エグゼクティブ・プロデューサー:白倉安昌
- プロデューサー:鈴木力、土田俊郎
- アシスタント・プロデューサー:八坂圭祐、米坂典彦
- マニュアル制作:肥田タイジ
- 技術協力:クロン
- キャラクターデザイン:中嶋敦子
- ゲームオリジナルキャラデザイン:成田伸子 (TENKY)
- 脚本・絵コンテ:成田伸子 (TENKY)
- 原画:大倉雅彦 (M.P. RUN)
- 原画制作協力:吉田晶彦 (M.P. RUN)
- ゲームデザイン:成田伸子 (TENKY)
- メイン・プログラム:橋谷利幸 (TENKY)
- サブ・プログラム:佐藤伸 (TENKY)
- アドバイザー:いとすひろし (TENKY)
- ドッター(作画スタッフ):白崎行彦、石井秀明 (TENKY)、大村政幸、八木智芳、成田伸子
- 機材協力:はったり長島
- 録音監督:斯波重治
- 録音監督補:桑原邦男
- 録音スタジオスタッフ:山田富二男、内田誠人
- 録音協力:オムニバス・プロモーション
- 録音スタジオ:ニュージャパンスタジオ
- ミュージック・ディレクター:柏村正身(ヒューマン・ミュージック)
- 作曲:神津裕之
- ミュージック・デジタイザー:高橋大昌
- 効果音・MIX:桃崎享(ヒューマン・ミュージック)
- MIXスタジオ:ヒューマン・ミュージック
- オープニングアニメ:白崎行彦
- 総監督:成田伸子 (TENKY)
- ゲームデザイン:TENKY
評価
[編集]評価 | ||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
|
ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では合計26点(満40点)[2]、『月刊PCエンジン』では95・90・80・85・80の平均86点(満100点)、『マル勝PCエンジン』では7・7・8・7の合計29点(満40点)、『PC Engine FAN』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、22.38点(満30点)となっている[3]。また、この得点はPCエンジン全ソフトの中で136位(485本中、1993年時点)となっている[3]。同雑誌1993年10月号特別付録の「PCエンジンオールカタログ'93」では、「アニメーションたっぷりで、ビジュアルを満喫できる」と紹介されている[3]。
項目 | キャラクタ | 音楽 | 操作性 | 熱中度 | お買得度 | オリジナリティ | 総合 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
得点 | 4.60 | 3.55 | 3.82 | 3.53 | 3.43 | 3.45 | 22.38 |
脚注
[編集]- ^ ゲーム中には登場しておらず、ソフトをCD再生する際の注意を、九能小太刀と一緒にアナウンスする1トラック目のみに登場している。エンディングのスタッフロールにも「陰の出演者」となっている。
- ^ a b “らんま1/2 -とらわれの花嫁- まとめ [PCエンジン]/ ファミ通.com” (日本語). KADOKAWA CORPORATION. 2015年4月26日閲覧。
- ^ a b c d 「10月号特別付録 PCエンジンオールカタログ'93」『PC Engine FAN』第6巻第10号、徳間書店、1993年10月1日、65頁。