わたしたちの近畿
表示
わたしたちの近畿(わたしたちのきんき)は、毎日放送(MBS)で放送された社会科小学校4年生向け教育番組である。
概要
[編集]- 近畿地方における地域開発、環境問題、地理などについて、映像資料とMBSアナウンサー(主に板倉俊彦アナウンサー、晩期は加藤康裕アナウンサーが担当)のナレーションを交えて説明した。
- この番組の制作にあたっては、大阪府・大阪市の教育関係者で構成する企画委員会でテーマや内容を決め、近畿2府4県と3政令指定都市[1]の教育委員会の協力を得て放送していた。
- MBSは番組制作とともに授業内容に沿った視聴補助資料を編纂し、教師用テキストとして学校に配布していた。
番組の歴史
[編集]- この番組の源流となったのは1972年4月から放送を開始した『4年生の社会科』で、月曜日の10時40分からの20分番組として放送され、火曜日にも再放送が行われていた。
- 1973年11月に当時ネットワークを組んでいた日本教育テレビ(NET)が教育専門局から総合局へ移行したことにより、1974年3月に学校放送は廃止されたが、MBSがローカルで放送していた『4年生の社会科』は学校現場からの強い要望もあって存続し、1974年4月より『わたしたちの近畿』へタイトルを変更するとともに、毎週金曜日午前中の15分番組となった。
- 1992年に当時MBSが参加していた民間放送教育協会(民教協)から脱退[2]したが、MBSはテレビ開局時に準教育局としてスタートした名残から独自に「毎日放送テレビ教育会議」という組織をもっており、民教協脱退後もこの組織の活動は継続していたため、当番組の放送は続けられていた。
- しかし、学校現場と民間放送との距離が疎遠になってゆく状況から2000年3月に毎日放送テレビ教育会議の活動を終了し、これとともに当番組の放送は終了した。
参考文献
[編集]- 毎日放送40年史編纂室・編『毎日放送の40年』毎日放送、1991年、169頁、207 - 208頁。
- 毎日放送50年史編纂委員会事務局・編『毎日放送50年史』毎日放送、2001年、306 - 307頁。