アイヴ・ガッタ・フィーリング
「アイヴ・ガッタ・フィーリング」 | ||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ビートルズの楽曲 | ||||||||||
収録アルバム | 『レット・イット・ビー』 | |||||||||
英語名 | I've Got a Feeling | |||||||||
リリース | 1970年5月8日 | |||||||||
録音 |
| |||||||||
ジャンル | ||||||||||
時間 | 3分37秒 | |||||||||
レーベル | アップル・レコード | |||||||||
作詞者 | レノン=マッカートニー | |||||||||
作曲者 | レノン=マッカートニー | |||||||||
プロデュース | フィル・スペクター | |||||||||
|
「アイヴ・ガッタ・フィーリング」(I've Got a Feeling)は、ビートルズの楽曲である。レノン=マッカートニーの作品で、ポール・マッカートニーが書いた「アイヴ・ガッタ・フィーリング」とジョン・レノンが書いた「Everybody had a hard year」の2曲を組み合わせた楽曲となっている。1969年1月30日に行なわれたルーフトップ・コンサートでレコーディングされ[3]、1970年に発売された12作目のイギリス盤公式オリジナル・アルバム『レット・イット・ビー』に収録された。エレクトリックピアノでビリー・プレストンが参加している。
ルーフトップ・コンサートの約1週間前にスタジオでレコーディングされたテイクは、1996年に発売された『ザ・ビートルズ・アンソロジー3』に収録され[4]、2003年に発売された『レット・イット・ビー...ネイキッド』には、ルーフトップ・コンサートでレコーディングされた2回の演奏を繋ぎ合わせた音源が収録された[5]。
背景・曲の構成
[編集]レノンが作った「Everybody had a hard year」は、ゲット・バック・セッションが行なわれる前にレノンによって2回レコーディングされた。レノンは1968年12月にケンウッドにある自宅でポータブルカセットテープに録音していて、当時は「Everyone had a hard year」と歌われていた[6]。同月後半、「Everybody had a hard year」に変更し、自宅の裏庭で演奏する姿をビデオに収めた。この時に撮られた映像は、1969年3月31日にオーストリアで放送されたオノ・ヨーコのアート映画『Rape』で使用された[7]。
1969年1月22日にアップル・スタジオで「アイヴ・ガッタ・フィーリング」をレコーディング。この時にレコーディングされたテイクは、1996年に発売された『ザ・ビートルズ・アンソロジー3』に収録された[4]。なお、当時制作していたアルバム『ゲット・バック[注釈 1]』には、このテイクが収録される予定となっていた[4]。
1969年1月30日にアップル・コアの屋上で、ビートルズとして最後となるライブ・パフォーマンスを行ない、同公演で本作は2回演奏された[8]。同公演での演奏がアルバム『レット・イット・ビー』や映画『レット・イット・ビー』に収録された。2003年に発売された『レット・イット・ビー...ネイキッド』には、2回の演奏を繋ぎ合わせ、エコーが除去された[9]音源が収録された[5]。
クレジット
[編集]※出典[10]
- ビートルズ
- 外部ミュージシャン
カバー・バージョン
[編集]- ビリー・プレストン - 1970年に発売されたアルバム『エンカレッジング・ワーズ』に収録[11]。
- パール・ジャム - 1991年に発売されたアルバム『TEN』に日本盤ボーナス・トラックとして収録。
- ポール・マッカートニー - 2005年のアメリカツアーで演奏[12]。2022年のコンサート・ツアー「Got Back」では、ルーフトップ・コンサートでのレノンの映像と音声を使用してデュエットが行われた[13]。
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ アルバム『ゲット・バック』は発売延期の末に未発表となり、その後フィル・スペクターの再プロデュースを受けて、『レット・イット・ビー』として発売された。
出典
[編集]- ^ “Top 100 Albums of the 1970s”. Pitchfork. 2020年11月19日閲覧。
- ^ Unterberger, Richie. “Let It Be - The Beatles | Songs, Reviews, Credits”. AllMusic. All Media Network. 2020年11月19日閲覧。
- ^ Lewisohn 1988, p. 169.
- ^ a b c Winn 2009, pp. 250–251.
- ^ a b Winn 2009, p. 260.
- ^ Winn 2009, pp. 230–231.
- ^ Winn 2009, p. 235.
- ^ Lewisohn, Mark (2000). The Complete Beatles Chronicle (paperback ed.). London: Hamlyn Books. ISBN 0-6006-0033-5
- ^ 葉山真・水谷宗一朗 (2003). レット・イット・ビー...ネイキッド (ブックレット). ビートルズ. アップル・レコード. p. 22.
- ^ MacDonald 2005, p. 332.
- ^ Eder, Bruce. Encouraging Words - Billy Preston | Songs, Reviews, Credits - オールミュージック. 2020年11月19日閲覧。
- ^ 葉山真 (2009). レット・イット・ビー (ブックレット). ビートルズ. アップル・レコード. p. 7.
- ^ “ポール・マッカートニー、生前のジョン・レノンのヴォーカルとデュエット”. BARKS. ジャパンミュージックネットワーク (2022年4月30日). 2022年6月10日閲覧。
参考文献
[編集]- Lewisohn, Mark (1988). The Beatles Recording Sessions. New York: Harmony Books. ISBN 0-517-57066-1
- MacDonald, Ian (2005). Revolution in the Head: The Beatles' Records and the Sixties (2nd Revised ed.). London: Pimlico (Rand). ISBN 1-84413-828-3
- Winn, John C. (2009). That Magic Feeling: The Beatles' Recorded Legacy, Volume Two, 1966-1970. New York, NY: Three Rivers Press. ISBN 978-0-307-45239-9
外部リンク
[編集]- I've Got a Feeling - The Beatles