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アダム・ウォーレン (野球)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アダム・ウォーレン
Adam Warren
ニューヨーク・ヤンキース時代
(2013年5月22日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 アラバマ州バーミングハム
生年月日 (1987-08-25) 1987年8月25日(37歳)
身長
体重
6' 2" =約188 cm
206 lb =約93.4 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2009年 MLBドラフト4巡目
初出場 2012年6月29日
年俸 $2,000,000 (2019年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

アダム・パリッシュ・ウォーレンAdam Parrish Warren, 1987年8月25日 - )は、アメリカ合衆国アラバマ州バーミングハム出身の元プロ野球選手投手)。右投右打。

マイナーリーグ時代のチームメイトが幼少期にロジャー・クレメンスに憧れて育ったウォーレンの経歴からロケットという愛称を付けられている[2]

経歴

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プロ入り前

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ニューバーン高等学校英語版卒業後、ノースカロライナ大学に進学。

2008年MLBドラフト36巡目(全体1101位)でクリーブランド・インディアンスから指名されるが、この時は契約しなかった。

プロ入りとヤンキース時代

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2009年MLBドラフト4巡目(全体135位)でニューヨーク・ヤンキースから指名され、6月25日に契約を結んだ。契約後、傘下のA-級スタテンアイランド・ヤンキースでプロデビュー。12試合に先発登板して4勝2敗、防御率1.43、50奪三振を記録した。

2010年は、開幕をA+級タンパ・ヤンキースで迎え、その後、AA級トレントン・サンダーでプレー。8月17日には、1試合で15個の三振を奪う力投を見せた[3]

2011年はAAA級スクラントン・ウィルクスバリ・ヤンキースでプレーし、27試合に先発登板して6勝8敗、防御率3.60、111奪三振を記録した。

2012年は開幕をAAA級スクラントン・ウィルクスバリで迎えた。6月28日にメジャー昇格を果たし[4]、29日のシカゴ・ホワイトソックス戦で先発起用されメジャーデビューを果たす。2.1回を投げ2本塁打を含む8安打を打たれ、6失点と結果を残せず降板し、翌日AAA級スクラントン・ウィルクスバリへ降格した[5]。9月1日に再昇格した[6]が、登板のないままシーズンを終えた。

2013年は開幕ロースター入りした[7]。5月9日のコロラド・ロッキーズ戦で1点リードの5回裏から登板し、1.2回を無失点に抑え、メジャー初勝利を挙げた[8]。この年は34試合に登板して3勝2敗セーブ、防御率3.39だった。

2014年は、69試合全てでリリーフ登板。前年を1.2イニング上回る78.2イニングを投げ、被本塁打を半減以下(10本から4本)に抑えた。防御率2.97・3勝6敗3セーブをマーク。防御率2.00台と奪三振率8.00台は、メジャー昇格後でいずれも自身初だった。

2015年は、開幕当初は先発として起用されたが、イバン・ノバの戦列復帰などで、6月からリリーフに再転向した。その後も、リリーフ主体で、谷間先発をこなすなど、スウィングマンとして起用され、防御率3.29・7勝を挙げるなど、安定したピッチングを見せた。

カブス時代

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2015年12月8日にスターリン・カストロとのトレードで、後日発表選手と共にシカゴ・カブスへ移籍した[9]

2016年、カブスではリリーフの役割を与えられ、29試合に登板 (1試合のみ先発登板) したが、防御率5.91・35.0イニングで7本塁打を被弾するなど、打ち込まれた。

ヤンキース復帰

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2016年7月25日にアロルディス・チャップマンとのトレードで、ビリー・マッキニーグレイバー・トーレスラシャド・クロフォードと共にヤンキースへ移籍した[10]。ヤンキース復帰後、リリーフで29試合に登板して4勝2敗、防御率3.26という成績を残して、復帰前よりは復調した。カブスとの合算成績は、58試合に投げて7勝4敗、防御率4.68という内容で、2年連続7勝だった。

2017年もリリーフに専念し、46試合に登板。2度の故障者リスト入りが影響し、登板数こそ前年から減ったが、防御率2.35・WHIP0.87と投球内容は過去最高を記録した。

マリナーズ時代

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2018年7月30日に後日発表選手とのトレードで、シアトル・マリナーズへ移籍した[11]。オフの10月29日にFAとなった[12]

パドレス時代

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2019年3月1日にサンディエゴ・パドレスと1年契約(2020年のオプション付き)を結んだ[13]。オフの10月31日にFAとなった[12]

ヤンキース傘下時代

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2019年12月15日にプロ入り時の古巣であるヤンキースとマイナー契約を結んで2020年のスプリングトレーニングに招待選手として参加することになったと報じられ[14]、18日に正式公示された[12]

2020年7月17日に自由契約となった[15]が、オフの12月に再びマイナー契約を結んだ[16]。2021年シーズン限りで退団し、2022年シーズンは無所属であった。

2023年1月19日に現役引退を表明した[17]

詳細情報

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年度別投手成績

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W
H
I
P
2012 NYY 1 1 0 0 0 0 0 0 0 .000 17 2.1 8 2 2 0 0 1 0 0 6 6 23.14 4.29
2013 34 2 0 0 0 3 2 1 1 .600 331 77.0 80 10 30 2 2 64 3 0 29 29 3.39 1.43
2014 69 0 0 0 0 3 6 3 23 .333 324 78.2 63 4 24 1 3 76 4 0 27 26 2.89 1.11
2015 43 17 0 0 0 7 7 1 3 .500 532 131.1 114 10 39 1 7 104 7 0 51 48 3.29 1.17
2016 CHC 29 1 0 0 0 3 2 0 6 .600 152 35.0 31 7 19 4 0 27 0 0 24 23 5.91 1.43
NYY 29 0 0 0 0 4 2 0 6 .667 125 30.1 28 4 10 2 1 25 3 0 13 11 3.26 1.25
'16計 58 0 0 0 0 7 4 0 12 .636 277 65.1 59 11 29 6 1 52 3 0 37 34 4.68 1.35
2017 46 0 0 0 0 3 2 1 11 .600 223 57.1 35 4 15 2 1 54 5 0 19 15 2.35 0.87
2018 24 0 0 0 0 0 1 0 2 .000 128 30.0 26 3 12 0 1 37 1 0 9 9 2.70 1.27
SEA 23 0 0 0 0 3 1 0 2 .750 95 21.2 22 3 8 1 1 15 2 0 9 9 3.74 1.38
'18計 47 0 0 0 0 3 2 0 4 .600 223 51.2 48 6 20 1 2 52 3 0 18 18 3.14 1.32
2019 SD 25 0 0 0 0 4 1 0 3 .800 124 28.2 28 9 12 0 1 25 3 0 18 17 5.34 1.40
MLB:8年 323 21 0 0 0 30 24 6 57 .556 2053 492.1 435 56 171 13 17 428 28 0 205 193 3.53 1.23

年度別守備成績

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投手(P)












2012 NYY 1 0 0 0 0 ----
2013 34 4 12 0 1 1.000
2014 69 2 6 2 0 .800
2015 43 6 14 1 1 .952
2016 CHC 29 2 4 1 0 .857
NYY 29 3 4 0 1 1.000
'16計 58 5 8 1 1 .929
2017 46 1 10 0 0 1.000
2018 24 2 5 0 0 1.000
SEA 23 0 2 0 0 1.000
'18計 47 2 7 0 0 1.000
2019 SD 25 4 4 0 0 1.000
MLB 323 24 61 4 3 .955

背番号

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  • 61(2012年)
  • 43(2013年 - 2018年)
  • 17(2019年)

脚注

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  1. ^ Adam Warren Contract Details, Salaries, & Earnings” (英語). Spotrac. 2019年3月6日閲覧。
  2. ^ Yanks Players Weekend nicknames explained MLB.com (英語) (2017年8月24日) 2017年8月27日閲覧
  3. ^ Danny Wild (2010年8月18日). “Warren thunders to strikeout record” (英語). MLB.com. Minor League Baseball. https://www.milb.com/news/gcs-13626658 2015年12月9日閲覧。 
  4. ^ “Yankees Call Up Warren To Start For Injured Sabathia” (英語). CBS New York (CBS Local Media). (2012年6月28日). http://newyork.cbslocal.com/2012/06/28/yankees-call-up-warren-to-start-for-injured-sabathia/ 2015年12月9日閲覧。 
  5. ^ Mike Mazzeo (2012年6月30日). “Mitchell called up, Warren sent down” (英語). ESPN. http://espn.go.com/blog/new-york/yankees/post/_/id/38665/mitchell-called-up-warren-sent-down 2015年12月9日閲覧。 
  6. ^ Peter Botte (2012年9月1日). “Francisco Cervelli, Eduardo Nunez among September call-ups” (英語). NY Daily News. http://www.nydailynews.com/blogs/yankees/2012/09/francisco-cervelli-eduardo-nunez-among-september-call-ups 2015年12月9日閲覧。 
  7. ^ Mark Feinsand (2013年3月31日). “Yankees set Opening Day roster; DFA Clay Rapada” (英語). NY Daily News. http://www.nydailynews.com/blogs/yankees/2013/03/yankees-set-opening-day-roster-dfa-clay-rapada 2015年12月9日閲覧。 
  8. ^ “Scores for May 9, 2013” (英語). ESPN. (2013年5月9日). http://scores.espn.go.com/mlb/preview?gameId=330509127 2015年12月9日閲覧。 
  9. ^ Andrew Marchand (2015年12月8日). “Yanks acquire Starlin Castro to team with Didi Gregorius in infield” (英語). ESPN. http://espn.go.com/mlb/story/_/id/14324603/new-york-yankees-acquire-starlin-castro-chicago-cubs 2016年7月26日閲覧。 
  10. ^ Bryan Hoch (2016年7月25日). “Chapman goes to Cubs for Warren, 3 prospects” (英語). MLB.com. 2016年7月26日閲覧。
  11. ^ Greg Johns (2018年7月30日). “Mariners get relievers Zach Duke, Adam Warren” (英語). MLB.com. 2018年8月2日閲覧。
  12. ^ a b c MLB公式プロフィール参照。2021年2月26日閲覧。
  13. ^ Adam Warren inks 1-year deal with Padres” (英語). MLB.com (2019年3月1日). 2019年3月2日閲覧。
  14. ^ Jeff Todd (2019年12月16日). “Yankees To Sign Adam Warren” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年2月26日閲覧。
  15. ^ Jeff Todd (2020年7月17日). “Yankees Release Adam Warren” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年2月26日閲覧。
  16. ^ Anthony Franco (2020年12月20日). “Yankees Re-Sign Adam Warren” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年2月26日閲覧。
  17. ^ “元ヤンキースのウォーレン投手が引退 通算323試合で30勝24敗、57ホールド6セーブ”. 日刊スポーツ. (2023年1月20日). https://www.nikkansports.com/m/baseball/mlb/news/amp/202301200000213.html 2023年1月20日閲覧。 

関連項目

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外部リンク

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