アデル・エネル
アデル・エネル Adèle Haenel | |||||||||||||
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2017年度「カンヌ国際映画祭」にて | |||||||||||||
生年月日 | 1989年2月11日(35歳) | ||||||||||||
出身地 | フランス・パリ | ||||||||||||
職業 | 女優 | ||||||||||||
ジャンル | 映画 | ||||||||||||
活動期間 | 2002年 - 現在 | ||||||||||||
主な作品 | |||||||||||||
『クロエの棲む夢』 『水の中のつぼみ』 『メゾン ある娼館の記憶』 『ミリタリーな彼女』 『BPM ビート・パー・ミニット』 『燃ゆる女の肖像』 | |||||||||||||
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アデル・エネル(Adèle Haenel、1989年2月11日[1] - )は、フランスの女優。身長176cm。
デビューから順調に実績を重ね、2010年代には各映画賞ノミネートの常連になり、2014年にはセザール賞「主演女優賞」を獲得している。
プロフィール
[編集]父はオーストリア人の翻訳家、母は教師である[2] · [3]。13歳の頃、セーヌ=サン=ドニ県モントルイユ にある演劇クラスに通う。
2002年『クロエの棲む夢』のヒロイン役を獲得し、デビューすると共に、フランス映画祭上映ゲストとして監督のクリストフ・ルッジア、共演のヴァンサン・ロティエと共に来日。当時の日本語表記はアデル・ヘネルだった。
2007年、セリーヌ・シアマ (Céline Sciamma)監督の映画デビュー作品である『水の中のつぼみ』におけるフロリアーヌ役により、2008年度「セザール賞」有望若手女優賞にノミネートされ[4]、広く知られるようになった。
2009年、映画『Dechainées』のルーシー役でジュネーブのCinéma Tous Ecransフェスティバルにて女優賞を受賞。
2012年、ベルトラン・ボネロ (Bertrand Bonello)監督の映画『メゾン ある娼館の記憶』でヨーロッパ・フィルム・プロモーションのシューティングスター・アワードをベルリンにて受賞、そして、再びセザール賞有望若手女優賞にノミネートされた。
その後、2013年の映画『スザンヌ』でセザール賞助演女優賞、2014年の映画『ミリタリーな彼女』でセザール賞主演女優賞をそれぞれ受賞した。助演女優賞受賞のスピーチでは、セリーヌ・シアマと交際中であることを明かした[5]。二人は『燃ゆる女の肖像』作成開始前の2018年に破局した[6]。
2019年、映画デビュー作となった『クロエの棲む夢』の監督クリストフ・ルッジアから、3年に渡ってセクシャルハラスメントを受けていたことを告発した。エネルはインタビューで告発に踏み切った理由を「個人的なリベンジが目的ではなく、業界全体の意識を変えたいため」「同じような被害に遭った人々を勇気づけたいため」であると語っている[7]。
2020年2月28日、第45回セザール賞で当時13歳のサマンサ・ゲイマーを強姦した罪で有罪判決を受けたロマン・ポランスキーが『オフィサー・アンド・スパイ』で監督賞を受賞したことを受け、自身も主演女優賞でノミネートを受けていた『燃ゆる女の肖像』の監督のセリーヌ・シアマと、共演者のノエミ・メルランと共に、抗議の意味を込め授賞式から退場した[8]。エネルは退場する際、拳を突き上げ「恥を知れ!(La honte!)」と叫び、会場のロビーで拍手しながら「ペドフェリア万歳!(Bravo la pédophilie!)」と叫んだ[9]。
2022年5月、ドイツ誌FAQのインタビューにて映画界からの引退を表明した。引退の理由を「政治的な理由です。映画産業は、絶対的に保守的で、人種差別的で、家父長制的であるから。内側から変えたいと思っていたけれど、MeToo運動や女性の問題、人種差別に関して、映画界は非常に問題がある。もうその一員になりたくない」と語っており、今後は当面舞台を中心に活動するとしている[10]。
フィルモグラフィ
[編集]- 2002: クロエの棲む夢 Les Diables (フランス映画祭上映)
- 2007: 水の中のつぼみ Naissance des pieuvres
- 2007: Solitude
- 2007: Le Bel Esprit
- 2009: Déchaînées
- 2010: Adieu Molitor
- 2011: メゾン ある娼館の記憶 L'Apollonide - Souvenirs de la maison closee
- 2011: Après le sud
- 2011: En ville
- 2011: 詩人、愛の告白 Confession d'un enfant du siècle (WOWOWでBS放映後、DVD発売)
- 2012: Folks
- 2012: アリーヤ Alyah TV5MONDEで放映
- 2012: 黒いスーツを着た男 Trois mondes
- 2013: スザンヌ Suzanne フランス映画祭上映後、TV5MONDEで放映
- 2014: ミリタリーな彼女 Les Combattants TV5MONDEで放映
- 2014: ニースの疑惑 カジノ令嬢失踪事件 (愛しすぎた男 37年の疑惑) L'Homme qu'on aimait trop (WOWOWでBS放映)
- 2015: The Forbidden Room
- 2016: 午後8時の訪問者 La fille inconnue[11]
- 2016: ブルーム・オブ・イエスタディ Die Blumen von gestern
- 2017: BPM ビート・パー・ミニット 120 battements par minute
- 2018: トラブル・ウィズ・ユー En liberté !
- 2019: 燃ゆる女の肖像 Portrait de la jeune fille en feu
- 2019: ディアスキン 鹿革の殺人鬼 Deerskin
出典
[編集]- ^ “AInterview d'Adèle Haenel : "La relation avec un réalisateur fait tout"”. laprovence. 2014年7月31日閲覧。
- ^ Nouvelle Rubrique : Espoir - Adele Haenel dans Excessif le 10 juillet 2007.
- ^ Adèle Haenel, la belle insurgée dans Libération du 1er octobre 2011.
- ^ “Adele Haenel, France”. shooting-stars. 2012年10月21日閲覧。
- ^ “French actress Adèle Haenel declared 'lord of the lesbians' in viral video” (英語). Topics. 2022年6月3日閲覧。
- ^ Erbland, Kate (2019年12月5日). “‘Portrait of a Lady on Fire’ Filmmaker Céline Sciamma Is Trying to Break Your Heart” (英語). IndieWire. 2022年6月3日閲覧。
- ^ “#MeToo問題に揺れる仏映画界 新たな告発にポランスキーがコメント”. 映画.com. 2020年9月10日閲覧。
- ^ “Aïssa Maïga Et Adèle Haenel: 'Enfin Il Se Passe Un Truc Politique'”. Liberation.fr (June 12, 2020). June 13, 2020閲覧。
- ^ “"Bravo la pédophilie" : le coup de colère d'Adèle Haenel après la victoire de Roman Polanski aux César”. Madame Figaro (29 February 2020). 29 February 2020閲覧。
- ^ “「映画界は、保守的で人種差別的で家父長制的」フランスの有名女優アデル・エネルさんが、映画界引退を表明”. ハフポスト (2022年5月17日). 2022年6月3日閲覧。
- ^ “ダルデンヌ兄弟の最新作「午後8時の訪問者」2017年4月に公開”. 映画ナタリー. (2016年11月17日) 2016年11月17日閲覧。
外部リンク
[編集]- アデル・エネル - allcinema
- アデル・エネル - KINENOTE
- Adèle Haenel - IMDb
- Adèle Haenel - Shooting Star 2012 - ウェイバックマシン(2014年10月29日アーカイブ分) - European Shooting Stars