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アヤーン・ムカルジー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アヤーン・ムカルジー
Ayan Mukerji
Ayan Mukerji
アヤーン・ムカルジー(2017年)
生年月日 (1983-08-15) 1983年8月15日(41歳)
出生地 インドの旗 インド 西ベンガル州コルカタ
職業 映画監督映画プロデューサー脚本家
ジャンル ヒンディー語映画
活動期間 2004年-
著名な家族 ムカルジー=サマルト家英語版
主な作品
Wake Up Sid
若さは向こう見ず
ブラフマーストラ
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アヤーン・ムカルジー(Ayan Mukerji、1983年8月15日 - )は、インドヒンディー語映画で活動する映画監督映画プロデューサー脚本家。インド映画界の名門ムカルジー=サマルト家英語版の出身で、2009年に『Wake Up Sid』で監督デビューし、興行的・批評的に成功を収めた[1][2]。2013年に『若さは向こう見ず』を監督して当時の興行記録を塗り替え、2022年には『ブラフマーストラ』を監督し、「アストラバース三部作」の製作を開始した。

生い立ち

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コルカタベンガル系ヒンドゥー教徒英語版デーブ・ムカルジー英語版の息子として生まれる。ムカルジー家はアヤーンの祖父サシャダール・ムカルジー英語版ベンガル語映画の道に進んだ1930年以降、インド映画界で活動している。サシャダールはフィルミスタン英語版の設立者の一人で、映画プロデュサーとして『Dil Deke Dekho』『Love in Simla』『Ek Musafir Ek Hasina』『Leader』などを製作した。フィルミスタンは1964年に閉鎖されたが、跡地は映画スタジオとして活用され、現在もムカルジー家が所有している[3][4]

アヤーンの祖母サチデーヴィ・ムカルジー(旧姓:ガングリー)はアショーク・クマールアヌープ・クマール英語版キショール・クマールの妹であり、サシャダールの兄弟にはプラボード・ムカルジー(映画プロデューサー)、スボード・ムカルジー英語版(映画監督)、ラヴィンドラ・モーハン・ムカルジー(ラーニー・ムカルジーの祖父)がいる。また、アヤーンの父の兄弟にはジョイ・ムカルジー英語版、スビール・ムカルジー、ショーム・ムカルジー英語版カジョールタニシャー・ムカルジー英語版の父)がいる[5][6]

アヤーンはムンバイヴァイレ・パーレ英語版にあるジャムナバーイー・ナールシー・スクール英語版を卒業後、ラジーヴ・ガンディー工科大学英語版に進学するが1年で中退し、アシュトーシュ・ゴーワリケール(姉妹スニタ・ゴーワリケール英語版の夫)の『Swades』に参加し、クラッパーボーイを務めた[7]

キャリア

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アヤーン・ムカルジーは『Swades』で映画界のキャリアをスタートさせ、次にカラン・ジョーハルの『さよならは言わないで英語版』に参加した。その後、映画製作の現場から離れて『Wake Up Sid』の脚本を執筆し、2009年に同作を製作して監督デビューした[4]。同作ではランビール・カプールコーンコナー・セーン・シャルマーを起用して興行的・批評的に成功を収め[8]、アヤーンはフィルムフェア賞 新人監督賞を受賞した。

2013年にはダルマ・プロダクション英語版の下で、ランビール・カプール、ディーピカー・パードゥコーンを起用した『若さは向こう見ず』を製作した。同作は公開1週間で興行収入10億ルピーを記録するヒット作となり、当時のインド映画歴代興行成績第3位にランクインしている[9][10]。また、アヤーンは同作でフィルムフェア賞 監督賞にノミネートされた。

2022年にはランビール・カプール、アーリヤー・バットモウニー・ロイアッキネーニ・ナーガールジュナアミターブ・バッチャンを起用して『ブラフマーストラ』を製作した[11]。同作は「アストラバース三部作」の第一作目で、世界興行収入は43億1000万ルピーを超え[12]2022年のヒンディー語映画年間興行成績第1位英語版2022年のインド映画年間興行成績第6位英語版インド映画歴代興行成績第21位英語版にランクインするヒット作となった。Box Office Indiaは『ブラフマーストラ』の興行成績について「ヒット」の評価を与えている[12][13]

フィルモグラフィー

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作品名 監督 脚本 製作 備考
2004 Swades 助監督 Yes No
2005 Home Delivery No No No カメオ出演
2006 さよならは言わないで英語版 助監督 No No カメオ出演
2009 Wake Up Sid Yes Yes No
2013 若さは向こう見ず Yes Yes No カメオ出演
2022 ブラフマーストラ Yes Yes Yes
2023 タイガー 裏切りのスパイ Yes No No ポストクレジットシーンのみ[14]

賞歴

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受賞年 部門 作品名 結果 出典
フィルムフェア賞
2010年英語版 監督賞 Wake Up Sid ノミネート [15]
新人監督賞 受賞
2014年英語版 監督賞 若さは向こう見ず ノミネート [16]
国際インド映画アカデミー賞
2010年英語版 監督賞 Wake Up Sid ノミネート [17]
原案賞英語版
2023年英語版 監督賞 ブラフマーストラ [18]
脚本賞英語版
ジー・シネ・アワード
2014年 監督賞 若さは向こう見ず 受賞 [19]
[20]
脚本賞英語版
原案賞英語版 ノミネート
台詞賞英語版
2023年 監督賞 ブラフマーストラ 受賞 [21]
[22]
作品賞 ノミネート
審査員選出作品賞 受賞
スター・スクリーン・アワード
2010年 新人監督賞 Wake Up Sid ノミネート [23]
2014年 監督賞 若さは向こう見ず [24]
スターダスト・アワード英語版
2010年 新人監督賞 Wake Up Sid 受賞 [25]
製作者組合映画賞英語版
2010年 新人監督賞英語版 Wake Up Sid 受賞 [26]
監督賞英語版 ノミネート
原案賞
2014年 監督賞 若さは向こう見ず [27]
脚本賞
ビッグ・スター・エンターテインメント・アワード英語版
2014年 エンターテインメント監督賞 若さは向こう見ず ノミネート [28]

出典

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  1. ^ Wake Up Sid wows critics and masses alike!”. Hindustan Times (5 October 2009). 2 October 2013時点のオリジナルよりアーカイブ。2 May 2021閲覧。
  2. ^ Taran Adarsh (3 October 2009). “B.O. update: 'Wake Up Sid', 'Do Knot Disturb' bring cheer”. Bollywood Hungama. オリジナルの12 February 2010時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20100212201812/http://www.bollywoodhungama.com/trade/boxoffice_update/index.html 3 October 2009閲覧。 
  3. ^ “Ayan Mukherjee wants to remake grandpa's 'Love in Simla'”. The Times of India. (17 May 2013). オリジナルの5 October 2013時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20131005002416/http://articles.timesofindia.indiatimes.com/2013-05-17/news-interviews/39334996_1_simla-satyajit-ray-sashadhar-mukherjee 16 June 2013閲覧。 
  4. ^ a b “Waking up Ayan”. MiD DAY. (12 August 2009). http://www.mid-day.com/entertainment/2009/aug/120809-Ayan-Mukerji-Karan-Johar-Wake-up-Sid-Entertainment.htm 16 June 2013閲覧。 
  5. ^ In pics: Bollywood's Mukherjee-Samarth family tree”. CNN-IBN. 27 January 2012時点のオリジナルよりアーカイブ。16 June 2013閲覧。
  6. ^ Forever young”. Time Out Mumbai (15 June 2010). 15 June 2010時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年5月4日閲覧。
  7. ^ The Pulp Prodigy”. intoday.in. 2023年5月4日閲覧。
  8. ^ Trade Report Wake Up Sid wows critics and masses alike!”. 6 June 2011時点のオリジナルよりアーカイブ。28 September 2011閲覧。
  9. ^ Iyer, Meena (21 September 2011). “Deepika, Ranbir together again”. The Times of India. オリジナルの10 July 2012時点におけるアーカイブ。. https://archive.today/20120710133706/http://articles.timesofindia.indiatimes.com/2011-09-21/news-interviews/30180706_1_ranbir-kapoor-deepika-padukone-karan-johar-ayan-mukerji 28 September 2011閲覧。 
  10. ^ Ranbir, Deepika share amicable equation: Ayan Mukerji”. 26 September 2011時点のオリジナルよりアーカイブ。28 September 2011閲覧。
  11. ^ Ranbir Kapoor To Play A Superhero in Ayan Mukerji's Next”. filmibeat.com. 2023年5月4日閲覧。
  12. ^ a b Classifications 2023: Six BLOCKBUSTERS - One SUPERHIT - Three HITS”. Box Office India (19 January 2023). 21 January 2023閲覧。
  13. ^ Ayan Mukerji confirms that Brahmastra sequels will introduce new characters” (英語). filmfare.com. 2022年9月10日閲覧。
  14. ^ Entertainment Desk (November 13, 2023). “Hrithik Roshan’s cameo in Salman Khan’s Tiger 3 directed by Ayan Mukerji; fans can’t stop talking about Shah Rukh Khan’s Pathaan appearance”. The Indian Express. 2024年6月8日閲覧。
  15. ^ 3 Idiots shines at Filmfare Awards”. The Times of India. 2011年8月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年5月4日閲覧。
  16. ^ Parande, Shweta (21 January 2014). “Filmfare Awards 2014 nominations: Will Shahrukh Khan lose Best Actor to Dhanush?” (英語). India.com. http://www.india.com/showbiz/filmfare-awards-2014-nominations-will-shahrukh-khan-lose-best-actor-to-dhanush-6942/ 2 February 2018閲覧。 
  17. ^ IIFA Awards 2010 Nominations announced - bollywood news : glamsham.com” (英語). www.glamsham.com. 29 December 2017閲覧。
  18. ^ IIFA 2023 Nomination List Announced: Gangubai Kathiawadi, Brahmastra, Bhool Bhulaiyaa 2 grab top spots, check full list here”. Economic Times (2022年12月27日). 2023年5月28日閲覧。
  19. ^ Zee Cine Awards 2014: Complete list of nominations”. Zee News (6 February 2014). 3 July 2021閲覧。
  20. ^ Zee Cine Awards 2014 winners”. Sify (24 February 2014). 9 July 2021時点のオリジナルよりアーカイブ。3 July 2021閲覧。
  21. ^ Zee Cine Awards 2023 Winners List, Zee Cine Awards 2023 Nominations, Telecast Date”. Fresherslive (2023年2月27日). 2023年3月19日閲覧。
  22. ^ Zee Cine Awards 2023 Winners List: Kartik Aaryan & Alia Bhatt Win Best Actor”. BizAsiaLive (27 February 2023). 27 February 2023閲覧。
  23. ^ Nominations for Nokia 16th Annual Star Screen Awards 2009”. Bollywood Hungama (5 March 2010). 5 March 2010時点のオリジナルよりアーカイブ。29 December 2017閲覧。
  24. ^ 20th Annual Screen Awards 2014: The complete list of nominees” (1 March 2014). 1 March 2014時点のオリジナルよりアーカイブ。2 February 2018閲覧。
  25. ^ Stardust Awards 2010: Winners List”. www.merinews.com. 29 December 2017閲覧。
  26. ^ “Hindi Awards Star Guild Awards 2010 | Nettv4u” (英語). nettv4u. http://www.nettv4u.com/about/Hindi/awards/star-guild-awards-2010 29 December 2017閲覧。 
  27. ^ 9th Renault Star Guild Awards releases list of nominees” (英語). India Today (16 January 2014). 2 February 2018閲覧。
  28. ^ Hungama, Bollywood (12 December 2013). “Nominations for 4th Big Star Entertainment Awards – Bollywood Hungama” (英語). Bollywood Hungama. http://www.bollywoodhungama.com/news/features/nominations-for-4th-big-star-entertainment-awards/ 2 February 2018閲覧。 

外部リンク

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