アルジャメイン・スターリング
アルジャメイン・スターリング | |
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UFC 228の試合後 (2018年) | |
本名 |
アルジャメイン・アントワン・スターリング (Aljamain Antoine Sterling) |
生年月日 | 1989年7月31日(35歳)[1] |
出身地 |
アメリカ合衆国 ニューヨーク州ナッソー郡ユニオンデール[1] |
通称 |
ファンク・マスター (Funk Master) アルジョ (Aljo) |
国籍 | アメリカ合衆国 |
身長 | 170 cm (5 ft 7 in) |
体重 | 66 kg (146 lb) |
階級 |
フェザー級 →バンタム級 →フェザー級 |
リーチ | 180 cm (71 in) |
チーム | セラ・ロンゴ・ファイトチーム |
ランク | ブラジリアン柔術 (黒帯) |
レスリング | NCAAディビジョン3 (オールアメリカン) |
現役期間 | 2010年 - |
総合格闘技記録 | |
試合数 | 29 |
勝利 | 24 |
ノックアウト | 3 |
タップアウト | 8 |
判定 | 12 |
失格 | 1 |
敗戦 | 5 |
ノックアウト | 2 |
判定 | 3 |
アマチュア総合格闘技記録 | |
試合数 | 7 |
勝利 | 6 |
敗戦 | 1 |
その他 | |
ウェブサイト | https://www.aljamainsterling.com/ |
総合格闘技記録 - SHERDOG |
アルジャメイン・スターリング(Aljamain Sterling、1989年7月31日 - )は、アメリカ合衆国の男性総合格闘家。ニューヨーク州ユニオンデール出身。セラ・ロンゴ・ファイトチーム所属。元UFC世界バンタム級王者。UFC世界フェザー級ランキング9位[2]。
来歴
[編集]ニューヨーク州ナッソー郡のユニオンデールでジャマイカ人の両親との間に生まれ、12人以上の兄弟と育つ。兄弟の中には荒れた生活を送っていた兄弟もおり、そのようにならないために高校時代からレスリングを始める。モリスビル州立大学に入学後もレスリングを続け、そこで後のUFC世界ライトヘビー級王者ジョン・ジョーンズに出会い総合格闘技に興味を持つ。ニューヨーク州立大学コートランド校に編入後はNCAAディビジョン3でオールアメリカンに2度選出された。大学卒業後の2011年にプロ総合格闘技デビュー[1]。
UFC
[編集]2014年2月22日、UFC初参戦となったUFC 170でコーディ・ギブソンと対戦し、3-0の判定勝ち[3]。
2015年4月18日、UFC on FOX 15でバンタム級ランキング6位の水垣偉弥と対戦し、ボトムポジションから肩固めを極めて3R一本勝ち[4]。
2015年12月10日、UFC Fight Night: Namajunas vs. VanZantでバンタム級ランキング10位のジョニー・エドゥアルドと対戦し、ギロチンチョークで2R一本勝ち[5]。
2016年5月29日、UFC Fight Night: Almeida vs. Garbrandtでバンタム級ランキング8位のブライアン・キャラウェイと対戦し、1-2の判定負け。キャリア初黒星を喫した[6]。
2017年1月28日、UFC on FOX 23でバンタム級ランキング4位のハファエル・アスンソンと対戦し、1-2の判定負け[7]。
2017年12月9日、UFC Fight Night: Swanson vs. Ortegaでバンタム級ランキング7位のマルロン・モラエスと対戦し、タックルを仕掛けようとした際にカウンターの左膝蹴りで1RKO負け[8]。
2018年4月21日、UFC Fight Night: Barboza vs. Leeでバンタム級ランキング14位のブレット・ジョーンズと対戦し、3-0の判定勝ち[9]。
2018年9月8日、UFC 228でバンタム級ランキング10位のコーディー・スタマンと対戦し、2Rにバックからの膝十字固めで一本勝ち[10]。
2019年2月17日、UFC on ESPN: Ngannou vs. Velasquezでバンタム級ランキング5位のジミー・リベラと対戦し、3-0の判定勝ち[11]。
2019年6月8日、UFC 238でバンタム級ランキング4位のペドロ・ムニョスと対戦し、3-0の判定勝ち[12]。
2020年6月6日、約1年ぶりの復帰戦となったUFC 250でバンタム級ランキング4位のコーリー・サンドヘイゲンと対戦し、試合序盤にバックを奪いリアネイキドチョークで一本勝ち。パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞した[13]。
UFC世界王座獲得
[編集]2021年3月6日、UFC 259のUFC世界バンタム級タイトルマッチで王者ピョートル・ヤンに挑戦。4Rにヤンが膝をついた状態のスターリングの頭部に膝蹴りを放ち、スターリングはダメージから回復できず、ヤンの膝蹴りが故意に放った反則と判断されたため、失格によりスターリングが勝利を収め王座獲得に成功した。UFCで失格により王座が移動した初めてのケースとなった[14]。
2021年4月、レスリング時代からの古傷であった首の手術を受けた。
2022年4月9日、1年1カ月ぶりの復帰戦となったUFC 273のUFC世界バンタム級王座統一戦で暫定王者ピョートル・ヤンと再戦。2Rと3Rにテイクダウンを奪い、終始バックのポジションを維持しつつ積極的にチョークを狙い続け、4Rと5Rにスタンドの攻防で巻き返されたものの2-1(48-47、47-48、48-47)の5R判定勝ち。王座の初防衛に成功した[15]。
2022年10月22日、UFC 280のUFC世界バンタム級タイトルマッチでバンタム級ランキング2位の元UFC世界バンタム級王者TJ・ディラショーと対戦。グラウンドの攻防で終始圧倒し、2RにパウンドでTKO勝ち。2度目の王座防衛に成功した[16]。
2023年5月6日、UFC 288のUFC世界バンタム級タイトルマッチで元UFC世界二階級制覇王者ヘンリー・セフードと対戦。レスリングでオリンピックの金メダルを獲得したセフードから4度のテイクダウンを奪い、スタンドでは手数で上回って2-1(47-48、48-47、48-47)の5R判定勝ち。UFCバンタム級最多連続防衛記録となる3度目の王座防衛に成功した[17]。また、この勝利でUFCバンタム級新記録となる最多勝利記録「14勝」、最多連勝記録「9勝」を飾った。
世界王座陥落
[編集]2023年8月19日、UFC 292のUFC世界バンタム級タイトルマッチでバンタム級ランキング2位の挑戦者ショーン・オマリーと対戦し、カウンターの右ストレートでダウンを奪われパウンドで2RTKO負け。王座から陥落した[18]。試合後にレフェリーのストップが早かったとする意見が多数挙がり、スターリング自身も「彼はいくつかパウンドを当てたが『ああ、このパンチが効いて脳震盪を起こしている』というようなことは決してなかった」と語っている[19][20]。
2024年4月13日、フェザー級転向初戦となったUFC 300でフェザー級ランキング8位のカルヴィン・ケイターと対戦し、テイクダウンとグラウンドの攻防で終始優勢に立って3-0の判定勝ち[21]。
2024年12月7日、UFC 310でフェザー級ランキング5位のモフサル・エフロエフと対戦し、ハイレベルなグラップリングの攻防を繰り広げたものの、0-3の判定負け[22]。
人物・エピソード
[編集]- ニックネームの「ファンク・マスター」(Funk Master)は、レスリング時代のスターリングの型破りなファイトスタイルから命名された[23]。
- 2015年5月24日、ラスベガスで開かれたパーティーに出席した際、自身の彼女がフロイド・メイウェザー・ジュニアにナンパされ、一触即発の事態となった。激怒したスターリングは「いざとなったらメイウェザーをテイクダウンからチョークで絞め落とすつもりだった」と語っている[24]。
- 2023年2月にラッパーデビューし、自身のデビューシングル「Go Dumb」をUFC 288の入場曲として使用した[25]。
- ニューヨーク州ナッソー郡はスターリングの功績を記念して、5月23日を「アルジャメイン・スターリングの日」に制定した[26]。
戦績
[編集]プロ総合格闘技
[編集]総合格闘技 戦績 | ||||||
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29 試合 | (T)KO | 一本 | 判定 | その他 | 引き分け | 無効試合 |
24 勝 | 3 | 8 | 12 | 1 | 0 | 0 |
5 敗 | 2 | 0 | 3 | 0 |
勝敗 | 対戦相手 | 試合結果 | 大会名 | 開催年月日 |
× | モフサル・エフロエフ | 5分3R終了 判定0-3 | UFC 310: Pantoja vs.Asakura | 2024年12月7日 |
○ | カルヴィン・ケイター | 5分3R終了 判定3-0 | UFC 300: Pereira vs. Hill | 2024年4月13日 |
× | ショーン・オマリー | 2R 0:51 TKO(右ストレート→パウンド) | UFC 292: Sterling vs. O'Malley 【UFC世界バンタム級タイトルマッチ】 |
2023年8月19日 |
○ | ヘンリー・セフード | 5分5R終了 判定2-1 | UFC 288: Sterling vs. Cejudo 【UFC世界バンタム級タイトルマッチ】 |
2023年5月6日 |
○ | TJ・ディラショー | 2R 3:44 TKO(パウンド) | UFC 280: Oliveira vs. Makhachev 【UFC世界バンタム級タイトルマッチ】 |
2022年10月22日 |
○ | ピョートル・ヤン | 5分5R終了 判定2-1 | UFC 273: Volkanovski vs. The Korean Zombie 【UFC世界バンタム級王座統一戦】 |
2022年4月9日 |
○ | ピョートル・ヤン | 4R 4:29 失格(反則の膝蹴り) | UFC 259: Błachowicz vs. Adesanya 【UFC世界バンタム級タイトルマッチ】 |
2021年3月6日 |
○ | コーリー・サンドヘイゲン | 1R 1:28 リアネイキドチョーク | UFC 250: Nunes vs. Spencer | 2020年6月6日 |
○ | ペドロ・ムニョス | 5分3R終了 判定3-0 | UFC 238: Cejudo vs. Moraes | 2019年6月8日 |
○ | ジミー・リベラ | 5分3R終了 判定3-0 | UFC on ESPN 1: Ngannou vs. Velasquez | 2019年2月17日 |
○ | コーディー・スタマン | 2R 3:42 膝十字固め | UFC 228: Woodley vs. Till | 2018年9月8日 |
○ | ブレット・ジョーンズ | 5分3R終了 判定3-0 | UFC Fight Night: Barboza vs. Lee | 2018年4月21日 |
× | マルロン・モラエス | 1R 1:07 KO(左膝蹴り) | UFC Fight Night: Swanson vs. Ortega | 2017年12月9日 |
○ | ヘナン・バラオン | 5分3R終了 判定3-0 | UFC 214: Cormier vs. Jones 2 | 2017年7月29日 |
○ | アウグスト・メンデス | 5分3R終了 判定3-0 | UFC on FOX 24: Johnson vs. Reis | 2017年4月15日 |
× | ハファエル・アスンソン | 5分3R終了 判定1-2 | UFC on FOX 23: Shevchenko vs. Pena | 2017年1月28日 |
× | ブライアン・キャラウェイ | 5分3R終了 判定1-2 | UFC Fight Night: Almeida vs. Garbrandt | 2016年5月29日 |
○ | ジョニー・エドゥアルド | 2R 4:18 ギロチンチョーク | UFC Fight Night: Namajunas vs. VanZant | 2015年12月10日 |
○ | 水垣偉弥 | 3R 2:11 肩固め | UFC on FOX 15: Machida vs. Rockhold | 2015年4月18日 |
○ | ウゴ・ヴィアナ | 3R 3:50 TKO(パウンド) | UFC Fight Night: Cowboy vs. Miller | 2014年7月16日 |
○ | コーディ・ギブソン | 5分3R終了 判定3-0 | UFC 170: Rousey vs. McMann | 2014年2月22日 |
○ | ジョエル・ロバーツ | 1R 1:49 リアネイキドチョーク | CFFC 30: Sterling vs. Roberts 【CFFCバンタム級タイトルマッチ】 |
2013年11月2日 |
○ | シジマール・ホノリオ | 2R 4:05 リアネイキドチョーク | CFFC 16: Williams vs. Jacoby 【CFFCバンタム級タイトルマッチ】 |
2012年8月24日 |
○ | ケイシー・ジョンソン | 3R 2:11 リアネイキドチョーク | CFFC 14: No Mercy 【CFFCバンタム級タイトルマッチ】 |
2012年4月14日 |
○ | ショーン・サンテラ | 5分5R終了 判定3-0 | CFFC 11: Danger Zone! 【CFFCバンタム級王座決定戦】 |
2011年10月22日 |
○ | エヴァン・フミエルスキー | 1R 4:58 TKO(パンチ連打) | CFFC 10: Black Eye | 2011年7月23日 |
○ | クラウディオ・レデスマ | 5分3R終了 判定2-1 | Ring of Combat 36 【ROCバンタム級王座決定戦】 |
2011年6月17日 |
○ | ハーレー・ライムバハ | 1R 4:01 リアネイキドチョーク | EFC: Bragging Rights 2 | 2011年5月21日 |
○ | セルジオ・ダ・シウバ | 5分3R終了 判定3-0 | UCC 4: Supremacy | 2011年4月22日 |
アマチュア総合格闘技
[編集]勝敗 | 対戦相手 | 試合結果 | 大会名 | 開催年月日 |
○ | ゼク・ランゲ | 3分5R終了 判定3-0 | RW 8: Cage Supremacy 【RWアマチュアバンタム級王座決定戦】 |
2010年7月17日 |
× | ゼク・ランゲ | 3分3R終了 判定1-2 | RW 7: Mayhem in the Mist 3 | 2010年5月8日 |
獲得タイトル
[編集]表彰
[編集]- UFCパフォーマンス・オブ・ザ・ナイト(1回)
脚注
[編集]- ^ a b c アルジャメイン・スターリング UFC公式サイト
- ^ [1] UFC公式サイト
- ^ UFC 170 results, photos: Aljamain Sterling hangs on to beat Cody Gibson MMA Junkie 2014年2月22日
- ^ UFC on FOX 15 results: Aljamain Sterling submits Takeya Mizugaki MMA Fighting 2015年4月18日
- ^ UFC Fight Night 80 results: Aljamain Sterling takes down, taps out Johnny Eduardo MMA Junkie 2015年12月10日
- ^ UFC Fight Night 88: Bryan Caraway Ends Aljamain Sterling's Unbeaten Streak Bleacher Report 2016年5月26日
- ^ UFC on FOX 23 results: Raphael Assuncao outpaces Aljamain Sterling for close split decision MMA Junkie 2017年1月28日
- ^ UFC Fight Night 123 results: Marlon Moraes devastates Aljamain Sterling with first round KO MMA Mania 2017年12月10日
- ^ UFC Atlantic City: Aljamain Sterling Thoroughly Defeats Brett Johns Cageside Press 2018年4月21日
- ^ UFC 228 results: Aljamain Sterling defeats Cody Stamann MMA Fighting 2018年9月8日
- ^ UFC on ESPN 1 results: Aljamain Sterling scintillating, shuts out Jimmie Rivera MMA Junkie 2019年2月17日
- ^ Sterling defeats Munhoz by decision, calls for bantamweight title shot ESPN 2019年6月8日
- ^ UFC 250 results, highlights: Aljamain Sterling runs through Cory Sandhagen for first-round submission win CBSスポーツ 2020年6月7日
- ^ An American fighter won a UFC bout by disqualification when his Russian opponent threw an illegal knee Insider 2021年3月7日
- ^ UFC 273 results: Aljamain Sterling defeats Petr Yan again – this time without disqualification controversy MMA Junkie 2022年4月10日
- ^ UFC 280: Aljamain Sterling Capitalizes on T.J. Dillashaw Injury for Successful Title Defense Cageside Press 2022年10月22日
- ^ UFC 288 Results: Sterling vs. Cejudo MMA Fighting 2023年5月7日
- ^ UFC 292 LIVE - Aljamain Sterling vs. Sean O'Malley: Sugar wins via TKO Marca 2023年8月20日
- ^ “Guy Was Going Batsh*t Crazy”- Career Changing Marc Goddard Move Sees Aljamain Sterling Questioning UFC Referee for Early Stoppage Against Sean O’Malley Essentially Sports 2023年8月23日
- ^ Fans and pros scream robbery over Sean O'Malley getting rewarded "pro UFC business" win - "Early stoppage, ref paid off" Sportskeeda 2023年8月20日
- ^ UFC 300 live results, updates: Play-by-play of every fight from Las Vegas MMA Junkie 2024年4月13日
- ^ UFC 310 results: Movsar Evloev outgrapples Aljamain Sterling to win hard-fought unanimous decision MMA Fighting 2024年12月7日
- ^ A Red Dragon Uncaged Suny Cortland 2017年12月1日
- ^ UFC fighter Aljamain Sterling was ready to choke out Floyd Mayweather for trying to steal his girlfriend SBNATION 2015年7月25日
- ^ UFC Champ Aljamain Sterling Drops First Rap Single, 'Go Dumb' MMA News 2023年2月13日
- ^ Watch: The FunkMaster Arrives For ‘Aljamain Sterling Day’ Celebration MMA News 2022年5月23日
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]前王者 ピョートル・ヤン |
第9代UFC世界バンタム級王者 2021年3月6日 - 2023年8月19日 |
次王者 ショーン・オマリー |