アルチニ石
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アルチニ石 | |
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ニュー・アイドリア産出のアルチニ石 | |
分類 | 炭酸塩鉱物(水酸化鉱物) |
シュツルンツ分類 | 5.DA.10 |
化学式 | Mg2(OH)2CO3·3H2O |
結晶系 | 単斜晶系 |
対称 | C2/m |
単位格子 |
a = 16.56, b = 3.15 c = 6.22 [Å]; β = 99.15°; Z = 2 |
晶癖 | 針状結晶、繊維脈状、ブドウ房状、球状集合体 |
へき開 | On {100} perfect; on {001} good. |
モース硬度 | 2.5 |
光沢 | ガラス質、絹質 |
色 | 白色 |
条痕 | 白色 |
透明度 | 透明 |
比重 | 2.01 - 2.03 |
光学性 | 二軸 (-) |
屈折率 | nα = 1.488 - 1.489 nβ = 1.533 - 1.534 nγ = 1.556 - 1.557 |
複屈折 | δ = 0.068 |
文献 | [1][2][3] |
プロジェクト:鉱物/Portal:地球科学 |
アルチニ石(Artinite)は、化学式Mg2(CO3)(OH)2・3H2Oのマグネシウム炭酸塩鉱物である。白色絹状の単斜晶系柱状結晶を形成する。モース硬度は2.5で、比重は2である。酸に溶けやすい。
低温の熱水鉱床や蛇紋岩化した超苦鉄質岩内で形成される。関連する鉱物には、水滑石、水苦土石、パイロオーロ石、クリソタイル、アラレ石、方解石、苦灰石、菱苦土鉱等がある[1]。
1902年にイタリアのロンバルディア州で初めて報告され、イタリア人の鉱物学者エットーレ・アルティーニの名前に因んで命名された[2]。