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アンドレ・オナナ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アンドレ・オナナ
カメルーン代表でのオナナ(2022年)
名前
本名 アンドレ・オナナ
ラテン文字 André Onana
基本情報
国籍 カメルーンの旗 カメルーン
生年月日 (1996-04-02) 1996年4月2日(28歳)
出身地 ンコル・ンゴクフランス語版
身長 190cm
体重 82kg
選手情報
在籍チーム イングランドの旗 マンチェスター・ユナイテッド
ポジション GK
背番号 24
利き足 右足
ユース
2006-2010 カメルーンの旗 サミュエル・エトー・アカデミ-
2010-2015 スペインの旗 バルセロナ
クラブ1
クラブ 出場 (得点)
2015-2016 オランダの旗 ヨング・アヤックス 39 (0)
2016-2022 オランダの旗 アヤックス 148 (0)
2022-2023 イタリアの旗 インテル・ミラノ 24 (0)
2023- イングランドの旗 マンチェスター・ユナイテッド 38 (0)
代表歴2
2016- カメルーンの旗 カメルーン 37 (0)
1. 国内リーグ戦に限る。2024年5月20日現在。
2. 2024年1月14日現在。
■テンプレート■ノート ■解説■サッカー選手pj

アンドレ・オナナ・オナナ(André Onana Onana、1996年4月2日 - )は、カメルーンンコル・ンゴクフランス語版出身のサッカー選手プレミアリーグマンチェスター・ユナイテッド所属。カメルーン代表。ポジションはGK

経歴

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クラブ

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初期の経歴

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サミュエル・エトーの設立した育成組織でプレーを始め、2010年に13歳でスペインに渡りFCバルセロナのカンテラ(ラ・マシア)に入団した[1]。しかしトップチーム昇格は叶わず、2015年1月にアヤックス・アムステルダム移籍内定が発表された[2]。なお移籍は7月の予定だったが、移籍発表の翌月に前倒しされた[3][4][5]

アヤックス

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2015年2月、エールステ・ディヴィジに所属するリザーブチームの試合で加入後初出場[6]。2017年5月、契約を2021年まで延長[7]

2020年10月30日、妻に処方されていた薬をアスピリンと間違えて服用し、その後の尿検査でフロセミドという禁止物質が検出され、欧州サッカー連盟は2021年2月5日、ドーピング違反で1年間の出場停止処分を科された[8]。アヤックスとオナナは処分を不服としてCASに上訴し、9か月に短縮され、出場停止期間は2021年11月4日までとなり、処分が終わる2か月前の2021年9月4日からトレーニングを再開できる運びとなった[9]

インテル・ミラノ

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2022年6月20日、インテル・ミラノのCEOであるジュゼッペ・マロッタはオナナの加入が近いことをラジオで発言[10]。7月1日、インテル・ミラノに完全移籍で加入することが発表された[11]。開幕当初はサミール・ハンダノヴィッチの控えに甘んじていたが、シーズン途中より正GKとして起用された[12]。その後はCL決勝でもプレーしチームの準優勝に貢献した[13]

マンチェスター・ユナイテッド

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2023年6月末で正ゴールキーパーを務めていたダビド・デ・ヘアが退団したマンチェスター・ユナイテッドから、デ・ヘアの後釜として関心を受けた[14][15]。2023年7月20日、マンチェスター・ユナイテッドに移籍した[16]。契約期間は2028年までの5年間で、1年の延長オプションが付帯する。移籍金は4380万ポンドで、340万ポンドのボーナスが付随していると報じられた[17]

アヤックス時代の恩師であるエリック・テン・ハフ監督と再会することの決まったオナナは、クラブの公式ウェブサイトで「マンチェスター・ユナイテッドに加入することは信じられないほどに光栄なことだ。この瞬間を手にするために、僕は人生を通して一生懸命やって来た」と話し、喜びを続けた。

加入当初は、周囲からのプレッシャーからかミスが目立ち、批判されることが多々あったが、次第にチームに適応すると絶対的な守護神へと定着。リーグ戦全38試合にフル出場し、9つのクリーンシートを記録した。

代表

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2016年5月、A代表に初招集された[18]。2016年9月のガボン戦でA代表初キャップ[19]

2022年11月、ワールドカップカタール大会のメンバーに選出され、グループリーグ初戦であるスイス戦で先発してプレーしたが、第2戦のセルビア戦ではメンバー外になるなど、監督との衝突がありチームから追放されたと報じられた[20]。大会後の12月23日、26歳ながら代表引退を発表した[21]

2023年9月4日、自身のXを更新し、カメルーン代表への復帰を表明した[22]

人物

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個人成績

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クラブ

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2024年5月8日現在
クラブ シーズン リーグ戦 国内カップ 国際大会 その他 合計
ディヴィジョン 出場 得点 出場 得点 出場 得点 出場 得点 出場 得点
ヨング・アヤックス 2014-15 エールステ・ディヴィジ 13 0 - - - 13 0
2015-16 24 0 - - - 24 0
2016-17 2 0 - - - 2 0
クラブ通算 39 0 0 0 0 0 0 0 39 0
アヤックス 2016-17 エールディヴィジ 32 0 0 0 14 0 - 46 0
2017-18 33 0 1 0 4 0 - 38 0
2018-19 33 0 4 0 18 0 - 55 0
2019-20 24 0 3 0 11 0 1 0 39 0
2020-21 20 0 0 0 6 0 - 26 0
2021-22 6 0 2 0 2 0 - 10 0
クラブ通算 148 0 10 0 55 0 1 0 214 0
インテル・ミラノ 2022-23 セリエA 24 0 3 0 13 0 1 0 41 0
クラブ通算 24 0 3 0 13 0 1 0 41 0
マンユナイテッド 2023-24 プレミアリーグ 35 0 6 0 6 0 0 0 47 0
クラブ通算 35 0 6 0 6 0 0 0 47 0
キャリア通算 246 0 19 0 74 0 2 0 341 0

代表

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  • 国際Aマッチ 38試合0得点(2016年 - )[24]


カメルーン代表国際Aマッチ
出場得点
2016 1 0
2017 1 0
2018 6 0
2019 8 0
2020 2 0
2021 2 0
2022 14 0
2023 3 0
2024 1 0
通算 38 0

タイトル

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クラブ

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アヤックス
インテル・ミラノ
マンチェスター・ユナイテッド

個人

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  • 最優秀アフリカ人GK賞: 2018

脚注

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  1. ^ Onana would "rather stay with Ajax" than compete at African Cup of Nations”. Ajax Daily (13 October 2016). 27 January 2017閲覧。
  2. ^ Oluwashina Okeleji (4 January 2015). “Cameroon's Onana to join Ajax from Barcelona”. BBC Sport. 27 December 2016閲覧。
  3. ^ Talentvolle Onana lost keepersprobleem Ajax op” (Dutch). Voetbal International (14 January 2015). 18 January 2015閲覧。
  4. ^ Onana makes immediate Ajax switch”. Soccerway (14 January 2015). 18 January 2015閲覧。
  5. ^ Barca's Onana makes immediate Ajax switch”. FourFourTwo (14 January 2015). 9 February 2015閲覧。
  6. ^ アンドレ・オナナ - Soccerwayによる個人成績。9 February 2015閲覧。
  7. ^ Oluwashina Okeleji (17 May 2017). “Onana commits future to Ajax until 2021”. BBC Sport. 19 May 2017閲覧。
  8. ^ “アヤックス、守護神オナナがドーピング違反で12カ月の出場停止…クラブ側は控訴の方針”. サッカーキング. (2021年2月5日). https://www.soccer-king.jp/news/world/ned/20210205/1175907.html 2023年9月5日閲覧。 
  9. ^ “アヤックスGKオナナ、ドーピング違反による出場停止処分が軽減…11月からプレー可能に”. サッカーキング. (2021年6月10日). https://www.soccer-king.jp/news/world/ned/20210610/1538449.html 2023年9月5日閲覧。 
  10. ^ “インテルCEO、獲得噂のルカク&ディバラに言及「我々のターゲットだ」”. サッカーキング. (2022年6月21日). https://www.soccer-king.jp/news/world/ita/20220621/1660492.html 2022年10月5日閲覧。 
  11. ^ “インテルがGKオナナの獲得を発表!…アヤックスとは契約満了、フリーで加入”. サッカーキング. (2022年7月2日). https://www.soccer-king.jp/news/world/ita/20220702/1663490.html 2022年10月5日閲覧。 
  12. ^ ハンダノヴィッチVSオナナ論争”. DAZN. 2022年11月16日閲覧。
  13. ^ マンU、インテルからGKオナナ獲得を発表! 待望の“新守護神”と5年契約を締結”. サッカーキング (2023年7月21日). 2024年6月24日閲覧。
  14. ^ ユナイテッドに待望の新守護神? インテルからオナナ獲得に前進か”. 超ワールドサッカー (2023年6月25日). 2023年12月10日閲覧。
  15. ^ ユナイテッド、オナナ獲得近し? 来週中に成立も”. 超ワールドサッカー (2023年7月8日). 2023年12月10日閲覧。
  16. ^ Transfer news: United sign Onana” (英語). www.manutd.com (2023年7月20日). 2023年12月10日閲覧。
  17. ^ マンU、インテルからGKオナナ獲得を発表! 待望の“新守護神”と5年契約を締結”. サッカーキング (2023年7月21日). 2023年12月10日閲覧。
  18. ^ Cameroon's Moukandjo to miss friendly against France”. BBC Sport (22 May 2016). 11 July 2016閲覧。
  19. ^ アンドレ・オナナ - National-Football-Teams.com
  20. ^ カメルーンGKオナナが追放 指揮官と衝突か、グループ2戦目で突如メンバー外に”. Football Zone. 2022年11月29日閲覧。
  21. ^ カメルーンの”守護神”オナナ、26歳で代表引退を決断「どんなに美しい物語にも終わりがある」”. サッカーキング. 2022年12月23日閲覧。
  22. ^ オナナがカメルーン代表復帰を明言「祖国への愛は変わらない」…カタールW杯以来の招集へ”. サッカーキング. 2023年9月5日閲覧。
  23. ^ Onana-Ondoa: El dulce momento de dos primos que se formaron en el Barça” [Onana-Ondoa: The sweet moment of two cousins who formed in Barça] (Spanish). Sport (26 January 2017). 26 January 2017閲覧。
  24. ^ アンドレ・オナナ - National-Football-Teams.com

外部リンク

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