アンネン・ポルカ (ヨハン・シュトラウス1世)
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『アンネン・ポルカ』(ドイツ語: Annen-Polka)作品137は、ヨハン・シュトラウス1世が作曲したポルカ・フランセーズ(フランス風ポルカ)[1]。正式名称は「Beliebte Annen-Polka」であり、『お好みアンネン・ポルカ[2]』『好かれるアンネン・ポルカ[3]』などとも呼ばれる。
解説
[編集]1842年に作曲され、同年のうちに初演された[2]。アンナという名の全ての女性を讃え、とりわけオーストリア皇帝フェルディナント1世の皇后マリア・アンナの聖名祝日を祝賀して演奏された[2]。マリア・アンナ皇后は人々からとても愛された人物であり、原題の形容詞「Beliebte」(人気のある、好かれているの意)はこの理由から付けられたものである。また、演奏場はグラーツ家の「アンネン・ザール」だったといわれており[1]、これも曲名に少なからず影響を与えていると思われる。なお、作曲者の妻の名もアンナであるが、この曲との関係はないとみられている。
ちなみに、この曲から10年後の1852年には、息子ヨハン・シュトラウス2世が同名の『アンネン・ポルカ』を作曲している。
ニューイヤーコンサート
[編集]ウィーンフィル・ニューイヤーコンサートへの登場は以下の通りである。
- 1968年 - ヴィリー・ボスコフスキー指揮
- 1971年 - ヴィリー・ボスコフスキー指揮
- 1984年 - ロリン・マゼール指揮
- 1987年 - ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮
- 2002年 - 小澤征爾指揮
出典
[編集]参考文献
[編集]- 『名曲解説全集 第三巻 管弦楽曲(上)』(音楽之友社、1959年3月5日)
- 小川昂『洋楽索引――作曲者と原題と訳題を引き出すための』民音音楽資料館、1975年11月18日。
- 井上和男『クラシック音楽作品名辞典 第3版』三省堂、2009年6月15日。ISBN 978-4-385-13549-6。
外部リンク
[編集]音楽・音声外部リンク | |
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全曲を試聴する | |
Johann Strauss - Beliebte Annen-Polka - ズービン・メータ指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団による演奏。EuroArts公式YouTube「EuroArtsChannel」。 |