芸術家
芸術家(げいじゅつか)とは、芸術作品を創作・創造し、表現する人[1][注釈 1]。アーティスト、アーチスト(英: artist)ともいう。
いる人物は特にこう呼ばれる。たとえば絵画のほかに彫刻や建築デザインなど、複数のジャンルを手がけている人物は「画家で彫刻家で建築デザイナー」などというよりも、簡潔に「芸術家」や「アーティスト」ということが多い。新しいジャンルや新たにアートと分類されるようになったジャンルの人については日本では特にアーティストとカタカナで呼ばれる傾向がある。
類義語にクリエイターがある。
アーティストや芸術家は、芸術活動への支援者(パトロン)から援助を受けている人、商業芸術作品の収益を主たる収入源とする人の他にも、兼業で活動を行う人、前衛芸術(アバンギャルド)活動等を行い必ずしも生前に作品の真価が認められない人、あるいは土器などの民芸や、一般に純粋美術(ファインアート)とみなされないアウトサイダー・アートを作る人々を含み、企業でサラリーマンとして勤務しつつ制作チームの責任者としてメンバに指示を出すアートディレクターやクリエイティブディレクターも含めることがあるなど、時代を経るごとに多様な人々を包摂し続けている。
歴史的には女性アーティストはアートの正規教育を受けられなかった時代は長い[2]が、19世紀から20世紀のフェミニズムの時代を経て、現在では状況が改善されている。
Feist(1999)は、経験に開かれている、衝動性が高い、意欲的で野心が強い、自立心があり、内向的で反抗心を持っている、打ち解けにくい態度を示す、などが科学者とアーティストに共通するパーソナリティ特性であると明らかにした[3]。また、Feistによれば、空想志向、秩序の欠如、暖かみや親しみやすさがない、不安傾向が高い、情緒的に敏感、規範を疑う傾向などがアーティストに固有のパーソナリティとして挙げられるという[3]。
芸術家の種類
[編集]- 作家
- 音楽家、ミュージシャン
- 舞踊家・舞踏家・ダンサー・パフォーマー
- 能楽師・狂言師・神楽師・浄瑠璃師・田楽師・雅楽師・舞楽師・猿楽師
- 歌舞伎役者・舞楽師・邦楽家・箏曲師・講談師・花火師・奇術師
- 造園家/作庭家
- 茶道家
- 華道家
- 美容師
- アーティスト
- スタイリスト
芸術家の一覧
[編集]脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ フィンセント・ファン・ゴッホや宮沢賢治のように必ずしも生前に自身の芸術活動を主な収入源とする人を指すとは限らない。
出典
[編集]- ^ コトバンク、小学館『デジタル大辞泉』「芸術家」、『精選版 日本国語大辞典』「芸術家」
- ^ Spence, Rachel (29 March 2020). "Women step into the light". FTWeekend - Arts: 11.
- ^ a b Feist, G. J. (1999). “The influence of personality on artistic and scientific creativity.”. Handbook of creativity (Cambridge University Press): 273–296 2021年9月30日閲覧。.
- ^ ゲーム音楽や映画音楽を作曲、編曲する人 [1]archives/1838]