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アーロン・バレット

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アーロン・バレット
Aaron Barrett
ワシントン・ナショナルズ時代
(2019年3月25日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 インディアナ州バンダーバーグ郡エバンズビル
生年月日 (1988-01-02) 1988年1月2日(36歳)
身長
体重
6' 4" =約193 cm
215 lb =約97.5 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2010年 MLBドラフト9巡目
初出場 2014年3月31日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

アーロン・ジェームズ・バレットAaron James Barrett, 1988年1月2日 - )は、アメリカ合衆国インディアナ州バンダーバーグ郡エバンズビル出身の元プロ野球選手投手)。右投右打。

経歴

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プロ入り前

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2006年MLBドラフト44巡目(全体1311位)でロサンゼルス・ドジャースから指名されたが、ウォバシュ・バレー大学英語版へ進学した。

2008年MLBドラフト20巡目(全体606位)でミネソタ・ツインズから指名されたが、契約には至らず、ミシシッピ大学に編入した。

2009年MLBドラフト27巡目(全体814位)でテキサス・レンジャーズから指名されるも拒否した。

プロ入りとナショナルズ時代

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2010年MLBドラフト9巡目(全体266位)でワシントン・ナショナルズから指名され、6月14日に契約。契約後、傘下のA-級バーモント・レイクモンスターズ英語版でプロデビュー。10試合(先発4試合)に登板して0勝5敗、防御率9.43、25奪三振を記録した。

2011年はA-級オーバーン・ダブルデイズ[1]でプレーし、19試合に登板して1勝2敗9セーブ、防御率4.05、32奪三振を記録した。

2012年はまずA級ヘイガーズタウン・サンズ英語版でプレーし、31試合に登板して3勝2敗16セーブ、防御率2.60、52奪三振を記録した。7月にA+級ポトマック・ナショナルズに昇格。11試合に登板して1セーブ、防御率1.06・21奪三振を記録した。オフにはアリゾナ・フォールリーグに参加し、ソルトリバー・ラフターズ英語版に所属した。

2013年はAA級ハリスバーグ・セネターズでプレーし、51試合に登板して1勝1敗26セーブ、防御率2.15、69奪三振を記録した。オフの11月20日にナショナルズとメジャー契約を結び、40人枠]入りした[2]

2014年スプリングトレーニング中のプレシーズン・ゲームで10試合に登板して10.2回を無失点に抑え[3]、開幕ロースター入りを果たした[4]。3月31日に行われたニューヨーク・メッツとのシーズン開幕戦でメジャーデビュー。5対5の同点で迎えた9回裏から登板。1回を投げ無安打無失点2奪三振と好投し、直後の延長10回表にナショナルズが4点を入れ勝ち越したため、メジャー初勝利を挙げた[5]。開幕後6試合で、1勝0敗1ホールド・防御率0.00と好投を見せていたが、4月12日にAAA級シラキュース・チーフスへ降格[6]。4月22日に再昇格した[7]。再昇格後はリリーフに定着したが、7月は9試合の登板で防御率が9.53と落ち込み、8月1日にAAA級シラキュースへ降格[8]。登録枠が拡大した9月1日に再昇格した[9]。この年は50試合に登板して3勝0敗8ホールド、防御率2.66、49奪三振を記録した。

2015年も開幕ロースター入りしたが、6月12日に右腕の故障で15日間の故障者リスト入りした[10]。7月10日に復帰し[11]、25日のピッツバーグ・パイレーツ戦で自己最多の10ホールドを記録した[12]が、8月5日のアリゾナ・ダイヤモンドバックス戦で0.1回を4安打3失点と打ち込まれ[13]、9日に右肘の故障で15日間の故障者リスト入りした。トミー・ジョン手術を受けることになり、8月21日に60日間の故障者リストへ異動し[14]、そのままシーズンを終えた。この年は40試合に登板して3勝3敗10ホールド、防御率4.60、35奪三振を記録した。12月には左足首の骨棘除去手術を受けた。

2016年はリハビリ中の7月23日に右腕を骨折した。銃声のような大きな音を立てて起きたこの怪我は目撃したマット・レイトスが嘔吐としてしまうほど酷いものだったようで[15]、録画されていた映像は当時の監督であるダスティ・ベイカーにより閲覧禁止にされた[16]。2枚のプレートと16本のボルトを入れる大きな手術を受け[17]、故障者リストに入ったままシーズンを終えた。シーズン終了後の10月25日にマイナー契約でAAA級シラキュースへ配属された後、翌26日にDFAとなった。

2017年4月3日、球団とマイナー契約を結び、AAA級シラキュースへ配属されたが、この年も登板しなかった。

2018年はメジャーのスプリングトレーニングに参加し、春のエキシビションで2015年以来の登板を果たした。シーズンではA-級オーバーンでこれもまた3年ぶりとなる公式戦復帰を果たした[18]。オフの11月2日にFAになるも、すぐに再びマイナー契約を結んだ。

2019年はAA級ハリスバーグで開幕を迎え、防御率2.75、31セーブでシーズンを終えた。9月3日にメジャー昇格することが監督のマシュー・リークロイから伝えられた[19]。同7日のアトランタ・ブレーブス戦で4年ぶりのメジャー登板を果たし、1回無失点に抑えて降板すると、ベンチで涙を見せた[20]。計3登板した。ポストシーズンでの登板はなかったが、ワールドシリーズ制覇を経験した。

2020年10月9日にマイナー契約となってAAA級フレズノ・グリズリーズ[21]に送られ[22]、翌日に自由契約となった[23]が、11月5日に再びマイナー契約を結んで2021年のスプリングトレーニングに招待選手として参加することになったと報じられ[24]、20日に正式公示された[25]

2021年はメジャー昇格の機会はなく、オフの11月7日にFAとなった[25]

フィリーズ傘下時代

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2022年3月16日にフィラデルフィア・フィリーズとマイナー契約を結んだ[25]。シーズン中の8月9日に現役引退が発表された[25]

詳細情報

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年度別投手成績

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W
H
I
P
2014 WSH 50 0 0 0 0 3 0 0 8 1.000 174 40.2 33 1 20 2 1 49 6 1 17 12 2.66 1.30
2015 40 0 0 0 0 3 3 0 10 .500 123 29.1 28 1 7 0 3 35 1 0 15 15 4.60 1.19
2019 3 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 16 2.1 5 1 4 0 0 1 1 0 4 4 15.43 3.86
2020 2 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 9 1.2 2 0 2 1 1 1 0 0 2 2 10.80 2.40
MLB:4年 95 0 0 0 0 6 3 0 18 .667 322 74.0 68 3 33 3 5 86 8 1 38 33 4.01 1.36
  • 2021年度シーズン終了時

年度別守備成績

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投手(P)












2014 WSH 50 2 4 1 0 .857
2015 40 2 3 2 1 .714
2019 3 0 0 0 0 ----
MLB 93 4 7 3 1 .786
  • 2019年度シーズン終了時

背番号

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  • 30(2014年 - 2015年)
  • 32(2019年 - 2020年)

脚注

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  1. ^ 2011年よりナショナルズ傘下
  2. ^ "Nationals select Sammy Solis, Michael Taylor and Aaron Barrett" (Press release) (英語). MLB.com (Washington Nationals). 20 November 2013. 2015年11月29日閲覧
  3. ^ Aaron Barrett Stats, Fantasy & News” (英語). MLB.com. 2015年11月29日閲覧。
  4. ^ "Nationals finalize Opening Day 25-man roster" (Press release) (英語). MLB.com (Washington Nationals). 29 March 2014. 2015年11月29日閲覧
  5. ^ Scores for Mar 31, 2014” (英語). ESPN MLB (2014年3月31日). 2014年4月2日閲覧。
  6. ^ "Nationals select RHP Blake Treinen & recall OF Steven Souza Jr" (Press release) (英語). MLB.com (Washington Nationals). 12 April 2014. 2015年11月29日閲覧
  7. ^ "Nationals recall RHP Aaron Barrett, option LHP Xavier Cedeno" (Press release) (英語). MLB.com (Washington Nationals). 22 April 2014. 2015年11月29日閲覧
  8. ^ "Nationals Activate INF Cabrera, Option RHP Barrett to AAA Syracuse" (Press release) (英語). MLB.com (Washington Nationals). 1 August 2014. 2015年11月29日閲覧
  9. ^ "Nationals add six players to expanded roster" (Press release) (英語). MLB.com (Washington Nationals). 1 September 2014. 2015年11月29日閲覧
  10. ^ "Nationals activate RHP David Carpenter, place RHP Aaron Barrett on DL" (Press release) (英語). MLB.com (Washington Nationals). 12 June 2015. 2015年11月29日閲覧
  11. ^ "Nationals recall INF Wilmer Difo, reinstate RHP Aaron Barrett" (Press release) (英語). MLB.com (Washington Nationals). 10 July 2015. 2015年11月29日閲覧
  12. ^ Scores for Jul 25, 2015” (英語). ESPN (2015年7月25日). 2015年11月29日閲覧。
  13. ^ Scores for Aug 5, 2015” (英語). ESPN (2015年8月5日). 2015年11月29日閲覧。
  14. ^ "Nationals select contract of SS Trea Turner" (Press release) (英語). MLB.com (Washington Nationals). 21 August 2015. 2015年11月29日閲覧
  15. ^ Aaron Barrett’s comeback is full of miracles. But he wants one more.”. 2019年9月4日閲覧。
  16. ^ A gruesome injury could have ended his career. His return to the Nats prompted tears of joy.”. 2019年9月4日閲覧。
  17. ^ It's a miracle: Evansville Central graduate Aaron Barrett on comeback trail after undergoing two surgeries”. Evansville Courier & Press. 2019年9月4日閲覧。
  18. ^ Youth sparks Auburn Doubledays to season-opening win over Batavia Muckdogs”. Auburn Citizen. 2019年9月4日閲覧。
  19. ^ Emotional scene as Nats pitcher gets great news”. MLB.com. 2019年9月4日閲覧。
  20. ^ 31歳苦労人が4年ぶりメジャー登板で男泣き 米感動の嵐「玉ねぎ刻んだの誰よ?」”. THE ANSWER. 2019年11月2日閲覧。
  21. ^ 2019年よりナショナルズ傘下
  22. ^ Nationals Outright 4 Players” (英語). MLB Trade Rumors. 2020年10月10日閲覧。
  23. ^ Roenis Elías, Paolo Espino, Aaron Barrett Elect Free Agency” (英語). MLB Trade Rumors. 2020年10月11日閲覧。
  24. ^ Nationals Re-Sign Aaron Barrett, Adrian Sanchez” (英語). MLB Trade Rumors. 2020年11月5日閲覧。
  25. ^ a b c d MLB公式プロフィール参照。2022年8月13日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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