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イエスイッツトゥルー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
イエスイッツトゥルゥー
現役期間 1998年~2000年(現役期間)
欧字表記 Yes It's True
品種 サラブレッド
性別
毛色 鹿毛[1]
生誕 1996年3月31日[2]
死没 (2015-11-23) 2015年11月23日(19歳没) [3]
Is It True[2]
Clever Monique[2]
生国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
生産者 Padua Stables[2]
馬主 George Waggoner Stables Inc. [2]
調教師 William L. Donovan(アメリカ)[2]
競走成績
生涯成績 22戦11勝[2]
獲得賞金 1,080,700ドル[2]
勝ち鞍
GI フランク・J・ドフランシス記念ダッシュS 1999年
GII リヴァリッジステークス 1999年
GIII ハリウッドジュヴェナイルCSS 1985年
GIII サプリングS 1998年
GIII スウェイルS 1999年
GIII ラファイエットS 1999年
GIII メリーランドBCH 1999年
GIII ラファイエットS 1999年
GIII ジャージーショアBCS 1999年
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イエスイッツトゥルーYes It's True 1996年3月31日 - 2015年11月23日)は、アメリカ合衆国で生産・調教された競走馬種牡馬

経歴

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各競走の出典については競走成績の節を参照。

競走馬時代

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母クレバーモニークはテキサス州の馬産家ジョン・T・L・ジョーンズJrの所有馬で、1995年にイズイッツトゥルーが種付けされた。その年の11月のセールでジョージワグナー牧場に1万6千ドルで売却され、翌年にその仔を産んだ。幼少期はエスベルダッド(Es Verdad、スペイン語でIt's Trueの意味)と呼ばれていた[4]。イエスイッツトゥルーは1997年9月のキーンランドセールで22万ドルで落札された[4]

ウェイン・ルーカス調教師の調教を受けて、1998年4月にデビュー戦(ダート4.5ハロン[注釈 1])を迎える。ジェリー・ベイリーを鞍上に5馬身差の楽勝。更にリステッドレースを2勝して、バシュフォードマナーステークス英語版(G3、D6F)に挑むが2着に敗れる。しかし次のハリウッドジュヴェナイルチャンピオンシップステークス英語版(G3、D6F)・サプリングステークス(G3、D6F)とG3を連勝してベルモントフューチュリティ(G1、D8F)に臨む。1.2倍[注釈 2]の圧倒的1番人気だったがレモンドロップキッドに半馬身差で敗れる。

続くブリーダーズフューチュリティステークス(G2、D8.5F)でも1番人気に選ばれるもののキャットシーフ英語版の3着に敗れる。ブリーダーズカップ・ジュヴェナイル(G1、D8.5F)でも11着に大敗。2歳シーズンを9戦5勝で終えた。

3歳シーズンは2月のサンヴィセントステークス英語版(G2、D7F)から始動。ここは3着に敗れるものの3月のスウェイルS英語版(G3、D7F)・4月のラファイエットステークス英語版とG3を連勝。距離が延びたダービートライアルステークス[注釈 3]では敗れたがメリーランドブリーダーズカップハンディキャップ[注釈 4](G3、D6F)・リヴァリッジステークス[注釈 5](G2、D7F)・ジャージーショアブリーダーズカップステークス[注釈 6](G3、D6F)とグレードレースを3連勝。

勢いに乗ってフランク・J・ドフランシス記念ダッシュステークス(G1、D6F)に1.7倍の1番人気で挑み、ここも勝利。GI初勝利を飾った。

しかし良かったのはここまで。次走のアフェノメノンハンディキャップ[注釈 7](G2、D6F)では3着に敗れる。さらにキングスビショップステークス(G1、D6F)に挑むが最下位に惨敗。その後、引退までに3戦するが全て最下位に敗れた。

5月のメリーランドブリーダーズカップハンディキャップを最後に現役を引退して種牡馬入りすることになった。初年度の種付け料は7500ドル[5]

競走成績

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出走日 競馬場 競走名 頭数 枠順 人気 着順 騎手 斤量(ポンド) 距離 馬場状態 タイム 着差 1着(2着)馬 出典
1998. 4.17 キーンランド メイデン 9頭 6番 2人 1着 J.ベイリー 118 D4.5F 稍重 51.82 5身 (Daytime Robbery) [Race 1]
5. 2 チャーチルダウンズ WHAS-11S 9頭 2番 C1人 1着 P.デイ 117 D5F 57.66 ハナ (Tactical Cat) [Race 2]
5.25 チャーチルダウンズ ケンタッキーBCS 8頭 2番 C1人 1着 S.セラーズ 121 D5.5F R1.03.61 1 1/4身 (Tactical Cat) [Race 3]
6.27 チャーチルダウンズ バシュフォードマナーS G3 8頭 1番 C1人 2着 P.デイ 121 D6F 1 3/4身 Time Bandit [Race 4]
7.19 ハリウッドパーク ハリウッドジュヴェナイルCSS G3 7頭 1番 1人 1着 J.ベイリー 120 D6F 1.09.58 6身 (O'Rey Fantasma) [Race 5]
8.22 モンマスパーク サプリングS G3 7頭 2番 1人 1着 S.セラーズ 122 D6F 1.10.09 7 1/4身 (Erlton) [Race 6]
9.20 ベルモントパーク フューチュリティS G1 5頭 3番 1人 2着 S.セラーズ 122 D8F 1/2身 Lemon Drop Kid [Race 7]
10.18 キーンランド ブリーダーズフューチュリティ G2 8頭 2番 1人 3着 S.セラーズ 121 D8.5F 3 3/4身 Cat Thief [Race 8]
11. 7 チャーチルダウンズ BCジュヴェナイル G1 13頭 3番 C5人 11着 G.スティーヴンス 122 D8.5F 17 1/2身 Answer Lively [Race 9]
1999. 2. 6 サンタアニタ サンヴィセントS G2 3頭 2番 2人 3着 J.ベイリー 123 D7F 7 1/4身 Exploit [Race 10]
3.13 ガルフストリーム スウェイルS G3 5頭 1番 2人 1着 G.スティーヴンス 122 D7F 1.22.29 アタマ (Texas Glitter) [Race 11]
4. 7 キーンランド ラファイエットS G3 5頭 2番 1人 1着 J.ベイリー 123 D7F 1.22.15 5身 (Trickey Crew) [Race 12]
4.24 チャーチルダウンズ ダービートライアルS G3 9頭 9番 1人 4着 J.ベイリー 122 D8F 5 1/2身 Patience Game [Race 13]
5.15 ピムリコ メリーランドBCH G3 8頭 2番 1人 1着 J.ベイリー 113 D6F 1.09.20 4 3/4身 (The Trader's Echo) [Race 14]
6. 5 ベルモントパーク リヴァリッジS G2 8頭 4番 1人 1着 J.ベイリー 123 D7F 1.22.35 1身 (Lion Hearted) [Race 15]
6.19 モンマスパーク ジャージーショアBCS G3 6頭 3番 1人 1着 J.ベイリー 122 D6F 1.08.59 7身 (Erlton) [Race 16]
7.17 ローレル FJドフランシス記念ダッシュS G1 6頭 6番 1人 1着 J.ベイリー 114 D6F 1.08.67 3/4身 (Good and Tough) [Race 17]
8.11 サラトガ アフェノメノンH G2 7頭 5番 1人 3着 J.ベイリー 117 D6F 4 1/4身 Intidab [Race 18]
8.28 サラトガ キングスビショップS G1 12頭 2番 2人 12着 J.ベイリー 124 D6F 33 1/2身 Forestry [Race 19]
10.16 キーンランド フェニックスBCS 6頭 3番 2人 6着 C.アントレー 121 D6F 19 1/2身 Richter Scale [Race 20]
2000.5.6 チャーチルダウンズ ウィナーコムH G2 7頭 1番 6人 7着 J.ベイリー 117 D7F 14 3/4身 Straight Man [Race 21]
5.2 ピムリコ メリーランドBCH G3 7頭 5番 2人 7着 K.デザーモ 117 D6F 稍重 23身 Dr.Max [Race 22]

種牡馬時代

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2004年から産駒がデビュー。初年度からプラウドアコレイドがシャンペンステークス(米G1)に勝利。他にチャンドトゥルーがハリウッドジュヴェナイルチャンピオンシップステークスに勝利して、この年のフレッシュマンサイアーで2位に入った[6]

この活躍を受けてスリーチムニーズファームに移動、2004年に1万ドルだった種付け料は2万5千ドルまで上がった[7]

その後もコンスタントに活躍馬を出して最終的に51のステークスウィナーを輩出[4]2015年11月23日に死去[3]。後継種牡馬としてキングスビショップステークスに勝ったザビッグビーストが2019年から産駒デビューの予定である。

主な産駒

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G1馬のみ。

  • プラウドアコレイド (Proud Accolade) - シャンペンS(米G1)[8]
  • ザビッグビースト (The Big Beast)- キングズビショップS(米G1)[9]

血統表

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Yes It's True血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 ボールドルーラー系
[§ 2]

Is It True
父の父
Raja Baba
Bold Ruler Nasrullah
Miss Disco
Missy Baba My Babu
Uvira
父の母
Roman Rockette
Proudest Roman Never Bend
Roman Song
Kitchen Window Dead Ahead
Sally Heather

Clever Monique
Clever Trick Icecapade Nearctic
Shenanigans
Kankakee Miss Better Bee
Golden Beach
母の母
Monique Rene
Prince of Ascot Royal Ascot
Bolero's Image
Party Date Speedy Frank
Pardon My Speed
母系(F-No.) (FN:A1) [§ 3]
5代内の近親交配 Nasrullah 4×5 Nearco 5×5 [§ 4]
出典
  1. ^ [10]
  2. ^ [10]
  3. ^ [10]
  4. ^ [10]

父 Is It True は1988年ブリーダーズカップ・ジュヴェナイルの勝ち馬。母 Clever Monique は現役時代1戦0勝。母の半弟に1995年のアークラテクスハンデ(米G3)[注釈 8]に勝利した Prince of the Mt.[11] 母の半姉の仔に2000年のペガサスハンディキャップ(米G2)他グレードレースを4勝した Kiss a Native[12]。母の半妹の子に2013年シャドウェルターフマイルステークス(米G1)勝ちの Silver Max[13]

脚注・出典

[編集]

注釈

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  1. ^ 以下ダートをD、ハロンをFで略す
  2. ^ アメリカでは元本分を除いた倍率であらわされるため出典では0.2と表記される。以下の倍率はすべて同じ。
  3. ^ パット・デイマイルステークス英語版
  4. ^ メリーランドスプリントステークス英語版
  5. ^ ウッディスティーヴンスステークス
  6. ^ ジャージーショアステークス英語版
  7. ^ アルフレッド・G・ヴァンダービルトハンデキャップ
  8. ^ 後のティズナウハンディキャップ英語版。2008年までで終了

出典

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  1. ^ Yes It's True(USA)”. JBIS. 2019年4月14日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h Yes It's True (KY)”. EquiBase. 2019年4月14日閲覧。
  3. ^ a b Glenye Cain. “Yes It's True Euthanized”. BloodHorse. 2019年4月14日閲覧。
  4. ^ a b c Avalyn Hunter. “Yes It's True”. 2019年4月28日閲覧。
  5. ^ Padua Unveils Stallion Operation”. BloodHorse. 2019年4月28日閲覧。
  6. ^ Avalyn Hunter. “Mahubah's Corner: Yes It's True”. BloodHorse. 2019年4月28日閲覧。
  7. ^ fee-history”. Racing Post. 2019年4月28日閲覧。
  8. ^ Proud Accolade (FL)”. EquiBase. 2019年4月28日閲覧。
  9. ^ The Big Beast (MD)”. EquiBase. 2019年4月28日閲覧。
  10. ^ a b c d Yes It's True(USA)”. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年4月14日閲覧。
  11. ^ Prince of the Mt. (KY)”. EquiBase. 2019年4月28日閲覧。
  12. ^ Kiss a Native (FL)”. EquiBase. 2019年4月28日閲覧。
  13. ^ Silver Max (KY)”. EquiBase. 2019年4月28日閲覧。

レース結果の出典

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  1. ^ Maiden Special Weight” (PDF). Equibase. 2018年5月20日閲覧。
  2. ^ WHAS-11 Stakes (Listed)” (PDF). Equibase. 2018年5月20日閲覧。
  3. ^ Kentucky Breeders' Cup Stakes (Listed)” (PDF). Equibase. 2018年5月20日閲覧。
  4. ^ Bashford Manor Stakes (Gr. 3)” (PDF). Equibase. 2018年5月20日閲覧。
  5. ^ Hollywood Juvenile Championship Stakes (Gr. 3)” (PDF). Equibase. 2018年5月20日閲覧。
  6. ^ Sapling Stakes (Gr. 3)” (PDF). Equibase. 2018年5月20日閲覧。
  7. ^ Futurity Stakes (Gr. 1)” (PDF). Equibase. 2018年5月20日閲覧。
  8. ^ Lane's End Breeders' Futurity (Gr. 2)” (PDF). Equibase. 2018年5月20日閲覧。
  9. ^ Breeders' Cup Juvenile (Gr. 1)” (PDF). Equibase. 2018年5月20日閲覧。
  10. ^ San Vicente Stakes (Gr. 2)” (PDF). Equibase. 2018年5月20日閲覧。
  11. ^ Swale Stakes (Gr. 3)” (PDF). Equibase. 2018年5月20日閲覧。
  12. ^ Lafayette Stakes (Gr. 3)” (PDF). Equibase. 2018年5月20日閲覧。
  13. ^ Derby Trial Stakes (Gr. 3)” (PDF). Equibase. 2018年5月20日閲覧。
  14. ^ Maryland Breeders' Cup Handicap (Gr. 3)” (PDF). Equibase. 2018年5月20日閲覧。
  15. ^ Riva Ridge Stakes (Gr. 2)” (PDF). Equibase. 2018年5月20日閲覧。
  16. ^ Jersey Shore Breeders' Cup Stakes (Gr. 3)” (PDF). Equibase. 2018年5月20日閲覧。
  17. ^ Frank J. De Francis Memorial Dash Stakes (Gr. 1)” (PDF). Equibase. 2018年5月20日閲覧。
  18. ^ A Phenomenon Handicap (Gr. 2)” (PDF). Equibase. 2018年5月20日閲覧。
  19. ^ King's Bishop Stakes (Gr. 1)” (PDF). Equibase. 2018年5月20日閲覧。
  20. ^ Phoenix Breeders' Cup Stakes (Listed)” (PDF). Equibase. 2018年5月20日閲覧。
  21. ^ Winnercomm Handicap (Gr. 2)” (PDF). Equibase. 2018年5月20日閲覧。
  22. ^ 2000 Maryland Breeders' Cup Handicap (Gr. 3)” (PDF). Equibase. 2018年5月20日閲覧。