イエズス会伝道所
表示
イエズス会伝道所(イエズスかいでんどうしょ、西:Reducciones jesuíticas, 葡:Missões)は、16世紀後半から18世紀にかけて、スペイン領アメリカ南部とポルトガル領ブラジルの一部(現在のボリビア東部、パラグアイ、ブラジル南部、アルゼンチン北東部にわたる地域)で、イエズス会宣教師によって、先住民(主にグアラニー族)の定住とキリスト教化を目的に建設された拠点村落。独自の共同生活や音楽教育に特徴を示し、最盛期には10万人以上の人口を抱えたが、18世紀後半のイエズス会追放令(1759年ブラジルから、1767年スペイン領から)にともない、その多くが放棄された。「布教村」「教化村」「布教区」などとも訳される。
伝道所跡の史跡(ユネスコ世界遺産登録対象)
[編集]南米各地に残る伝道所跡のいくつかは、ユネスコ世界遺産に登録されている。
- グアラニーのイエズス会伝道所群(アルゼンチン・ブラジル)1983年登録
- チキトスのイエズス会伝道所群(ボリビア)1990年登録
- ラ・サンティシマ・トリニダー・デ・パラナとヘスース・デ・タバランゲのイエズス会伝道所群(パラグアイ)1993年登録
- コルドバのイエズス会伝道所とエスタンシア群(アルゼンチン)2000年登録
南米のイエズス会伝道所を題材にした作品
[編集]映画
[編集]- 『ミッション』(1986年イギリス作品 ローランド・ジョフィ監督)