イカリア
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イカリア 、イーカリア(イーカリアー)(ギリシア語: Ικαρία / Ikaria ; 英語: Icaria)
古代ギリシャ語に由来する地名その他。
地名
[編集]- ギリシャ
- イーカリアー海(イカリア海) - 地中海のキクラデス諸島とアナトリア半島の間にある海域。
- イカリア島 - ギリシャ、北エーゲの島。その名はギリシャ神話に登場するイーカロス(イカロス)に由来する。
- イカリア県 - ギリシャ共和国の北エーゲ地方を構成する行政区。
- イカリア(イーカリアー) - 古代ギリシャのアッティケー(アッティカ)のデモス(区)[注釈 1]の一つ。ギリシャ神話でディオニューソスがイーカリオスに葡萄栽培とワインの製法を授けたとされる土地であり、ディオニューソス信仰とギリシア悲劇の発祥の地とされ、また、“世界最初の俳優”と呼ばれる人物であるテスピスの出身地とされる。
- その場所については諸説あったが、19世紀の末に行われた発掘調査により、現在のギリシャ東アッティカ県ディオニソス市(ギリシャ語版)(英語版)の域内であることが確認され、古代の劇場跡を始めとした建物やモニュメントの遺構が発見されている。
→詳細は「el:Ικάριο Αιγηίδας」を参照
- スペイン
- ノバ・イカリア(カタルーニャ語: Nova Icària) - スペイン、バルセロナにある公園(カタルーニャ語版)および観光海岸(カタルーニャ語版)。名称は下記「イカリア運動」に由来する。
- アビングーダ・デ・イカリア(Avinguda d'Icària[1] ; イカリア大通り) - バルセロナにある街路。バルセロナ出身の建築家、エンリック・ミラジェス(Enric Miralles i Moya)(カタルーニャ語版) / (英語版)によるモニュメントが並んでいることで著名[1]。
企業
[編集]- イカリア社(ドイツ語: Ikaria, Gesellschaft für Flugzeugzubehör mbH)(ドイツ語版) - ナチスドイツ時代のドイツでベルリンの郊外に所在した航空機部品製造会社。
- 1934年にスイスのエリコン社の子会社として設立され、航空機銃と航空機銃用銃架、プレキシグラス製航空機用風防を製造した。ドイツの軍用機に数多く搭載されていたMG FF 2cm航空機関砲の製造会社として知られる。
思想
[編集]- イカリア運動(フランス語: Icarie / le mouvement icarien;英語: Icarians / Icarian movement) - 19世紀フランスの思想家であるエティエンヌ・カベ(Étienne Cabet)(仏語版) / (英語版)が提唱した共産主義理想社会(空想的社会主義)建設運動。19世紀中期にアメリカ合衆国において実践され、合衆国各地に平等主義共同体(コミューン)を建設したが、1898年にアイオワ州に設立されたコミューンの解散を最後に実践された運動としては消滅した。
→詳細は「fr:Icarie」および「en:Icarians」を参照
- 『イカリア旅行記』[注釈 2](フランス語: Voyage en Icarie;英語: The Voyage to Icaria) - 1840年に出版されたエティエンヌ・カベの著作。“架空の土地を訪れた体験を語る”という形で共産主義理想社会の有り様を説いた。
- なお、初版はイギリスにて英語の書籍として出版されており、その際の題名は"Travel and Adventures of Lord William Carisdall in Icaria"(イカリアでのウィリアム・カリスダル卿の旅と冒険)であった。その後、1842年に"Voyage en Icarie"のタイトルでフランスで仏語版が改めて出版された。
→詳細は「fr:Voyage_en_Icarie」を参照
生物
[編集]- Icaria(英語版) - スズメバチ科アシナガバチ亜科Ropalidiini族(英語版)に分類されるハチの一種。
- Ikaria wariootia - オーストラリアのエディアカラ生物群で発見された先カンブリア時代の原始的左右相称動物と推測される生痕化石のうちの一つ。
→詳細は「en:Ikaria_wariootia」を参照
脚注・出典
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ Google Map -Av. d'Icària. Barcelona
- ^ コトバンク - カベ ※2021年11月13日閲覧