イソ酪酸メチル
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イソ酪酸メチル | |
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Methyl 2-methylpropanoate | |
別称 メチルイソブチレート[1] | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 547-63-7 |
PubChem | 11039 |
ChemSpider | 10571 |
UNII | EM286QL922 |
EC番号 | 208-929-5 |
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特性 | |
化学式 | C5H10O2 |
モル質量 | 102.13 g mol−1 |
外観 | 無色透明の液体[4] |
匂い | フルーツ香[2] エーテル様臭[3] |
嗅覚閾値 | 0.0019ppm[5] |
密度 | 0.895 g/cm3 |
融点 |
−85℃[4] |
沸点 |
92℃[4] |
水への溶解度 | 水に微溶、エーテル・アルコールに混和 |
危険性 | |
引火点 | 13℃[4] |
半数致死量 LD50 | 16000mg/kg(ラット、経口)[3] |
関連する物質 | |
関連する異性体 | C5H10O2を参照 |
関連物質 | イソ酪酸 酪酸メチル イソ酪酸エチル |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
イソ酪酸メチル(イソらくさんメチル、英語: methyl isobutyrate)は、示性式CH3O2CCH(CH3)2で表される、2-メチルプロパン酸とメタノールとのエステルである[6]。つまり、2-メチルプロパン酸メチルの事である。
性質
[編集]常温常圧では無色の液体として存在し、n-酪酸メチルに比べ穏やかで甘い、アプリコットのようなフルーツ香を持つ。食品用のフルーツ系フレーバーとして、22~220ppmほど使用される[2]。日本の消防法では、危険物第4類第一石油類(非水溶性)に区分される[4]。
脚注
[編集]- ^ メチルイソブチレート(井上香料製造所)
- ^ a b (合成香料編集委員会 2016, p. 580)
- ^ a b “製品安全データシート”. キシダ化学 (2008年1月18日). 2021年7月23日閲覧。
- ^ a b c d e イソ酪酸メチル(東京化成工業)
- ^ シリーズ「悪臭に関わる苦情への対応」 (PDF)
- ^ Stoye, D. (2005), "Solvents", Ullmann's Encyclopedia of Industrial Chemistry, Weinheim: Wiley-VCH, doi:10.1002/14356007.a24_437。
参考文献
[編集]- 合成香料編集委員会『合成香料 化学と商品知識(増補新版)』化学工業日報社、2016年。ISBN 978-4-87326-677-0。