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イソ酪酸メチル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
イソ酪酸メチル
識別情報
CAS登録番号 547-63-7
PubChem 11039
ChemSpider 10571
UNII EM286QL922
EC番号 208-929-5
特性
化学式 C5H10O2
モル質量 102.13 g mol−1
外観 無色透明の液体[4]
匂い フルーツ香[2]
エーテル様臭[3]
嗅覚閾値 0.0019ppm[5]
密度 0.895 g/cm3
融点

−85℃[4]

沸点

92℃[4]

への溶解度 水に微溶、エーテルアルコールに混和
危険性
引火点 13℃[4]
半数致死量 LD50 16000mg/kg(ラット、経口)[3]
関連する物質
関連する異性体 C5H10O2を参照
関連物質 イソ酪酸
酪酸メチル
イソ酪酸エチル
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

イソ酪酸メチル(イソらくさんメチル、英語: methyl isobutyrate)は、示性式CH3O2CCH(CH3)2で表される、2-メチルプロパン酸メタノールとのエステルである[6]。つまり、2-メチルプロパン酸メチルの事である。

性質

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常温常圧では無色の液体として存在し、n-酪酸メチルに比べ穏やかで甘い、アプリコットのようなフルーツ香を持つ。食品用のフルーツ系フレーバーとして、22~220ppmほど使用される[2]。日本の消防法では、危険物第4類第一石油類(非水溶性)に区分される[4]

脚注

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  1. ^ メチルイソブチレート井上香料製造所
  2. ^ a b (合成香料編集委員会 2016, p. 580)
  3. ^ a b 製品安全データシート”. キシダ化学 (2008年1月18日). 2021年7月23日閲覧。
  4. ^ a b c d e イソ酪酸メチル東京化成工業
  5. ^ シリーズ「悪臭に関わる苦情への対応」 (PDF)
  6. ^ Stoye, D. (2005), "Solvents", Ullmann's Encyclopedia of Industrial Chemistry, Weinheim: Wiley-VCH, doi:10.1002/14356007.a24_437

参考文献

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