イナーシャ (アルバム)
『イナーシャ』 | ||||
---|---|---|---|---|
デレク・シェリニアン の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | 2000年9月4日 - 2001年2月24日 カリフォルニア州 Leopard Room, Coy Sound Studios[2] | |||
ジャンル | プログレッシブ・メタル、インストゥルメンタル | |||
時間 | ||||
レーベル | インサイド・アウト・ミュージック | |||
プロデュース | デレク・シェリニアン、サイモン・フィリップス | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
デレク・シェリニアン アルバム 年表 | ||||
|
『イナーシャ』(Inertia)は、アメリカ合衆国のキーボーディスト、デレク・シェリニアンが2001年に発表したソロ名義では2作目のスタジオ・アルバム。日本で先行発売された[3]。
解説
[編集]サイモン・フィリップスが共同プロデューサーに起用され、フィリップスは「ラプソディー・イントロ」を除く全曲でドラムスを演奏したのに加えて、10曲中4曲の作曲にも貢献した[2]。タイトル曲と「アストログライド」には、元マハヴィシュヌ・オーケストラのジェリー・グッドマンが参加した[4]。また、エドガー・ウィンターのカヴァー「フランケンシュタイン」等のレコーディングに参加したザック・ワイルドは、シェリニアンがアリス・クーパー・バンドのメンバーとして活動していた頃から親交があったという[5]。
Jonathan Widranはオールミュージックにおいて5点満点中3点を付け「皮肉なことだが、誰のリーダー作品なのか知らずにこのアルバムを聴いた者には、ギタリストのジャム・アルバムと捉えられることだろう」「シェリニアンはドラマーのサイモン・フィリップスと共に共同プロデューサーを務め、随所で微妙なハーモニーの箔を付けていることを別とすれば、ここでは彼の役割が明瞭でない」と評している[4]。
「イナーシャ」の発表後、シェリニアンのもとに電話があった。声の主はスティーヴ・ヴァイで、「君のアルバムを聴いた。すばらしかったんで、よくやったと言いたくて電話した」と彼は言った。その後、GENERATION AXEにおいてスティーヴ・ヴァイ、ザック・ワイルド、ヌーノ・ベッテンコート、トーシン・アバシらと、このアルバムでもカバーした「フランケンシュタイン」を演奏している。
2014年2月11日には、「イーグル・ロック」傘下のレーベルArmoury Recordsから再発CDが発売された[6]。
収録曲
[編集]特記なき楽曲はデレク・シェリニアンとサイモン・フィリップスの共作。
- イナーシャ - "Inertia" - 4:20
- フランケンシュタイン - "Frankenstein" (Edgar Winter) - 3:31
- マタ・ハリ - "Mata Hari" (Derek Sherinian, Simon Phillips, Tony Franklin) - 6:22
- イーヴィル・クニーヴィル - "Evel Kneivel" (D. Sherinian) - 3:16
- ラ・ペラ・ロカ - "La Pera Loca" - 5:06
- グッバイ・ポークパイ・ハット - "Goodbye Porkpie Hat" (Charles Mingus) - 6:23
- アストログライド - "Astroglide" - 4:35
- ホワット・ア・シェイム - "What a Shame" (D. Sherinian, Al Pitrelli) - 5:01
- ラプソディー・イントロ - "Rhapsody Intro" (D. Sherinian, Virgil Donati) - 1:41
- ラプソディー・イン・ブラック - "Rhapsody in Black" (D. Sherinian, V. Donati) - 6:40
参加ミュージシャン
[編集]- デレク・シェリニアン - キーボード
- サイモン・フィリップス - ドラムス(#9を除く全曲)
- スティーヴ・ルカサー - ギター(on #1, #3, #5, #6, #8, #9, #10)、エレクトリック・シタール(on #3)
- ザック・ワイルド - ギター(on #2, #4, #8)、アコースティック・ギター(on #8)
- ジェリー・グッドマン - エレクトリック・ヴァイオリン(on #1, #7)
- トム・ケネディ - ベース(on #1, #6, #10)
- トニー・フランクリン - ベース(on #2, #3, #4, #8)
- ジミー・ジョンソン - ベース(on#5, #7)
脚注・出典
[編集]- ^ “デレク・シェリニアン/イナーシャ”. CDJournal.com. 音楽出版社. 2016年7月13日閲覧。
- ^ a b c Derek Sherinian - Inertia (CD, Album) at Discogs
- ^ 日本初回盤CD (ZACB-1049)帯
- ^ a b Widran, Jonathan. “Inertia - Derek Sherinian”. AllMusic. 2016年7月13日閲覧。
- ^ Perri, David (2001年9月16日). “Derek Sherinian - Inertia Personified!”. Bravewords.com. 2016年7月13日閲覧。
- ^ “Armoury Records To Reissue Five Of Derek Sherinian's Solo Albums”. Bravewords.com (2013年12月9日). 2016年7月13日閲覧。
- ^ 日本初回盤CD (ZACB-1049)ライナーノーツ内トラック・リスト