イブ・ミュアヘッド
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Eve Muirhead | |||||||||||||||||||||||||||||||||||
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2010年バンクーバー五輪 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||
基本情報 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||
国籍 | イギリス | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
出身地 | スコットランド・パース | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
生年月日 | 1990年4月22日(34歳) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
身長 | 173 センチメートル | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
オリンピック | |||||||||||||||||||||||||||||||||||
4人制 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||
出場大会 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||
最高成績 | 金メダル (2022) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
世界選手権 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||
4人制 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||
出場大会 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||
最高成績 | 金メダル (2013) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
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2022年2月20日現在 |
イブ・ミュアヘッド(英語: Eve Muirhead OBE、1990年4月22日[1] - )は、イギリス・スコットランドの元カーリング選手。ミューアヘッド、ミューヘッドとも。2022年北京オリンピック金メダリスト。2014年ソチオリンピック銅メダリスト。2013年世界女子カーリング選手権大会チャンピオン。2007、2008、2009年および2011年の世界ジュニアカーリング選手権チャンピオン。スコットランドのパース北部にあるダンケルド (Dunkeld) ・カーリング・クラブでプレー[2]。2022年8月、カーリングから引退[3][4]。
経歴
[編集]- 2007年
- ミュアヘッドが初めてカーリングの国際的な舞台に登場したのは、2007年にアメリカ・エベレスで開催された世界ジュニアカーリング選手権。サラ・ライドがスキップを務めるチームのサードとして出場し、金メダルに輝いた[5]。
- 2008年
- スキップとしてスコットランドのジュニア選手権に出場。チームを率いて全勝し世界ジュニアカーリング選手権の出場権を獲得[6]。スウェーデンのエステルスンドで行われた世界ジュニアカーリング選手権では、決勝でスウェーデン代表を12–3で破り優勝した[7]。
- 2009年
- カナダ・バンクーバーで開催された世界ジュニアカーリング選手権に出場。会場は2010年バンクーバーオリンピックのカーリング会場予定地であるバンクーバー・オリンピック・センター。決勝では、開催地のカナダ代表を8–6で破り、世界ジュニアカーリング選手権を3連覇、スキップとして2連覇を達成した。
- 2010年
- イギリス代表チームのスキップとしてバンクーバーオリンピックに出場。日本代表と好勝負を繰り広げるも敗れたが、この一戦が日本のテレビで生中継され、日本で大きな注目を集めることとなった[8]。
- 2013年
- ラトビアのリガで開催された世界女子カーリング選手権に出場。決勝でスウェーデンに勝利し、初優勝した[9]。
- 2014年
- ソチオリンピックに出場。準決勝でカナダに敗れるも3位決定戦でスウェーデンに勝利し、銅メダルを獲得した[10]。この大会では予選リーグのアメリカ戦で五輪記録となる1回のエンドで7得点を獲得するラストショットを放った。
現役引退後はユーロスポーツでカーリングの解説、地元紙でスポーツコラムの執筆などを行う他、ジュニアレベルのナショナルチームのコーチとして後進の育成にも携わる[13]。2023年4月23日にはロンドンマラソンに参加し、3時間25分13秒で完走した[14][15]。
人物
[編集]- ミュアヘッド一族はカーリング一家で、イブは2世カーラー。父のゴードン・ミュアヘッドは、世界男子カーリング選手権に5度の出場経験を持ち、1995年にスキップとして銀メダル、1999年にリザーブとして金メダルを獲得、1992年アルベールビルオリンピックにも参加している。また兄のグレンと弟のトーマスもカーリング選手である。
- イブ自身はカーリングのほかにバグパイプでも世界選手権に4度の出場経験があり、またゴルフはハンディキャップ2を持つシングルプレーヤーである[16]。
- 髪の色は元々黒であるが、ファッションのために金髪に染めており、バンクーバーオリンピックでは黒と金のツートンカラーで参戦していた。
- 2020年に大英帝国勲章メンバーを、2022年にオフィサーをそれぞれ受章した[17][18]。
主な戦歴
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イギリス代表
[編集]- オリンピックのカーリング競技
- 2010年バンクーバーオリンピック - 7位
- 2014年ソチオリンピック - 銅メダル
- 2018年平昌オリンピック - 4位
- 2022年北京オリンピック - 金メダル
スコットランド代表
[編集]- 世界ジュニアカーリング選手権
- 2007年 - 金メダル
- 2008年 - 金メダル
- 2009年 - 金メダル
- 2011年 - 金メダル
- ヨーロッパミックスカーリング選手権
- 2007年 - 6位
- 2012年 - 金メダル
ワールドカーリングツアー
[編集]グランドスラム
[編集]ワールドカーリングツアーにおける最高峰の大会シリーズであるグランドスラムの成績。
略語の説明 | |
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C | 優勝 |
F | 準優勝 |
SF | ベスト4 |
QF | ベスト6・ベスト8 |
R16 | ベスト16 |
Q | 予選敗退 |
T2 | ティア2(2部)出場 |
DNP | 大会不参加 |
N/A | 開催せず |
大会 / シーズン | 2010–11 | 2011–12 | 2012–13 | 2013–14 | 2014–15 | 2015–16 | 2016–17 | 2017–18 | 2018–19 | 2019–20 | 2020–21 | 2021–22 | 通算成績 |
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マスターズ | N/A | N/A | SF | F | Q | Q | Q | SF | Q | Q | N/A[20] | DNP[21] | 17-24 |
ツアーチャレンジ | N/A | N/A | N/A | N/A | N/A | QF | DNP | SF | DNP | DNP | N/A[20] | N/A[22] | 7-6 |
ナショナル | N/A | N/A | N/A | N/A | N/A | DNP | Q | DNP | QF | QF | N/A[20] | DNP[21] | 7-7 |
オープン | N/A | N/A | N/A | N/A | C | SF | DNP | DNP | SF | Q | N/A[20] | 16-7 | |
チャンピオンズカップ | N/A | N/A | N/A | N/A | N/A | Q | Q | SF | SF[23] | N/A[24] | Q | 12-13 | |
プレーヤーズ | SF | Q | C | QF | C | C | QF | QF | DNP | N/A[24] | Q | 34-25 | |
勝–負 | 4-2 | 1-6 | 10-5 | 8-5 | 13-6 | 16-12 | 5-13 | 16-9 | 12-8 | 5-9 | 3-7 | 0-0 | 93-82 |
旧グランドスラム
[編集]大会 / シーズン | 2010–11 | 2011–12 | 2012–13 | 2013–14 | 2014–15 | 2015–16 | 2016–17 | 2017–18 | 2018–19 |
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エリート10 | N/A | N/A | N/A | N/A | N/A | N/A | N/A | N/A | DNP[21] |
オータムゴールド | Q | Q | DNP | C | DNP | N/A | N/A | N/A | N/A |
コロニアルスクエア | N/A | DNP | R16 | DNP | C | N/A | N/A | N/A | N/A |
マニトバ・ロト | DNP | DNP | DNP | Q | N/A | N/A | N/A | N/A | N/A |
ソビーズスラム | SF | N/A | N/A | N/A | N/A | N/A | N/A | N/A | N/A |
チーム
[編集]シーズン | スキップ | サード | セカンド | リード |
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2006–07 | Sarah Reid | イブ・ミュアヘッド | Barbara McFarlane | Sarah MacIntyre |
2007–08 | イブ・ミュアヘッド | Kerry Barr | ヴィッキー・アダムス | Sarah MacIntyre |
2008–09 | イブ・ミュアヘッド | アナ・スローン (Jr) Karen Addison (W) |
ヴィッキー・アダムス (Jr) Rachael Simms (W) |
Sarah MacIntyre (Jr) Anne Laird (W) |
2009–10 | イブ・ミュアヘッド | Jackie Lockhart (E/O) ケリー・ウッド (W) |
ケリー・ウッド (E/O) Lorna Vevers (W) |
Lorna Vevers (E/O) Anne Laird (W) |
2010–11 | イブ・ミュアヘッド | ケリー・ウッド (E) アナ・スローン (Jr) |
Lorna Vevers (E) ヴィッキー・アダムス (Jr) |
Anne Laird (E) Rhiann Macleod (Jr) |
2011–12 | イブ・ミュアヘッド | アナ・スローン | ヴィッキー・アダムス | Claire Hamilton |
2012–13 | イブ・ミュアヘッド | アナ・スローン | ヴィッキー・アダムス | Claire Hamilton |
2013–14 | イブ・ミュアヘッド | アナ・スローン | ヴィッキー・アダムス | Claire Hamilton |
2014–15 | イブ・ミュアヘッド | アナ・スローン | ヴィッキー・アダムス | Sarah Reid |
2015–16 | イブ・ミュアヘッド | アナ・スローン | ヴィッキー・アダムス | Sarah Reid |
2016–17 | イブ・ミュアヘッド | アナ・スローン | ヴィッキー・アダムス | ローレン・グレイ |
2017–18 | イブ・ミュアヘッド | アナ・スローン | ヴィッキー・アダムス | ローレン・グレイ |
2018–19 | イブ・ミュアヘッド | ジェニファー・ドッズ | ヴィッキー・チャーマーズ | ローレン・グレイ |
2019–20 | イブ・ミュアヘッド | ローレン・グレイ | ジェニファー・ドッズ | ヴィクトリア・ライト |
2020–21 | イブ・ミュアヘッド | ヴィクトリア・ライト | ジェニファー・ドッズ | ローレン・グレイ |
2021–22 | イブ・ミュアヘッド | ヴィクトリア・ライト | ジェニファー・ドッズ | ヘイリー・ダフ |
※Jr=世界ジュニア選手権、E=ヨーロッパ選手権、W=世界選手権、O=オリンピック。
脚注
[編集]- ^ “EVE MUIRHEAD CURLING”. 2018年1月8日閲覧。
- ^ “British Curling - Eve Muirhead Profile”. 2010年2月8日閲覧。
- ^ Eve Muirhead [@evemuirhead] (2022年8月11日). ""How lucky I am to have something that makes saying goodbye so hard."". Instagramより2022年8月11日閲覧。
- ^ “【カーリング】英国のミュアヘッド引退「人生における大きな決断」ロコ・ソラーレに雪辱の北京金”. 日刊スポーツ. (2022年8月11日)
- ^ “World Junior Curling Championships 2007”. results.worldcurling.org. 2019年11月25日閲覧。
- ^ "Junior women's final" – Curling Today (Sunday, 10 February 2008) (Retrieved on 21 March 2008)[リンク切れ]
- ^ "World Champions welcomed home!"– Curling Today (Monday, 10 March 2008) (Retrieved on 21 March 2008)
- ^ “可愛すぎる英のミュアちゃん/カーリング”. 日刊スポーツ (2010年2月20日). 2019年11月25日閲覧。
- ^ “Titlis Glacier Mountain World Women's Curling Championship 2013”. results.worldcurling.org. 2019年11月25日閲覧。
- ^ “XXII. Olympic Winter Games 2014”. results.worldcurling.org. 2019年11月25日閲覧。
- ^ “美女スキップの“1%の失投”に英名手は同情「残酷な終焉になってしまった」”. THE ANSWER (2018年2月25日). 2019年11月25日閲覧。
- ^ “英国が金メダル 日本に完勝 ミュアヘッドが涙“平昌の悪夢”払拭”. デイリー (2022年2月20日). 2022年2月20日閲覧。
- ^ "Eve Muirhead wins Britain's National Lottery Spirit of Sport Award". 世界カーリング連盟 (英語). 2023年12月13日. 2023年12月16日閲覧。
- ^ Ellen Jenne (2023年4月23日). "London Marathon 2023: Full list of celebrities spotted running and their finishing times including Adele Roberts and EastEnders legend Natalie Cassidy". MyLondon (英語). 2023年4月25日閲覧。
- ^ @evemuirhead (2023年4月24日). "TCS London Marathon 2023 - 3:25:13" (英語). X(旧Twitter)より2023年4月25日閲覧。
- ^ “多才な美女、「金」へ自信…イブ・ミュアヘッド”. YOMIURI ONLINE (2014年2月6日). 2018年2月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年2月20日閲覧。
- ^ "No. 63135". The London Gazette (Supplement) (英語). 10 October 2020. p. B20. 2022年7月22日閲覧。
- ^ "No. 63714". The London Gazette (Supplement) (英語). 1 June 2022. p. B15. 2022年7月22日閲覧。
- ^ “Sweden women defend European title on last stone thriller”. worldcurling.org (2019年11月23日). 2019年11月25日閲覧。
- ^ a b c d “Grand Slam curling circuit forced to drop 4 events because of COVID-19 pandemic” (英語). CBC Sports (2020年7月8日). 2020年7月10日閲覧。
- ^ a b c 出場キャンセル
- ^ “Grand Slam of Curling returning to the road for 2021-22 season” (英語). Grand Slam of Curling (2021年7月5日). 2021年10月13日閲覧。
- ^ 2019年世界ミックスダブルスカーリング選手権大会に出場するため欠場したスウェーデンチームのスキップであるアンナ・ハッセルボリの代役として出場した。
- ^ a b “GSOC cancels remaining events of 2019-20 season” (英語). Grand Slam of Curling (2020年3月13日). 2020年3月14日閲覧。
外部リンク
[編集]- イブ・ミュアヘッド - Olympedia
- イブ・ミュアヘッド (@evemuirhead) - X(旧Twitter)
- イブ・ミュアヘッド (@evemuirhead) - Instagram
- イブ・ミュアヘッド選手インタビュー - ソチ冬季五輪代表 カーリング女子・英国代表 3 January 2014(英国ニュースダイジェスト)
- Eve Muirhead - 世界カーリング連盟 データベース
- Eve Muirhead - ワールドカーリングツアー データベース (オリジナル[リンク切れ]のアーカイブ)
- Eve Muirhead - CurlingZone データベース