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イプソス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
イプソス
Ipsos SA
種類
株式会社(SA)(フランス語版)
市場情報 EuronextIPS
CAC Mid 60構成銘柄
(フランス語版)
業種 市場調査
世論調査
設立 1975年 (49年前) (1975)
創業者 ディディエ・トルショー
本社 フランスの旗 フランス パリ[1]
事業地域
世界
主要人物
ディディエ・トルショー
(会長CEO)
売上高 減少 17億5,000万ユーロ (2018)[2]
営業利益
減少 1億7,200万ユーロ (2018)[2]
利益
減少 1億800万ユーロ (2018)[2]
総資産 増加 23億7500万ユーロ (2018)[2]
所有者 ディディエ・ミシェル・トルショー 10.5%
シュローダー・インベストメント・マネジメント 5.02%
ソフィーナ 4.34%
DNCA ファイナンス
ラザード・フレール・ジェスティオン (フランス語版) 3.92%
フィデリティ・アセット・マネジメント(カナダ) 3.58%
ポラリス・キャピタル・マネジメント 3.37%
ノルウェー銀行 インベストメント・マネジメント 3.11%
イプソス(自己株式) 3.04%
JPモルガン・アセット・マネジメント 2.83%
(2019年4月29日時点の株主)
ウェブサイト www.ipsos.com
イプソス株式会社[3][4][5]
Ipsos K.K.
種類 株式会社[3][4][5]
略称 イプソス[3]
本社所在地 日本の旗 日本
105-0001
東京都港区虎ノ門4-3-13 ヒューリック神谷町ビル イプソス東京オフィス[3]
本店所在地 530-0044
大阪府大阪市北区東天満1-12-12
イプソス大阪オフィス[3][4][5]
設立 1968年9月3日[4][5]
業種 情報・通信業
法人番号 9120001072951
代表者 内田俊一(代表取締役)[3][4][5]
従業員数 177 名(役員含む)
(2021年1月1日現在)[3]
関係する人物 内田勢一(前代表取締役社長)
外部リンク https://www.ipsos.com/ja-jp
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イプソスグループIpsos Group SA、フランス語発音: [ip.sos])は[6]フランスパリに本社を置く多国籍市場調査コンサルティング会社。

概要

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1975年に会長兼CEOのディディエ・トルショーによって設立され、1999年7月1日パリ証券取引所に上場した。1990年以降、数多くの企業を設立または買収し、企業集団を形成してきた。2011年10月、シノベイト(英語版)を買収し、世界第3位の調査会社イプソスグループが誕生した。2014年現在、88カ国にオフィスを構え、16,530人の従業員を擁している[7]。ニールセン、カンターに次ぐ、世界第3位の調査会社となっている。

日本法人(支社)はイプソス株式会社。1968年9月3日に設立された日本統計調査株式会社が2005年1月にIpsos日本統計調査株式会社に社名変更、2015年10月5日にイプソス株式会社に社名変更した。

歴史

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フランスでの創業

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イプソスはフランス世論研究所IFOP)やISOSでの勤務経験があるディディエ・トルショーによって1975年に設立された[8]

トルショーは、広告会社メディアにサービスを提供することに重点を置き、フランスで初めてキャンペーンが成功したかどうかを測定する方法を開発した。最初に考案されたの方法は、1977年、看板広告の効果を分析するための手段としてBAF(Baromètred'Affichage)だった。その後、メディアに特化した手法が導入され、1979年にはフランス人エグゼクティブの読書習慣を調べるためのFCA(France des Cadres Actifs)が導入された。

この成功にもかかわらず、同社の収益性は控えめなレベルにとどまっていた。ジャン・マルク・レッヒが共同会長に就任した頃から、フランス市場ではもう一つの革新的な活動である世論調査を開始。80年代末には、フランスで第5位のメディア・リサーチ会社となった。当時のフランスの政治家の活発の動きもあり、世論調査部門での地位が強化された[9]

ヨーロッパでの事業拡大

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1990年代、イプソスは主に買収によって、スペインイタリアドイツイギリス、またハンガリーをはじめとする中欧へと進出した。

1992年、購買資本の充実を図るため、民間投資に開放された。最初の新しい株主はBaring Private Equity(ベアリング・プライベート・エクイティ)だった。大株主であるトルショーとレッヒは、株式の3分の2を維持した[10]

グローバル展開

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1990年代半ば、イプソスはヨーロッパで最も重要な市場調査会社のひとつとなり、さらなるグローバル展開を決定した[8]。イプソスは、フランソワ・ピノー(フランス語版)率いるアルテミスグループと、ウォルター・バトラー(フランス語版)率いる投資ファンド、アムスターに会社の40%を売却、新たな投資先を得た。

1997年には、イプソスはノベーションを買収し、南米市場へ進出、1998年にはアメリカの市場調査会社ASIマーケットリサーチを買収、北米にも進出した[8]

1999年にイプソスはパリ証券取引所へ上場した[8]。この株式公開の成功により、アルテミスとアムスターは資金を回収できるようになり、よりIpsosは事業拡大を継続することができるようになった。その後、インターネットオーディエンス測定を行う合弁会社であるMMXI ヨーロッパの設立に参加、株式の大部分はパートナーのメディア・マトリックスが所有、20%はIpsosが保有した。また、アクセスパネルの形成を専門とするNFOワールドワイドの4つの子会社を傘下に収めた。アジア、南米、北米では、カナダのアンガス・リードを買収し、2000年にイプソス・リードへ改名、事業を拡大した。

2011年、イプソスはイージス・グループ傘下にあったシノベイトを買収した[11][8]

2018年10月30日、イプソスは、2014年からフォレスターによって世界をリードするソーシャルリスニングプラットフォームに選出されていたソーシャル・インテリジェンス・スイートであるシンセシア(Synthesio)を買収したと発表した[12]

財務状況

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イプソスの2015年度の収益は17億8530万ユーロで、内部成長率は-1%だった。 2014年、イプソスは収益の44%をEMEA地域(ヨーロッパ、中東、アフリカ)から、39%を南北アメリカ地域から、17%をアジア太平洋地域から得た。 [13]

2019年市場調査セクターのトップ10

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ランク 会社 2018年の収益
(百万米ドル
1 ニールセン 6,515
2 IQVIA 3,904
3 ガートナー 3,516
4 カンターグループ 3,449
5 イプソス 2,067
6 GfK 1,616
7 IRI 1,200
8 ダイナタ 509
9 ウェスタット 506
10 インテージ 489

出典: ESOMAR Global Market Research Report 2019[14]

子会社

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  • Ipsos MORI
  • Ipsos Reid
  • Ipsos Business Consulting
  • Ipsos Alfacom
  • Ipsos Apoyo
  • Ipsos Archway
  • Ipsos ASI
  • Ipsos Bimsa
  • Ipsos Connect
  • Ipsos Healthcare[15]
  • Ipsos Insight
  • Ipsos Interactive Services
  • Ipsos Loyalty
  • Ipsos Marketing[16]
  • Ipsos Markinor (Ipsos South Africa)[17]
  • Ipsos MRBI
  • Ipsos Novaction
  • Ipsos Observer
  • Ipsos Public Affairs
  • Ipsos RDA[18]
  • Ipsos UU
  • Ipsos Vantis
  • Livra.com

脚注

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  1. ^ Company Description: Ipsos SA”. businessweek.com. BusinessWeek. 23 October 2012時点のオリジナルよりアーカイブ。27 September 2012閲覧。
  2. ^ a b c d Ipsos, [1], retrieved 13 March 2019
  3. ^ a b c d e f g “イプソス株式会社 会社概要” (日本語). Ipsos SA / イプソス株式会社. https://www.ipsos.com/ja-jp/management 2021年4月15日閲覧。 
  4. ^ a b c d e “JMRA 協賛企業紹介 イプソス(株)”. 日本マーケティング・リサーチ協会. http://www.jmra-net.or.jp/membership/sponsorship_detail.html?pdid1=20018 2021年4月15日閲覧。 
  5. ^ a b c d e “JMRA 会員社詳細 イプソス(株)”. 日本マーケティング・リサーチ協会. http://www.jmra-net.or.jp/membership/member_detail.html?pdid1=20018 2021年4月15日閲覧。 
  6. ^ Sondage Ipsos Radio France : l'incroyable immobilité”. franceculture.fr. 19 June 2019閲覧。
  7. ^ Honomichl Global Top 25 Archived copy”. 2013年12月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年12月3日閲覧。
  8. ^ a b c d e “イプソスの歩み” (日本語). Ipsos SA / イプソス株式会社. https://www.ipsos.com/ja-jp/our-history 2021年4月15日閲覧。 
  9. ^ International Directory of Company Histories. 48. St. James Press. (September 2002). ISBN 155862466X. https://archive.org/details/internationaldir0048unse 
  10. ^ International Directory of Company Histories. 48. St. James Press. (September 2002). ISBN 155862466X. https://archive.org/details/internationaldir0048unse 
  11. ^ Ipsos SA Announces Completion of Acquisition of Aegis Group Plc's Synovate”. reuters.com. Reuters (12 October 2011). 21 June 2013時点のオリジナルよりアーカイブ。26 September 2012閲覧。
  12. ^ “Synthesio, now an Ipsos company!” (英語). Synthesio. https://www.synthesio.com/ipsos/ 2018年10月31日閲覧。 
  13. ^ Ipsos Annual Results Presentation 2011 Archived copy”. 2012年5月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年4月21日閲覧。
  14. ^ Palacio (September 10, 2019). “ESOMAR’s latest Global Market Research report values global research and data industry market at US $80 billion | Research World”. 2021年4月13日閲覧。
  15. ^ http://intranet.na.ipsos/default.aspx[リンク切れ]
  16. ^ http://intranet.na.ipsos/default.aspx[リンク切れ]
  17. ^ Ipsos is global”. Ipsos Markinor. 2014年5月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。4 May 2014閲覧。
  18. ^ Group, RDA. “Home”. www.rdagroup.com. 21 March 2018時点のオリジナルよりアーカイブ25 April 2018閲覧。

外部リンク

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