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インドの国章

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
インドの国章
詳細
使用者 インド共和国
採用 1950年1月26日
アショーカの獅子柱頭
モットー : सत्यमेव जयते
「真実のみが勝利する」

インド国章(インドのこくしょう)は、サールナートにおける「アショーカの獅子柱頭」から受け継がれたものである。

アショーカ王は、釈迦法 (仏教)を最初に説き、僧伽が見つかった場所を示した「アショーカの尖塔英語版」の先端部に、アショーカの獅子柱頭を建てた。この獅子柱頭は、前後左右に四匹のインドライオンが居り、円柱の冠板に帯状装飾として象と駿馬、雄牛と獅子が彫られ、それぞれの間にハスを模した法輪アショーカ・チャクラの車輪が彫られたものであった(オリジナルは紀元前250年頃に造られ、現在はサールナート美術館に保存されている。この四頭獅子は、一つの砂岩のブロックから磨き上げられている。)。

しかしながら、国章のバージョンには四つの獅子が居ないか(これは正面から見た時に背部の獅子が隠れるためである)、柱頭の下部に描かれたハスが省略されている。獅子の下の帯状装飾には、中央に法輪が、右に雄牛、左に駿馬、右端と左端に法輪の外郭が、それぞれ描かれている[1]

国章の下部にデーヴァナーガリー文字で彫られたモットーは、「Satyameva Jayate:सत्यमेव जयते(英語でTruth Alone Triumphs、日本語で「真実のみが勝利する」)」という意味である[1]。これはウパニシャッドと呼ばれるヒンドゥー教の経典から取られたものであり[2]ヒンドゥー教ヴェーダ書の教えにも繋がるものである。

国章としては、インドの共和国化に当たり、1950年の1月26日に適用された[3]

今日では、一般的にインドの国章として様々な場所で使用され、インド政府の公文書に使用されるマークとして、またインドの通貨、パスポートなどにその姿を見ることが出来る。また、この国章の一部分を担っている法輪は、インドの国旗の中央部に描かれている。

脚注

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  1. ^ a b State Emeblem of India (Prohibition of Improper Use) Act, 2005, Sch.
  2. ^ Rajya Sabha Parliamentary Standing Committee On Home Affairs: 116th Report on The State Emblem Of India (Prohibition Of Improper Use) Bill, 2004
  3. ^ National Emblem of India

関連項目

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外部リンク

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