ウィーン地方鉄道400形電車
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ウィーン地方鉄道400形電車 | |
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400形(404) (2017年撮影) | |
基本情報 | |
運用者 | ウィーン地方鉄道 |
製造所 | ボンバルディア・トランスポーテーション |
製造年 | 2000年 - 2010年 |
製造数 | 14両(401 - 414) |
運用開始 | 2000年 |
投入先 | ヴィーン - バーデン地方線 |
主要諸元 | |
編成 | 3車体連接車 |
軌間 | 1,435 mm |
電気方式 |
直流600 V、750 V、850 V (架空電車線方式) |
設計最高速度 | 80 km/h |
車両定員 | 188人(着席70人) |
車両重量 | 35 t |
全長 | 26,942 mm |
全幅 | 2,500 mm |
全高 | 3,400 mm |
床面高さ | 410 mm(低床部分) |
固定軸距 | 1,800 mm(動力台車) |
台車中心間距離 | 5,100 mm |
主電動機 | 三相誘導電動機 |
主電動機出力 | 100 kw |
出力 | 400 kw |
備考 | 主要数値は[1][2][3][4][5]に基づく。 |
400形は、オーストリアの交通事業者であるウィーン地方鉄道が所有する電車。同鉄道が運営するヴィーン - バーデン地方線で初となるバリアフリーに適した部分超低床電車で、TW400形という形式名で呼ばれる場合もある[注釈 1][6][1]。
概要
[編集]ウィーン地方鉄道が運営する、ウィーン市内と郊外を結ぶヴィーン - バーデン地方線の列車本数増加による輸送力増強を目的に、ボンバルディア・トランスポーテーション(現:アルストム)に発注が実施された形式。1軸台車を有する中間車体を挟んだ両運転台・両方向型の3車体連接車で、ウィーン地下鉄U6号線向けに製造されたT形・T1形を基に設計が行われている。車内は床上高さ410 mmの低床構造となっている他[注釈 2]、車内には車椅子やベビーカーが設置可能なフリースペースが1箇所存在しており、バリアフリーに対応した構造となっている[6][1][5][8][9]。
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車内
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車内(乗降扉付近)
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運転台
最初の車両となる6両は1998年に発注が行われ、2000年9月4日から営業運転を開始し、以降2006年、2009年、2010年にもオプション権を行使する形で断続的に増備が実施された。これらのうち、2009年と2010年に製造された4両は連邦障害者平等法(BGStG)に基づき乗降扉の1つに車椅子用リフトが搭載されており、それ以前に製造された車両についても設置が行われている。2023年現在14両(401 - 414)が在籍しており、高床式車両の100形と連結する運用も組まれている[注釈 3][1][2][3][10][11][12]。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d Bombardier (2008年3月). Bombardier Transportation Austria GmbH & Co. KG Werks- und Organisationsgeschichte und Produkte (PDF) (Report). p. 19. 2023年3月4日閲覧。
- ^ a b c “New design of Bombardier Flexity tram unveiled for Wiener Lokalbahn”. Urban Transport Magazine (2019年7月12日). 2023年3月4日閲覧。
- ^ a b c “WLB's Class TW500 In Passenger Service”. Railvolution (2023年2月10日). 2023年3月4日閲覧。
- ^ ENTER 2007, p. 175.
- ^ a b StRH V 2019, p. 49.
- ^ a b “Die Badner Bahn”. Wiener Lokalbahnen. 2023年3月4日閲覧。
- ^ StRH V 2019, p. 50.
- ^ Richard Pucher 2013, p. 13.
- ^ “Barrierefrei unterwegs”. Wiener Lokalbahnen. 2023年3月4日閲覧。
- ^ a b StRH V 2019, p. 25.
- ^ Richard Pucher 2013, p. 22.
- ^ “Großauftrag für Bombardier: Wiener Lokalbahnen bestellen 4 neue Triebwägen”. VGN Digital GmbH (2004年7月13日). 2023年3月4日閲覧。
参考資料
[編集]- StRH V (2019年11月). Wiener Lokalbahnen GmbH, Barrierefreiheit von Stationen der Nedenbahn (PDF) (Report). 2023年3月4日閲覧。
- Richard Pucher (2013年). Ausbauperspektiven für den Schienenverkehr im Großraum Baden bei Wien unter besonderer Berücksichtigung der Wiener Lokalbahnen (PDF) (Report). Technischen Universität Wien. 2023年3月4日閲覧。
- ENTER (2007年10月2日). Übersicht über die im Österreichischen Schienenpersonenverkehr eingesetzten Fahrzeugtypen (PDF) (Report). Barrieren für mobilitätseingeschränkte Reisende im Österreichischen Schienenpersonenverkehr. freiraum-europa. pp. 167–220. 2020年7月25日時点のオリジナル (PDF)よりアーカイブ。2023年3月4日閲覧。