ウルボス (リスボン市電)
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ウルボス(リスボン市電) | |
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基本情報 | |
運用者 | リスボン路面電車会社(CARRIS) |
製造所 | CAF |
製造年 | 2023年 - |
製造数 | 15両(601 - )(予定) |
運用開始 | 2023年 |
投入先 | リスボン市電 |
主要諸元 | |
編成 |
5車体連接車、片運転台 (Mc-S-T-S-M) |
軌間 | 900 mm |
電気方式 |
直流600 V (架空電車線方式) |
設計最高速度 | 70 km/h |
編成定員 |
206人 (乗客密度6人/m2時) |
全長 | 28,500 mm |
床面高さ | 低床率100 % |
備考 | 主要数値は[1][2][3][4][5][6][7]に基づく。 |
この項目では、スペインの鉄道車両メーカーであるCAFが展開する路面電車車両ブランドのウルボスのうち、ポルトガルの首都・リスボンの路面電車であるリスボン市電向けに開発された車両について解説する[2][3]。
概要
[編集]2021年4月、リスボンの路面電車であるリスボン市電を運営するリスボン路面電車会社(CARRIS)は、スペインのCAFとの間に新型車両の導入および5年間のメンテナンスに関する契約を結んだ[2][3]。
この契約を基にCAFで製造される車両は、同社が世界各地に展開している路面電車車両ブランドの「ウルボス(Urbos)」で、全長28.5 m、片運転台式の5車体連接車である。編成は台車が存在する小型車体で台車が存在しないフローティング車体を挟み込む構造が採用されており、各台車には回転軸が存在しない。車内は全体がバリアフリーに適した低床構造となっている。また、架線が存在しない非電化区間(架線レス区間)での走行を可能する充電池やキャパシタの搭載も可能な構造となっている[1][2][3][6]。
2023年から納入が始まり、同年9月22日から営業運転を開始した。リスボン各地の観光名所や主要交通機関との接点があり、延伸計画も存在する15E線(Carreira 15)で使用されており、残存していた2軸車の運用を置き換える形でラッシュ時を始めとした同系統の輸送力増強が図られる[1][2][3][4][5][6][8]。
関連項目
[編集]- リスボン市電500形電車 - 1995年にリスボン市電へ導入された超低床電車(部分超低床電車)。製造にはCAFも携わっており、「ウルボス70(Urbos 70)」のブランド名で呼ばれる場合もある[2][3][9]。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c “LISBON LOW FLOOR TRAM”. CAF. 2023年5月23日閲覧。
- ^ a b c d e f “Urbos Trams For Lisbon”. Railvolution (2021年4月22日). 2023年5月23日閲覧。
- ^ a b c d e f “The new CAF tram for Lisbon”. Urban Transport Magazine (2021年4月22日). 2023年5月23日閲覧。
- ^ a b Erik Buch (2023年2月27日). “Lisbon’s new tramway”. Urban Transport Magazine. 2023年5月23日閲覧。
- ^ a b Libor Hinčica (2023年5月6日). “Do Lisabonu dorazila první tramvaj CAF Urbos 3”. Československý Dopravák. 2023年5月23日閲覧。
- ^ a b c “CAF’s new generation of streetcars for Carris, Lisbon”. Sustinable Bus (2023年5月7日). 2023年5月23日閲覧。
- ^ “Elétricos Articulados”. CARRIS. 2023年5月23日閲覧。
- ^ Erik Buch (2023年11月16日). “Lisbon’s new trams started service”. Urban Transport Magazine. 2023年11月17日閲覧。
- ^ “LISBON TRAM”. CAF. 2023年5月23日閲覧。