エクトル・オリベラ
アトランタ・ブレーブス時代 (2016年3月19日) | |
基本情報 | |
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国籍 | ( ハイチに亡命) |
出身地 |
キューバ サンティアーゴ・デ・クーバ州サンティアーゴ・デ・クーバ |
生年月日 | 1985年4月5日(39歳) |
身長 体重 |
6' 2" =約188 cm 230 lb =約104.3 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 右投右打 |
ポジション | 二塁手、三塁手、一塁手、左翼手 |
プロ入り | 2015年 アマチュア・フリーエージェントとしてロサンゼルス・ドジャースと契約 |
初出場 | MLB / 2015年9月1日 |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
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国際大会 | |
代表チーム | キューバ |
五輪 | 2008年 |
WBC | 2009年 |
この表について
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オリンピック | ||
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男子 野球 | ||
銀 | 2008 | 野球 |
エクトル・オリベラ・アマロ(Héctor Olivera Amaro , 1985年4月5日 - )は、キューバ共和国サンティアーゴ・デ・クーバ州サンティアーゴ・デ・クーバ出身の元プロ野球選手(内野手)。右投右打。
父のエクトル・オリベラ・シニアもキューバリーグで活躍した選手で、1980年8月に東京で開催されたアマチュア・ワールドシリーズでキューバ代表として日本代表と決勝戦を戦った。
経歴
[編集]キューバ時代
[編集]キューバ代表の実績としては2006年の第1回WBC一次候補に入った。
2007年8月にはB代表としてオランダのロッテルダムで開催された第11回ワールドポート・トーナメントに出場。同年11月の第37回IBAFワールドカップでA代表メンバー入り。
2008年8月の北京オリンピックの野球キューバ代表に選出された。
2009年3月の第2回WBCのキューバ代表に選出された[1]。
2010年10月の第17回インターコンチネンタルカップでは27打数16安打の活躍で二塁手のベストナインに輝き、MVPを受賞した[2]。
2012-2013シーズンは左上腕二頭筋の血栓症のため、国内リーグの試合を欠場している[3]。2013年3月の第3回WBCに出場することも出来なかった。
ドジャース傘下時代
[編集]2015年3月24日にロサンゼルス・ドジャースと6年契約総額6250万ドルで契約合意[5]。ビザの発行が遅れ、5月19日に正式に契約[6]。6月から傘下のマイナーで計12試合に出場した。
ブレーブス時代
[編集]2015年7月30日にアトランタ・ブレーブス、ロサンゼルス・ドジャース、マイアミ・マーリンズの3球団による三角トレードが発生し、アレックス・ウッド、ジム・ジョンソン、ルイス・アビラン、ブロンソン・アローヨ、ホセ・ペラザとのトレードでパコ・ロドリゲス、ザック・バードとともにアトランタ・ブレーブスに移籍[7][8]。この年はセプテンバー・コールアップでメジャーに昇格し、三塁手として24試合に出場し、打率.253・2本塁打・11打点・OPS0.715というまずまずの打撃成績を記録した。守備面では、24試合中21試合で三塁手を守る機会を得て、4失策・守備率.905という成績に終わり、やや不安定だった。オフに、外野手への転向を打診されると、プエルトリカン・ウィンターリーグに左翼手として参加した。
2016年は同じキューバ出身のアドニス・ガルシアが正三塁手となった影響で、左翼手へコンバートされた[9]。4月13日、遠征先のワシントンD.C.のホテルで知人女性に暴行したとして逮捕され、同日付で制限リスト入りしている[10]。5月26日に82試合の出場停止処分を科せられ、これを受け入れた。処分は4月30日に遡って適用される[11]。7月30日にマット・ケンプとのトレードで、サンディエゴ・パドレスへ移籍[12]。直後の8月2日にDFAとなり[13]、そのままマイナーの試合にも出場することなく10日に解雇となった。
ブレーブス退団後
[編集]2017年5月30日に独立リーグであるアトランティックリーグのシュガーランド・スキーターズと契約。
詳細情報
[編集]年度別打撃成績
[編集]年 度 |
球 団 |
試 合 |
打 席 |
打 数 |
得 点 |
安 打 |
二 塁 打 |
三 塁 打 |
本 塁 打 |
塁 打 |
打 点 |
盗 塁 |
盗 塁 死 |
犠 打 |
犠 飛 |
四 球 |
敬 遠 |
死 球 |
三 振 |
併 殺 打 |
打 率 |
出 塁 率 |
長 打 率 |
O P S |
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2003-2004 | SCU | 67 | 132 | 119 | 32 | 38 | 6 | 3 | 1 | 53 | 11 | 5 | 0 | 4 | 0 | 7 | 0 | 2 | 20 | 7 | .319 | .367 | .445 | .813 |
2004-2005 | 83 | 308 | 282 | 47 | 92 | 10 | 4 | 6 | 128 | 35 | 7 | 7 | 5 | 5 | 12 | 0 | 4 | 32 | 8 | .326 | .356 | .454 | .810 | |
2005-2006 | 77 | 296 | 252 | 42 | 66 | 8 | 4 | 3 | 91 | 35 | 5 | 6 | 5 | 3 | 35 | 0 | 1 | 24 | 6 | .262 | .351 | .361 | .712 | |
2006-2007 | 89 | 409 | 359 | 72 | 113 | 15 | 1 | 6 | 148 | 32 | 7 | 4 | 14 | 3 | 28 | 2 | 5 | 26 | 10 | .315 | .370 | .412 | .782 | |
2007-2008 | 84 | 394 | 323 | 91 | 114 | 25 | 3 | 10 | 175 | 45 | 21 | 1 | 2 | 0 | 55 | 0 | 14 | 28 | 6 | .353 | .467 | .542 | 1.009 | |
2008-2009 | 84 | 398 | 332 | 84 | 115 | 23 | 5 | 16 | 196 | 71 | 8 | 3 | 2 | 3 | 55 | 3 | 6 | 24 | 14 | .346 | .444 | .590 | 1.034 | |
2009-2010 | 89 | 411 | 345 | 76 | 111 | 34 | 4 | 14 | 195 | 54 | 0 | 1 | 4 | 4 | 56 | 1 | 2 | 29 | 9 | .322 | .415 | .565 | .980 | |
2010-2011 | 86 | 394 | 346 | 83 | 110 | 25 | 1 | 16 | 185 | 70 | 2 | 0 | 4 | 2 | 37 | 4 | 5 | 21 | 10 | .318 | .390 | .535 | .924 | |
2011-2012 | 60 | 264 | 214 | 48 | 73 | 10 | 0 | 17 | 134 | 42 | 0 | 1 | 2 | 0 | 44 | 6 | 4 | 22 | 7 | .341 | .462 | .626 | 1.088 | |
2015 | ATL | 24 | 87 | 79 | 4 | 20 | 4 | 1 | 2 | 32 | 11 | 0 | 0 | 0 | 1 | 5 | 0 | 2 | 12 | 2 | .253 | .310 | .405 | .715 |
2016 | 6 | 21 | 19 | 2 | 4 | 1 | 0 | 0 | 5 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 5 | 1 | .211 | .238 | .263 | .501 | |
CNS:9年 | 659 | 3006 | 2572 | 575 | 832 | 156 | 25 | 89 | 1305 | 395 | 55 | 23 | 42 | 20 | 329 | 16 | 43 | 226 | 77 | .323 | .406 | .507 | .914 | |
MLB:2年 | 30 | 108 | 98 | 6 | 24 | 5 | 1 | 2 | 37 | 13 | 0 | 0 | 0 | 2 | 6 | 0 | 2 | 17 | 3 | .245 | .296 | .378 | .674 |
- 2016年度シーズン終了時
- キューバで通常用いられる個人通算成績は、プレーオフや選抜リーグなども合算するため、この表の合計とは一致しない
表彰
[編集]- 国際大会
背番号
[編集]- 28 (2015年 - 2016年)
代表歴
[編集]- 2007 ワールド・ポート・トーナメント キューバ代表
- 2007 IBAFワールドカップ キューバ代表
- 2008年北京オリンピックの野球競技・キューバ代表
- 2009 ワールド・ベースボール・クラシック・キューバ代表
- 2009 IBAFワールドカップ キューバ代表
- 2010年世界大学野球選手権大会キューバ代表
- 2010 IBAFインターコンチネンタルカップ キューバ代表
脚注
[編集]- ^ “2009 Rosters” (英語). The official site of World Baseball Classic. 2015年2月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年3月18日閲覧。
- ^ “Intercontinental Cup 2010: Final Standings, Awards, All-Stars” (英語). Mister-Baseball.com. 2013年5月30日閲覧。
- ^ “Pelotero cubano Olivera seguirá de baja 3 meses más por trombosis en brazo” (スペイン語). Cubadebate.cu. 2013年6月14日閲覧。
- ^ Hector Olivera Leaves Cuba Baseball America
- ^ Jesse Sanchez (2015年3月24日). “Dodgers land Cuban infielder Olivera for six years” (英語). MLB.com. 2016年4月20日閲覧。
- ^ Dodgers Sign Infielder Hector Olivera MLB.com Los Angels Dodgers Press Release (2015年5月19日) 2016年6月8日閲覧
- ^ Braves, Dodgers and Marlins Complete 13-Player Trade MLB.com Atlanta Braves Press Release (2015年7月30日) 2016年6月8日閲覧
- ^ オリベラの年俸総額のうちの40%強となる2800万ドルをドジャースが負担する
- ^ Slugger 2016年5・6月号
- ^ Braves statement regarding Hector Olivera MLB.com Atlanta Braves Press Release (2016年4月13日) 2016年6月8日閲覧
- ^ Braves outfielder Olivera disciplined MLB.com Atlanta Braves Press Release (2016年5月26日) 2016年6月8日閲覧
- ^ “パドレス、ブレーブスとのトレード成立 元二冠王M.ケンプ放出”. iSM. Yahoo! JAPAN (2016年7月31日). 2016年8月2日閲覧。
- ^ Jeff Sanders (2016年8月2日). “Pregame: Olivera designated for assignment”. The San Diego Union-Tribune. 2016年8月8日閲覧。
- ^ Serie_Nacional - キューバ国内リーグのシーズン成績
関連項目
[編集]- オリンピックの野球競技・メダリスト一覧
- メジャーリーグベースボールの選手一覧 O
- キューバ出身のメジャーリーグベースボール選手一覧
- ドメスティックバイオレンスで出場停止となったメジャーリーグベースボール選手一覧
外部リンク
[編集]
- 選手の通算成績と情報 MLB、ESPN、Baseball-Reference、Fangraphs、The Baseball Cube、Baseball-Reference (Register)
- Hector Olivera stats MiLB.com
- Cuban Baseball Career statistics(プレーオフや選抜リーグなども合算したキューバ国内リーグ通算成績)
- Hector Olivera (@hectoroliveraamaro) - Instagram