エゾチッチゼミ
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エゾチッチゼミ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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分類 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Kosemia yezoensis (Matsumura,1898) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
シノニム | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Cicadetta yezoensis |
エゾチッチゼミ Kosemia yezoensis は、カメムシ目(半翅目)・セミ科に分類されるセミの一種。名前の「蝦夷」(エゾ)のとおり、日本では北海道にのみ分布するセミである。
従来までの分類では属についてはCicadettaであったが、Lee(2008)により、Kosemiaに独立されている[1]。
分布
[編集]日本(北海道、礼文島、利尻島)、ロシア(サハリン、南千島、ウスリー、沿海州)、朝鮮半島、中国(東北部)に分布する[1]。コエゾゼミと同じく、サハリン方面から大昔の日本に移動してきたセミであり、純粋な北方系の昆虫である。日本においてこのような北方系のセミは、本種以外ではコエゾゼミのみである。
なお、このセミは日本で最も冬の寒さに強いセミといわれており、道東の標高の高い地点でも成虫が発生している。このような発生例は、基本的にコエゾゼミについては確認されていない。
形態
[編集]全長30-38mm、体長20-28mm、前翅開張58-66mmで、チッチゼミよりも大型になる。
光沢のない黒色の体の中胸背には1対の小さな黄褐色の斑紋がある。チッチゼミとは異なり、前翅のM脈とCuA脈は基部で癒合する[1]。
生態
[編集]エゾマツ、ダケカンバ、ハルニレ、ナナカマド、ヤナギ類などのさまざまな樹木にみられる。出現期は8月上旬から9月中旬。早いテンポで「シシシ」または「シュシュシュ」と小さく鳴く。交尾はV字型で行われる。
参考文献
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