エダヒゲムシ
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エダヒゲムシ綱 | |||||||||||||||
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Pauropus huxleyi
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分類 | |||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||
Pauropoda Lubbock, 1868[1] | |||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||
エダヒゲムシ綱[2] | |||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||
Pauropods[2] | |||||||||||||||
目 | |||||||||||||||
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エダヒゲムシ(枝髭虫)は、多足亜門エダヒゲムシ綱に属する節足動物の総称。世界中に分布する土壌生物である。別名ヤスデモドキ(擬馬陸)、少脚類[2]。
形態
[編集]1齢は3対の脚があるが、成長して脱皮する度に増加し、9 - 11対の脚になる[2]。心臓(循環系)や眼はない[2]。気管はネッタイエダヒゲムシ目を除き退化している[2]。柔軟な円筒状の体で、1対の触角をもつ。触角は独特の形で、側方に3本の枝が出る。枝髭虫の名はこれに由来する[2]。
分類
[編集]2011年時点で830種以上の種が記載されている[1]。日本列島には2008年時点で約30種が知られており[2]、約80種の未知種ないし亜種も存在すると推定されている[3]。
以下の現生科の分類は、Minelli (2011) に従う[1]。和名は小野 (2008) に従う[2]。
- ネッタイエダヒゲムシ目 Hexamerocerata
- ネッタイエダヒゲムシ科 Millotauropodidae
- エダヒゲムシ目 Tetramerocerata
生態
[編集]土壌中に生息し、菌類を食べる[2]。
出典
[編集]- ^ a b c Alessandro Minelli, Class Chilopoda, Class Symphyla and Class Pauropoda. In: Zhang, Z.-Q. (Ed.) “Animal biodiversity: An outline of higher-level classification and survey of taxonomic richness,” Zootaxa, Volume 3148, Magnolia Press, 2011, Pages 157–158.
- ^ a b c d e f g h i j 小野展嗣「多足亜門」「多足亜門分類表」 、石川良輔 編『バイオディバーシティ・シリーズ 6 節足動物の多様性と系統』岩槻邦男・馬渡峻輔 監修、裳華房、2008年、276-296, 423-425頁。
- ^ 日本分類学会連合 (2003). 「第1回日本産生物種数調査」. 2022年12月20日閲覧。
- ^ Ulf Scheller, “A reclassification of the Pauropoda (Myriapoda),” International Journal of Myriapodology, Volume 1, Issue 1, Koninklijke Brill NV and Pensoft, 2008, Pages 1–38.