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エトナ級補給艦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
エトナ (補給艦)から転送)
エトナ級補給艦
伊海軍「エトナ」
伊海軍「エトナ」
基本情報
種別 補給艦
運用者  イタリア海軍
 ギリシャ海軍
就役期間 1998年 - 現在
建造数 2隻
前級 イタリアの旗 ストロンボリ級
ギリシャの旗 アクシオス級
要目
基準排水量 6,700 t
満載排水量 13,400 t
全長 146.50 m
最大幅 21.00 m
吃水 7.25 m
主機 スルザー12ZAV 40S ディーゼルエンジン×2基
推進器 スクリュープロペラ×2軸
出力 22,400 bhp
速力 21ノット
航続距離 7,600海里 (18kt巡航時)
乗員 160名 (最大243名)
兵装
搭載機
  • AW.101ヘリコプター×1機 (伊)
  • レーダー
  • MM/SPQ-702 対水上捜索用 (伊)
  • AN/SPS-10D 対水上捜索用 (希)
  • MM/SPN-748 航法用 (伊)
  • GEM LD-1825 航法用 (希)
  • テンプレートを表示

    エトナ級補給艦イタリア語: navi da rifornimento Classe Etna)は、イタリア海軍が運用する補給艦の艦級。同型艦がギリシャ海軍でも就役している[1][2]

    来歴

    [編集]

    1980年代後半より、イタリア海軍は軽空母ジュゼッペ・ガリバルディ」に随伴するための新型補給艦の計画に着手していた。これは1990年2月に一旦凍結されたものの、1993年に復活し、1994年3月に起工される予定であった。しかし財政上の問題から計画は再度の遅延を余儀なくされ、発注は1995年1月3日、起工は1996年7月4日にずれ込むこととなった。

    また1999年7月には、ギリシャ海軍が同型艦を発注し[2]フィンカンティエリ社からライセンスを取得して建造している[1]

    設計

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    洋上移送
    両舷にドライカーゴ/液体貨物兼用の補給ステーションを2ヶ所ずつ設定している[1][2]
    物資格納
    ネームシップの標準的な搭載内容は下記の通りである。またこの他に貨物コンテナ12個を搭載できる[1][2]
    • 貨油(艦艇燃料)5,400トン
    • 航空燃料1,200トン
    • 真水160トン
    • 弾薬280トン(2,100 m3
    • 生鮮・乾燥糧食 各30,000食
    • 潤滑油20トン
    • 予備部品20トン

    兵装・電装は、両国で異なっている。対水上捜索レーダーは、「エトナ」ではMM/SPQ-702、「プロメテウス」ではAN/SPS-10Dが搭載される。また防空用として、「プロメテウス」ではファランクスCIWSが搭載される。「エトナ」では76mm単装速射砲の装備が計画されていたが、2013年現在まだ搭載されていない[2]

    同型艦

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    運用者 # 艦名 造船所 起工 進水 就役
     イタリア海軍 A 5326 エトナ
    Etna
    リヴァ・トリゴソ 1996年
    7月4日
    1997年
    7月12日
    1998年
    7月29日
     ギリシャ海軍 A 374 プロメテウス
    Προμηθεύς
    エレウシス 2000年 2002年
    2月19日
    2003年
    7月8日
    希海軍「プロメテウス」

    参考文献

    [編集]
    1. ^ a b c d 岡部いさく「世界の新鋭補給艦 (特集 新型AOE「ましゅう」のすべて)」『世界の艦船』第629号、海人社、2004年8月、92-99頁、NAID 40006310092 
    2. ^ a b c d e Eric Wertheim (2013). The Naval Institute Guide to Combat Fleets of the World, 16th Edition. Naval Institute Press. pp. 255,339. ISBN 978-1591149545 

    関連項目

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    • ウィキメディア・コモンズには、エトナ級補給艦に関するカテゴリがあります。
    同時期の諸外国海軍の補給艦