エドワード・グレグソン

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エドワード・グレグソン(Edward Gregson、1945年7月23日 - )は、英国サンダーランド生まれの作曲家

作曲の領域としては、管弦楽曲吹奏楽英国式ブラスバンド金管アンサンブル合唱曲、管楽器などの楽曲が広く知られる。

人物・来歴[編集]

1945年、イングランドのサンダーランド生まれ。救世軍の教会で音楽と出会い、1963年から1967年にかけて、王立音楽アカデミー作曲ピアノを学ぶ。作曲をアラン・ブッシュに師事。その後、ロンドン大学ゴールドスミス・カレッジの音楽学部教授や、マンチェスター大学名誉教授として教鞭を取り、1996年から2008年には、王立北部音楽大学英語版の学長を務めた。

BBCフィルハーモニックロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団ボーンマス交響楽団ハレ管弦楽団などから委嘱を受けており、またアイヴァー・ノヴェロ賞英国作曲家賞英語版へのノミネート経験を持つ。

作風[編集]

1920〜1930年代に活躍した、ウィリアム・ウォルトンレイフ・ヴォーン・ウィリアムズの作風に影響を受けている。複雑なリズムやテクスチュアの一方で、抒情的な表現やメロディーに貫かれた比較的親しみやすい作風で、現代的な枠組みの中でソナタ形式変奏曲フーガなどの古典的な形式を用いることも多い。

主要作品[編集]

管弦楽[編集]

  • 室内オーケストラのための音楽 (Music for Chamber Orchestra) - 1968年
  • ホルン協奏曲 (Horn Concerto) - 1971年
  • チューバ協奏曲 (Tuba Concerto) - 1976年
  • トロンボーン協奏曲 (Trombone Concerto) - 1979年
  • メタモルフォージス (Metamorphoses) - 1979年
  • 管弦楽のための協奏曲 (Contrasts - Concerto for Orchestra) - 1983年
  • トランペット協奏曲 (Trumpet Concerto) - 1983年
  • クラリネット協奏曲 (Clarinet Concerto) - 1994年
  • ヴァイオリン協奏曲 (Violin Concerto) - 1999年
  • サクソフォン協奏曲 (Saxophone Concerto) - 2006年
  • チェロ協奏曲 (Cello Concerto) - 2007年
  • ドリーム・ソング (Dream Song) - 2010年

室内楽曲、器楽曲[編集]

  • 一楽章のソナタ (Piano Sonata in one movement) - 1983年
  • トリビューツ (Tributes) - 2010年
  • 弦楽四重奏曲 (String Quartet) - 2014年

吹奏楽[編集]

  • フェスティーヴォ (Festivo) - 1985年
  • 剣と王冠 (The Sword and the Crown) - 1991年
  • 王たちは出陣する(王は受け継がれゆく)(The Kings Go Forth) - 1996年

金管バンド[編集]

  • パルティータ (Partita) - 1971年
  • プランタネジット朝 (The Plantagenets) - 1973年
  • コノテーションズ (Connotations) - 1976年
  • ダンスとアリア (Danes and Arias) - 1984年
  • ロココ・ヴァリエーションズ (Rococo Variations) - 2008年
  • 遠い日の思い出に (In Distant Memories) - 2012年
  • 二楽章のシンフォニー (Symphony in Two Movements) - 2012年

金管アンサンブル[編集]

  • スリーダンスエピソード (The Three Dance Episodes) - 1974年
  • 金管五重奏曲 (Quintet for Brass) - 1967年
  • イクォール・ダンス (Equale Dances) - 1983年

外部リンク[編集]