エルスワースランド
エルスワースランド(英語: Ellsworth Land)は、南極にある地域の名称。南極大陸の西部(西南極)、南極半島の付け根にあたる地域にある。
地名は、1935年にこの地域を飛行船で横断したアメリカ合衆国の探検家リンカーン・エルズワースに因む[1]。
地理
[編集]西はマリーバードランドに接し、北はベリングスハウゼン海に面する。北東は南極半島の付け根となっており、パーマーランドと接する。また、東はロンネ棚氷の西端に接している[1]。
アメリカ地質調査所(USGS)の地名情報システム(GNIS)によれば、パーマーランド(南極半島)との境界は、東海岸側のCape Adamsと、西海岸側のEklund Islands対岸とを結んだ線である[2]。
地勢
[編集]地形は全般に氷で覆われた高地であるが、東部のエルスワース山脈のほか、Hudson Mountains, Jones Mountains, Behrendt Mountains, Merrick Mountains, Sweeney Mountains, Scaife Mountains など、幾つかの山地も見られる[1]。
沿岸にはエイツ・コースト(Eights Coast)等がある。
2014年までの調査で、氷床の下に最大3キロ、幅25キロ以上に及ぶグランドキャニオンより深い峡谷(地溝)の存在が発見されている[3]。
歴史・名称
[編集]1935年11月から12月にかけて、Dundee Island(南極半島先端部)からロス棚氷への飛行船による横断飛行を行った アメリカ合衆国の探検家リンカーン・エルズワースは、この地域の中央部を飛行した[1]。
1962年、南極地名諮問委員会 (US-ACAN)が、エルズワースの偉業を記念して、この地域にEllsworth Landと命名した[1]。
脚注
[編集]- ^ a b c d e "Ellsworth Land". Geographic Names Information System. U.S. Geological Survey. 2013年5月3日閲覧。
- ^ "Antarctic Peninsula". Geographic Names Information System. U.S. Geological Survey. 2013年5月2日閲覧。
- ^ “南極氷下に深さ最大3キロの峡谷”. ナショナルジオグラフィック. (2014年1月20日) 2016年6月3日閲覧。
外部リンク
[編集]パーマーランド (南極半島) |
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エルスワースランド | ||||