エル・サロン・メヒコ
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『エル・サロン・メヒコ』(西: El Salón México)は、アメリカ合衆国の作曲家アーロン・コープランドが作曲した単一楽章の管弦楽曲。
概要
[編集]当該楽曲は、メキシコの民謡を素材としている。メキシコシティにある同名のダンスホールの描写であり、副題に「メキシコシティで人気のダンスホール」(A Popular Type Dance Hall in Mexico City)とわざわざ掲げている。作曲は1932年に着手したが、1936年になって完成した。世界初演は1937年に、カルロス・チャベスの指揮により、メキシコ交響楽団が行なった。アメリカ初演は1938年であった。
コープランドは、1930年代初頭にメキシコを訪れているものの、現地で聞いた民謡によらずに、(少なくとも4曲は)入手した民謡の譜例によって本作を作曲した。しばしば「いくつかの部分から構成されている」と評されているが、はっきりした境目はなく、次々と旋律が切れ目なく織り重ねられてゆく。
コープランドは、後に本作を発展させて、1947年の映画音楽「フィエスタ」を作曲した。レナード・バーンスタインが本作をピアノ用に編曲している。
楽器編成
[編集]フルート2、ピッコロ、オーボエ2、コーラングレ*、E♭管クラリネット*、B♭管クラリネット2、バス・クラリネット*、ファゴット2、コントラファゴット*、ホルン4、トランペット3(第3奏者*)、トロンボーン3、チューバ、ティンパニ、打楽器(シロフォン、シンバル(合わせ、吊り)、ブラシ、ギロ、テンプル・ブロック(高・低)、ウッドブロック、大太鼓、小太鼓、プロヴァンス太鼓、ピアノ、弦五部
*は省略可
演奏時間
[編集]約10分