エル・ムセオ・ウニベルサル
エル・ムセオ・ウニベルサル El Museo Universal | |
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創刊号のヘッダ (1857年) | |
ジャンル | 文学・科学・芸術・政治 |
刊行頻度 | 隔週刊・週刊 |
発売国 | スペイン |
言語 | スペイン語 |
出版社 | Gaspar y Roig |
発行人 |
José Gaspar y Maristany José Roig |
刊行期間 | 1857年 - 1869年 |
エル・ムセオ・ウニベルサル (西:El Museo Universal) は、スペインのイラスト入り週刊誌。1857年にマドリードで発刊され、1869年まで刊行された。
歴史
[編集]本誌は1857年1月15日に創刊した。当初は隔週刊だったが、のちに週刊となり[1][2]、1869年11月28日まで刊行された。設立者はホセ・ガスパル・マリスタニーとホセ・ロイグ(José Roig)の二人である[3]。本誌には驚くべき数のイラストが含まれており、1857年に終刊した「セマナリオ・ピントレスコ・エスパニョール」の後継誌であり[1]、1869年に設立される「ラ・イルスタシオン・エスパニョーラ・イ・アメリカーナ」の先駆とも呼べた[4][5]。
主な監修者はネメシオ・フェルナンデス・クエスタで[6]、セシリオ・アロンソ(Cecilio Alonso)は、ネメシオが一般的な芸術・文学・科学のイラスト雑誌にある政治的指向性の限界を乗り超えさせたと指摘した[7]。寄稿者では、1865年に詩人のグスタボ・アドルフォ・ベッケル[8]が加わり、画家のヴァレリアーノ・ドミンゲス[9]、ベルナルド・リコ[9]、エンリケ・ラポルタ[10]、フランシスコ・ラポルタ[9]、ビセンテ・ウラビエタ[9]、ダニエル・ヴィエルジュ[9]、フランシスコ・オルテゴ[6]、カルロス・リベラ(Carlos Ribera)[6][11]、フェデリコ・ルイス[6]、トマス・カルロス・カプス[12]、ホアキン・シエラ[13]、エドゥアルド・カノ・デ・ラ・ペーニャ[14]などが寄稿した。
シャルノン・ドイッチュ(Charnon-Deutsch)の言葉を借りれば、本誌とその後継誌「ラ・イルスタシオン・エスパニョーラ・イ・アメリカーナ」の出現は、今日のニュースと過去の記念碑的なビジョンを組み合わせたスペインのイラスト雑誌の誕生を意味した[15] 。またトランコン・ラグナス(Trancón Lagunas)は、本誌と「セマナリオ・ピントレスト・エスパニョール」、「ムセオ・デ・ラス・ファミリアス」を、1868年のスペイン革命までの、19世紀のスペインにおけるもっとも重要な三つの雑誌に挙げた[16]。
イラスト・ギャラリー
[編集]-
ユステ修道院
(1858年) -
モンセラート修道院
(1860年) -
ビックの洪水
(1863年) -
サラゴサの火災
(1864年) -
サント・ドミンゴ教会
(1869年)
-
A.オルトラーニ
(1857年) -
アデリーナ・パッティ
(1863年) -
アナ・ド・ラ・グランジュ
(1864年) -
C.N.ディディエ
(1866年) -
F.J.D.シスネロス
(1857年) -
D.アグアド
(1857年) -
ダゲール
(1858年) -
A.ヒスベルト
(1860年)
脚注
[編集]- ^ a b Trancón Lagunas 1998, pp. 49–50.
- ^ Riego 2001, p. 220.
- ^ Riego 2001, p. 219.
- ^ Riego 2001, p. 158.
- ^ Márquez 2005, pp. 190–191.
- ^ a b c d Alonso 2013, p. 56.
- ^ Alonso 2013, p. 59.
- ^ Gustavo y la Feria 1957.
- ^ a b c d e Márquez 2005, pp. 191.
- ^ Ossorio y Bernard 1868, p. 352.
- ^ Ossorio y Bernard 1868b, pp. 152–162.
- ^ Ossorio y Bernard 1868, p. 118.
- ^ Ossorio y Bernard 1868b, p. 222.
- ^ Gerardo Pérez 1979.
- ^ Charnon-Deutsch 2008, p. 85.
- ^ Trancón Lagunas 2000, p. 66.
- ^ これはフェデリコ・ルイスの最後の作品のひとつに数えられる。
参考文献
[編集]- Las revistas de actualidad germen de la crónica literaria. Algunas calas en la evolución de un género periodístico entre 1845 y 1868. Anales de Literatura Española. (2013). ISSN 0212-5889
- Hold That Pose: Visual Culture in the Late Nineteenth-Century Spanish Periodical. (2008). ISBN 9780271047140
- Grabados para un espejo social. El País. (2012)
- D. Abelardo de Carlos y "La Ilustración Española y Americana". Ámbitos: Revista internacional de comunicación. (2005). ISSN 1139-1979
- Manuel Ossorio y Bernard (1868). Galería biográfica de artistas españoles del siglo XIX
- Universidad de Cantabria, ed (2001). La construcción social de la realidad a través de la fotografía y el grabado informativo en la España del siglo XIX. ISBN 9788481022872
- Fundación José Manuel Lara, ed (2006). Pintura y Literatura en Gustavo Adolfo Bécquer. ISBN 9788496556836
- Universidad de Zaragoza, ed (2011). La fama póstuma de Gustavo Adolfo y Valeriano Bécquer. ISBN 9788415031666
- Universitat de Lleida, ed (1998). El cuento español en el siglo XIX. Autores raros y olvidados. ISBN 9788484095491
- Institució Alfons el Magnánim, ed (2000). La literatura fantástica en la prensa del romanticismo. ISBN 84-7822-331-2
- Gustavo Adolfo Bécquer y la Feria de Sevilla. ABC (periódico). (1957)
- Gerardo Pérez Calero (1979). El pintor Eduardo Cano de la Peña : 1823-1897. Universidad de Sevilla. ISBN 84-7405-130-4
関連紙誌
[編集]- ※発刊順に列記
- ルビュー・アンシクロペディーク
- ル・マガザン・ピトレスク
- エル・ムセオ・ウニベルサル
- ヴォクルグ・スヴェタ
- ル・マガザン・デデュセシオン・エ・ドゥ・レクレアシオン
- ル・ジュルナル・ドゥ・ラ・ジュネス
- リルスタツィオーネ・イタリアーナ
- ラ・スィヤーンス・イリュストレ
- ジュルナル・デ・ヴォヤージュ
- スィヤーンス・エ・ヴォヤージュ