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エロール・スペンス・ジュニア 対 ヨルデニス・ウガス戦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
エロール・スペンス・ジュニア 対 ヨルデニス・ウガス戦
開催日 2022年4月16日
認定王座 WBAWBCIBF世界ウェルター級王座統一戦
開催地 アメリカ合衆国テキサス州サンアントニオ
会場 AT&Tスタジアム
観衆 40828人[1]
リングアナ ジミー・レノン・ジュニア
放送局 Showtime
実況・解説 ジム・グレイ(進行役)
マウロ・ラナーロ(実況)
アル・バーンスタイン(インタビュアー)
アブネル・マレス(解説)
主催 トム・ブラウン(TGBプロモーションズ)
リチャード・シェーファー(プロベラム
ルー・ディベイラ(ディベイラ・エンターテイメント)
アンドレイ・リャビンスキー(ワールド・ボクシング)
マニー・パッキャオ(MPプロモーションズ)

エロール・スペンス・ジュニア 対 ヨルデニス・ウガス
The Truth(真実) 54 Milagros(54の奇跡)
比較データ
31歳 年齢 35歳
ニューヨーク州ロングアイランド 出身地 サンティアーゴ・デ・クーバ
27戦 27勝 (21KO) 無敗 戦績 31戦 27勝 (12KO) 4敗 1分
177cm 身長 175cm
146+14 lb (66.3 kg) 体重 146+34 lb (66.6 kg)
183cm リーチ 175cm
サウスポー 特徴 オーソドックス
デリック・ジェームス 指導者 イスラエル・サラス
WBC世界ウェルター級王者・IBF世界ウェルター級王者・ 評価 北京オリンピックライト級銅メダリスト・WBA世界ウェルター級スーパー王者

結果 スペンス・ジュニアの10回1分44秒TKO勝ち
主審 ルーレンス・コール(WBC)
副審 ティム・チーザム(3団体)
グレン・フェルドマン(3団体)
スティーブ・ワイスフェルド(WBC)

エロール・スペンス・ジュニア 対 ヨルデニス・ウガス戦(エロール・スペンス・ジュニア たい ヨルデニス・ウガスせん)は、2021年7月17日、アメリカ合衆国テキサス州サンアントニオAT&Tスタジアムで開催されたプロボクシングの試合。WBCIBF世界ウェルター級王者のスペンス・ジュニアとWBA世界ウェルター級スーパー王者のウガスが行う3団体王座統一戦。試合はShowtimeが第1部をチャンピオンシップ・ボクシングで第2部をペイ・パー・ビューで放送した。

試合成立まで

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2017年5月27日、シェフィールドブラモールレーンでスペンス・ジュニアがIBF世界ウェルター級王者のケル・ブルックと対戦し、11回1分42秒KO勝ちを収め王座獲得に成功した[2][3]

2018年1月20日、バークレイズ・センターでスペンス・ジュニアが元世界2階級制覇王者でIBF世界ウェルター級5位のラモン・ピーターソンと対戦し、ピーターソンが7回終了時に棄権した為、スペンス・ジュニアがTKO勝ちを収め初防衛に成功した[4][5]

2018年6月16日、テキサス州フリスコフォード・センター・アット・ザ・スターにてスペンス・ジュニアがカルロス・オカンポと対戦し、初回3分KO勝ちを収め2度目の防衛に成功した[6]

2019年3月16日、サンアントニオAT&Tスタジアムでスペンス・ジュニアが実質2階級下のミゲル・アンヘル・ガルシアと対戦し、12回3-0(2者が120-108、120-107)判定勝ちを収め3度目の防衛に成功し、WBCダイヤモンド王座も獲得した。スペンスが試合の観戦に来ていたマニー・パッキャオに対戦を呼びかけると、パッキャオも「いいですよ。ファンが望むことをしましょう」と対戦に同意した[7]

2019年9月28日、アメリカのロサンゼルス、ステープルズ・センターでスペンス・ジュニアがWBC世界ウェルター級王者ショーン・ポーターと王座統一戦を行う。11回にスペンスが左フックでダウンを奪い、12回2-1(116-111×2、112-115)の判定勝ちを収めIBF王座は4度目の防衛、WBC王座の獲得に成功した[8]。この試合でスペンスは200万ドル(約2億1000万円)のファイトマネーに加えて、ペイ・パー・ビュー売上げの歩合を稼いだ[9]

2020年9月6日、ロサンゼルスマイクロソフト・シアターでウガスがアレクサンデル・ベスプーチンの王座剥奪に伴うWBA世界ウェルター級王座決定戦をWBA世界ウェルター級6位のアベル・ラモスと行い、12回2-1(111-117、2者が115-113)の判定勝ちを収め王座を獲得した[10]

2020年12月5日、サンアントニオのAT&Tスタジアムに新型コロナウイルス禍の影響で集客が規制されている中で16,102人の観客を動員して、ダニー・ガルシアと対戦し、12回3-0(117-111、2者が116-112)の判定勝ちを収めIBF王座は5度目、WBC王座の初防衛に成功した[11]。またWBCがこの日のために特別に作成した医療従事者が描かれた特別ベルトも獲得した[12]

2021年8月21日、ラスベガスT-モバイル・アリーナでウガスがWBA世界ウェルター級休養王者マニー・パッキャオと団体内王座統一戦を行い、12回3-0(115-113、2者が116-112)の判定勝ちを収め初防衛に成功した[13]

2022年4月16日、AT&Tスタジアムでスペンス・ジュニアとウガスによる3団体王座統一戦を行い、スペンス・ジュニアが10回1分44秒にドクターストップによるTKO勝ちを収めWBCは2度目、IBF王座は6度目の防衛、WBAスーパー王座の獲得に成功した[14]

対戦カード

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階級 契約 vs. 結果 ラウンド 時間 Notes
ウェルター級 147 lbs. アメリカ合衆国の旗 エロール・スペンス・ジュニア (C) キューバの旗 ヨルデニス・ウガス (C) TKO 10R 1:44 Note 1
ライト級 135 lbs. メキシコの旗 イサック・クルス キューバの旗 ユリオルキス・ガンボア TKO 5R 1:32 Note 2
ミドル級 160 lbs. アメリカ合衆国の旗 ホセ・バレンズエラ メキシコの旗 フランシスコ・バルガス KO 1R 1:25 Note 3
ウェルター級 147 lbs. カナダの旗 コディ・クローリー アメリカ合衆国の旗 ホセシート・ロペス 3-0 10R
ウェルター級 147 lbs. リトアニアの旗 エイマンタス・スタニオニス ロシアの旗 ラジャブ・ブタエフ (C) 2-1 12R Note 4
スーパーライト級 140 lbs. アメリカ合衆国の旗 ブレンダン・リー プエルトリコの旗 ザッカリー・オチョア 3-0 10R

^Note 1 WBAWBCIBF世界ウェルター級王座統一戦
^Note 2 WBOインターコンチネンタルライト級王座決定戦
^Note 3 WBCアメリカ大陸ライト級王座決定戦
^Note 4 WBA世界ウェルター級タイトルマッチ

採点表

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第1部メイン

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テキサス・コンバイティブ・スポーツ・プログラム
公式採点表
王座:WBA世界ウェルター級タイトルマッチ   主審:ラファエル・ラモス   立会人:フリオ・ゼイム(パナマ:チャンピオンシップ委員会副チェアマン)
開催日:2021年4月16日 会場:テキサス州サンアントニオAT&Tスタジアム 主催:TGBプロモーション
プロベラム
ディベイラ・エンターテイメント
ワールド・ボクシング
ラジャブ・ブタエフ エイマンタス・スタニオニス ラジャブ・ブタエフ エイマンタス・スタニオニス ラジャブ・ブタエフ エイマンタス・スタニオニス
RS TS TS RS RS TS TS RS RS TS TS RS
9 1 10   9 1 10   10 1 9
9 18 2 20 10 10 19 2 19 9 10 20 2 18 9
9 27 3 30 10 9 28 3 29 10 10 30 3 27 9
9 36 4 40 10 10 38 4 38 9 9 39 4 37 10
9 45 5 50 10 9 47 5 48 10 10 49 5 46 9
9 54 6 60 10 9 56 6 58 10 9 58 6 56 10
9 63 7 70 9 9 65 7 68 10 9 67 7 66 9
10 73 8 79 9 10 75 8 76 9 10 77 8 75 9
9 82 9 89 10 9 84 9 86 10 10 87 9 84 9
10 92 10 98 9 10 94 10 96 9 10 97 10 93 9
9 101 11 107 9 8 102 11 106 10 8 105 11 103 10
9 110 12 117 10 9 111 12 116 10 9 114 12 113 10
110 117   111 116   114 113
副審:ハビエル・アルバレス 副審:ロバート・ホイル 副審:ホセ・ロベルト・トーレス
処分:なし 減点:11回:ブタエフがホールディングで1点減点 結果:スタニオニスの12回判定勝ち

ペイ・パー・ビューメイン

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テキサス・コンバイティブ・スポーツ・プログラム
公式採点表
王座:WBAWBCIBF世界ウェルター級王座統一戦   主審:ルーレンス・コール(WBC)   立会人:ホセ・オリバー・ゴメス(WBA:パナマ,ゼネラルアドバイザー)
レックス・ウォルカー(WBC:アメリカ,WBC副会長)
ペテ・ポドゴースキー(IBF:アメリカ,IBFシカゴ支部長兼アメリカ中部統括本部長)
開催日:2021年4月16日 会場:テキサス州サンアントニオAT&Tスタジアム 主催:TGBプロモーション
プロベラム
ディベイラ・エンターテイメント
ワールド・ボクシング
エロール・スペンス・ジュニア ヨルデニス・ウガス エロール・スペンス・ジュニア ヨルデニス・ウガス エロール・スペンス・ジュニア ヨルデニス・ウガス
RS TS TS RS RS TS TS RS RS TS TS RS
9 1 10   9 1 10   9 1 10
10 19 2 19 9 10 19 2 19 9 10 19 2 19 9
10 29 3 28 9 10 29 3 28 9 10 29 3 28 9
10 39 4 37 9 10 39 4 37 9 10 39 4 37 9
10 49 5 46 9 10 49 5 46 9 10 49 5 46 9
9 58 6 56 10 9 58 6 56 10 9 58 6 56 10
10 68 7 65 9 10 68 7 65 9 10 68 7 65 9
10 78 8 73 8 10 78 8 74 9 10 78 8 73 8
10 88 9 82 9 10 88 9 83 9 10 88 9 82 9
               
副審:ティム・チーザム 副審:グレン・フェルドマン 副審:スティーブ・ワイスフェルド
処分:なし 減点:なし 結果:スペンス・ジュニアの10回1分44秒TKO勝ち

脚注

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  1. ^ Spence Jr. vs. Ugas”. Tapology (16 April 2022). 3 June 2022閲覧。
  2. ^ Spence dethrones Brook in barn burner Fightnews.com 2017年5月27日
  3. ^ スペンスがブルックをKO IBFウェルター級王座奪取 Boxing News(ボクシングニュース) 2017年5月28日
  4. ^ IBF welter champ Spence crushes Peterson Fightnews.com 2018年1月20日
  5. ^ スペンス初防衛成功、ピーターソンをストップ Boxing News(ボクシングニュース) 2018年1月21日
  6. ^ スペンス初回KOでオカンポ撃退 ローマンは大差V2 Boxing News(ボクシングニュース) 2018年6月17日
  7. ^ スペンスがマイキーにフルマーク判定勝ち 試合後パッキャオに対戦オファー”. デイリー・スポーツ (2019年3月17日). 2019年7月31日閲覧。
  8. ^ スペンス競り勝つ WBC・IBFウェルター級王座統一Boxing News(ボクシングニュース)2019年9月29日
  9. ^ Spence-Porter To Earn $2 million Each; Benavidez-Dirrell $1M”. Boxing Scene.com (2019年9月27日). 2020年1月6日閲覧。
  10. ^ Yordenis Ugas Dominates Abel Ramos, Captures WBA 'Regular' Title BoxingScene.com 2020年9月6日
  11. ^ Spence Jr. beats Garcia, keeps titles in 1st fight since near career-ending car accident”. CBC (2020年12月6日). 2020年12月6日閲覧。
  12. ^ WBC unveils special Spence-Garcia belt”. fightnews.com (2020年12月2日). 2020年12月6日閲覧。
  13. ^ Christ, Scott (2021年8月22日). “Should Manny Pacquiao retire following his loss to Yordenis Ugas?”. Bad Left Hook. 2021年8月22日閲覧。
  14. ^ スペンスがウガスを10回TKO ウェルター級3団体統一でWBO王者クロフォード戦熱望 Boxing News(ボクシングニュース) 2022年4月17日

外部リンク

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