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エンリコ・ラヴァ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
エンリコ・ラヴァ
Enrico Rava
エンリコ・ラヴァ(2017年)
基本情報
生誕 (1939-08-20) 1939年8月20日(85歳)
出身地 イタリアの旗 イタリア トリエステ
ジャンル ジャズアヴァンギャルド・ジャズ
職業 ミュージシャン
担当楽器 トランペット
活動期間 1960年代 -
レーベル Black Saint、ECMレコード、Soul Note、Label Bleu、Philology、CAM Jazz、Duck
公式サイト www.enricorava.com

エンリコ・ラヴァ[1]Enrico Rava1939年8月20日 - )は、イタリアジャズ・トランペッターである。トロンボーンで音楽活動を始めたが、マイルス・デイヴィスの音楽を聴きトランペットに転向した。

略歴

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彼の最初の商業作品は、1960年代半ばにガトー・バルビエリのイタリアン・クインテットのメンバーとしてであった。1960年代後半、彼はスティーヴ・レイシーのグループのメンバーとなった。1967年にラヴァはニューヨークに移り、1ヶ月後には1970年に「Tonsil Records」から1枚のアルバムを出していたグループ「Gas Mask」のメンバーとなった。

1970年代および1980年代に、彼はジョン・アバークロンビー、アンドレア・チェンタッツォ、ギル・エヴァンスリシャール・ガリアーノジョー・ヘンダーソンジョー・ロヴァーノパット・メセニーミシェル・ペトルチアーニセシル・テイラーミロスラフ・ヴィトウスと仕事をした。また、カーラ・ブレイリー・コニッツ、ジャンヌ・リー、ポール・モチアンラズウェル・ラッドとも仕事をしている。主にビバップ・ジャズを基本としているラヴァだが、アヴァンギャルド・ジャズのセットでも演奏している。

ラヴァはトランペッターのパオロ・フレスと一緒に、ビックス・バイダーベックルイ・アームストロングチェット・ベイカーマイルス・デイヴィスの影響による4枚のアルバムを録音した。また注目すべきは、彼のアルバム『Rava, L'Opera Va'』と『Carmen』である。これらは、オペラのアリアと序曲に対する彼なりの解釈となっている。2001年、ピアニストのステファノ・ボラーニとクインテットを結成し、ガトー・バルビエリアルド・ロマーノとツアーを行った。また、ヨーロッパでのトリオとして、彼はエバーハルト・ウェーバーとスイスのパーカッショニストであるレト・ウェーバーと演奏した。

2005年6月、ラヴァはイタリア・ペルージャにおける「ウンブリア・ジャズ・フェスティバル」でのジャズ教育の20周年記念として、バークリー音楽大学から音楽の名誉博士号を授与された[2]

ディスコグラフィ

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リーダー・アルバム

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  • Il Giro Del Giorno in 80 Mondi (1972年、Black Saint)
  • Katcharpari (1973年、MPS/BASF)
  • 『魚座の難破船』 - The Pilgrim and the Stars (1975年、ECM)
  • 『ザ・プロット』 - The Plot (1976年、ECM)
  • 『クオテーション・マークス』 - Quotation Marks (197年、6JAPO)
  • 『ラウンド・アバウト・ミッドナイト』 - Enrico Rava Quartet (1978年、ECM)
  • 『アー (AH)』 - Ah (1980年、ECM)
  • 『オープニング・ナイト』 - Opening Night (1981年、ECM)
  • Andanada (1983年、Soul Note)
  • String Band (1984年、Soul Note)
  • Nexus Meets Enrico Rava (1985年、Four Leaf Clover)
  • Secrets (1986年、Soul Note)
  • Volver (1986年、ECM) ※with ディノ・サルーシ
  • 『アニマルズ』 - Animals (1987年、Inak)
  • Nausicaa (1993年、EGEA) ※with エンリコ・ピエラヌンツィ
  • Rava, L'Opera Va (1993年、Blue)
  • For Bix and Pops (1994年、Philology)
  • Electric Five (1994年、Soul Note) ※with ジャンルイージ・トロヴェシ
  • 『イタリアン・バラッズ』 - Italian Ballads (1996年、Music Masters) ※with リシャール・ガリアーノ
  • Noir (1997年、JMS)
  • Carmen (1997年、Label Bleu)
  • Certi Angoli Segreti (1998年、Label Bleu)
  • Shades of Chet (1999年、Via Veneto Jazz)
  • Rava Plays Rava (1999年、Philology)
  • Live at Birdland (2000年、Challenge)
  • Duo en Noir (2000年、Between the Lines) ※with ラン・ブレイク
  • Beyond Fellini (2002年、WEA/Warner)
  • 『ルネッサンス』 - Renaissance (2003年、Venus)
  • 『ハピネス・イズ…』 - Happiness Is... (2003年、Stunt)
  • 『フル・オブ・ライフ』 - Full of Life (2003年、CAM Jazz)
  • 『イージー・リヴィング』 - Easy Living (2003年、ECM)
  • Montreal Diary/A: Plays Miles Davis (2004年、Label Bleu)
  • Montréal Diary/B (2004年、Label Bleu) ※with ステファノ・ボラーニ
  • 『タチ』 - Tati (2004年、ECM)
  • Chanson (2006年、Duck)
  • What a Day (2006年、Duck)
  • Quatre (2006年、Duck)
  • 『ザ・ワーズ・アンド・ザ・デイズ』 - The Words and the Days (2007年、ECM)
  • 『ザ・サード・マン』 - The Third Man (2007年、ECM) ※with ステファノ・ボラーニ
  • Live at JazzBo '90 (2007年、Philology)
  • 『ニューヨーク・デイズ』 - New York Days (2009年、ECM)
  • Tribe (2010年、ECM)
  • Rava on the Dance Floor (2012年、ECM)
  • The Monash Sessions (2013年、Jazzhead)[3]
  • Wild Dance (2015年、ECM)[4]
  • My Songbook (Casa dell Jazz, 2016)
  • Roma (2019年、ECM) ※with ジョー・ロヴァーノ

参加アルバム

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イタリアン・インスタビレ・オーケストラ

  • Live in Noci and Rive-De Gier (1991年)
  • Skies of Europe (1994年)
  • Litania Sibilante (2000年)
  • Previsioni del Tempo: Forecast (2002年)

スティーヴ・レイシー

  • Sortie (1966年、GTA)
  • 『森と動物園』 - The Forest and the Zoo (1967年、ESP-Disk)

その他

  • ギュンター・ハンペル : Angel (1972年)
  • ダラー・ブランド : African Space Program (1973年)
  • ロビン・ケニヤッタ : Terra Nova (1973年)
  • ラズウェル・ラッド : 『インサイド・ジョブ』 - Inside Job (1976年)
  • マルチェロ・メリス : Free to Dance (1979年)
  • バリー・アルトシュル : Irina (1983年)
  • ジミー・ライオンズ : Give It Up (1985年)
  • アーチー・シェップ : Little Red Moon (1985年)
  • ティツィアナ・シモーナ : Flakes (1988年)
  • ジョルジュ・グルンツ : Happening Now! (1988年)
  • Giochi Proibiti : Toucan (1988年)
  • セシル・テイラー : Alms/Tiergarten (1989年)
  • ティツィアーナ・ギリオーニ : I'll Be Around (1989年)
  • マルク・デュクレ : Gris (1990年)
  • シギ・フィンケル : Voyeur Voyeur (1991年)
  • ティツィアーナ・ギリオーニ Something Old Something New Something Borrowed (1992年)
  • マッシモ・ウルバニ : Invitation: Unissued 1977–84 (1995年)
  • カール・ベルガー : No Man Is an Island (1996年)
  • マウロ・ネグリ : So Funky (1996年)
  • マルチェロ・メリス : The New Village on the Left (1997年)
  • バティスタ・レナ : Banda Sonora (1998年)
  • リー・コニッツ : L' Age Mür (1998年)
  • エンリコ・ピエラヌンツィ : Ma L'Amore No (1998年)
  • Michel Benita/Stefano di Battista/Rita Marcotulli : The Woman Next Door (1998年)
  • ジョヴァンニ・トンマーゾ : Third Step (1998年)
  • イヴァーノ・フォッサーティ : La Disciplina della Terra (2000年)
  • フランコ・アンブロゼッティ : Grazie Italia (2001年)
  • ロベルト・ガット : Roberto Gatto Plays Rugantino (2001年)
  • アンドレア・チェンタッツォ : Live with the Mitteleuropa Orchestra (2002年)
  • フラテッリ・マンクーゾ : Cantu (2003年)
  • レナート・セラーニ : Ciao Kramer (2003年)
  • バティスタ・レナ : I Cosmonauti Russi (2003年)
  • レナート・セラーニ : Per Giovanni D'Anzi (2003年)
  • ジャンマリア・テスタ : Altre Latitudini (2004年)
  • レナート・セラーニ : A Mina (2005年)
  • サルヴァトーレ・ボナフェデ : 『ジャーニー・トゥ・ドンナフガータ』 - Journey to Donnafugata (2005年)
  • アンドレア・ポッツァ : Stormy Weather (2005年)
  • アンドレア・チェンタッツォ/中央ヨーロッパ管弦楽団 : Doctor Faustus (2006年)[5]

参考文献

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脚注

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  1. ^ エンリコ・ラバ」の表記もある。
  2. ^ Berklee College of Music Marks 20 Years of Innovating Education at Umbria Jazz Festival”. All About Jazz (14 June 2005). 5 June 2017閲覧。
  3. ^ Enrico Rava | Album Discography | AllMusic”. AllMusic. 2 September 2016閲覧。
  4. ^ Enrico Rava - Italian Jazz Trumpeter | Official Website | Discography”. 26 September 2016閲覧。
  5. ^ Enrico Rava | Credits | AllMusic”. AllMusic. 5 June 2017閲覧。

外部リンク

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