エールフランス422便墜落事故
,_Lufthansa_JP5877350.jpg) ルフトハンザドイツ航空での運用中に撮影された事故機 | |
| 事故の概要 | |
|---|---|
| 日付 | 1998年4月20日 |
| 概要 | パイロットエラー、CFIT |
| 現場 |
 コロンビア ボゴタ |
| 乗客数 | 43 |
| 乗員数 | 10 |
| 負傷者数 | 0 |
| 死者数 | 53 (全員) |
| 生存者数 | 0 |
| 機種 | ボーイング727-230 |
| 運用者 |
 TAME（エールフランス便として運航） |
| 機体記号 | HC-BSU |
| 出発地 |
 エルドラド国際空港 |
| 目的地 |
マリスカル・スクレ国際空港 |
エールフランス422便墜落事故は、1998年4月20日に発生した航空事故。エルドラド国際空港発マリスカル・スクレ国際空港行の定期便だったエールフランス422便（ボーイング727-230）がエルドラド国際空港から離陸直後に山へ激突し、墜落した。乗員乗客53人は全員死亡した。また、422便はエクアドルの航空会社であるTAMEが、ウェット・リースしていた便であった[1][2]。
事故機
[編集]事故機のボーイング 727-230（HC-BSU）は、TAMEがエールフランスへウェット・リースし、エールフランスが運航する機材だった。3基のプラット・アンド・ホイットニー JT8D-15を搭載していた事故機は、1979年に初飛行を行い、34,586時間、26,475サイクルを飛行していた[3]。
事故の経緯
[編集]422便の乗員は定期的にボゴタからキトへ向い、再びボゴタへ戻るフライトを行っていた。422便は、パリ～ボゴタ間はエールフランスのエアバスA340により運航され、ボゴタから事故機により運航されていた[3]。乗客のほとんどはフランス人かエクアドル人で、少なくとも37人がフランス人だった。ボゴタからは4人が新たに搭乗した[4][5]。
422便はエルドラド国際空港の滑走路13から離陸した。離陸後は、そのまま2マイル直進し、ロメオ（Romeo）で90度の右旋回を行う予定だった。しかし、422便はロメオで右旋回を行わずに、直進し続けた[3]。16時47分に、機体は標高10,170フィート (3,100 m)のCerro el Cableの山頂から150フィート (46 m)地点、空港から1,650フィート (500 m)ほど高い地点に墜落した[3]。
事故原因
[編集]目撃者は422便は低空を飛行しており、エンジンに問題があったように見えたと話した。また、一部の目撃者は墜落前に機体が爆発したと証言した。コックピットボイスレコーダーとフライトデータレコーダーは現場から回収された[5][6]。
原因として、離陸後に通常の飛行から逸脱し、山岳地帯へむかってしまったパイロットエラーと状況認識の欠如が考えられる[3]。
脚注
[編集]- ^ "At least 53 killed when 727 crashes in Bogota" CNN 2018年6月26日閲覧
- ^ “Un Boeing 727 s'écrase près de Bogota avec cinquante-trois personnes à bord”. Le Monde - retour à la une. 19 October 2020閲覧。
- ^ a b c d e “Air France Flight 422 accident”. ASN. 26 June 2018閲覧。
- ^ “53 Said Dead in Colombia Crash”. AP通信. 19 October 2020閲覧。
- ^ a b “AIR FRANCE CHARTER HITS MOUNTAIN ON TAKEOFF, KILLING ALL 53 ABOARD”. シカゴ・トリビューン. 19 October 2020閲覧。
- ^ “53 KILLED IN BOGOTA JET CRASH”. ワシントン・ポスト. 19 October 2020閲覧。