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オオアワダチソウ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
オオアワダチソウ
オオアワダチソウ(2008年7月、福島県会津地方)
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
亜綱 : キク亜綱 Asteridae
: キク目 Asterales
: キク科 Asteraceae
: アキノキリンソウ属 Solidago
: オオアワダチソウ(広義)
Solidago gigantea
亜種 : オオアワダチソウ
S. g. subsp. serotina
学名
標準: Solidago gigantea Aiton subsp. serotina (Kuntze) McNeill (1973)[1]

広義: Solidago gigantea Aiton (1789)[2]

シノニム
和名
オオアワダチソウ(大泡立草)
英名
Giant goldenrod

オオアワダチソウ(大泡立草、学名: Solidago gigantea Aiton subsp. serotina)は、キク科アキノキリンソウ属多年草北アメリカ原産で、日本では外来種帰化植物)として全国に定着している。

分布

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北アメリカ大陸を原産地とする[5]

日本やヨーロッパに移入分布する[6]

特徴

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多年生の草本で、花茎の高さは50 - 150センチメートル (cm) になる[7]。茎は枝先に近い部分に微毛があるが、そのほかは無毛である[7]は茎に互生し、披針形で、上半分の縁には低い鋸歯が明確につく[7]。葉身の基部は細まって、短い葉柄に続く[7]。葉は無毛でざらつかない[7]

花期は7月から8月で[7]、茎の先端に黄色の小さなが集まって咲く。花序は枝がややまばらで、頭花の総苞の高さ4 - 5ミリメートル (mm) ほどで、舌状花の舌片の長さがセイタカアワダチソウよりも幅広く、雌蕊は花筒よりもわずかに飛び出す[7]

同属の帰化植物であるセイタカアワダチソウに似ているが、オオアワダチソウは背が低く、葉や茎がザラザラせず、花穂の先端部分が曲がる。花期(晩秋)も早く、セイタカアワダチソウが咲く頃には花期は終わっている[7]。セイタカアワダチソウのように大群落にもならない[5]。開花期の違いが明瞭であるので、夏期に野外で出会う花は、まずオオアワダチソウと思っても良い[7]

外来種問題

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北米の原産であるが、渡来は明治中期とされる[7]。明治頃から庭園に植えられて栽培されていたものが、日本全国の荒地や河川敷などに広く野生化している[7][6]。そのほとんどは、セイタカアワダチソウのようには増えず、害草化には至っていない[7]。北海道ではセイタカアワダチソウよりも優占している[6]

希少植物が生育する礼文島では、本種の駆除が行われている[5]

外来生物法により要注意外来生物に指定されている。また、日本生態学会によって日本の侵略的外来種ワースト100にも選定されている。

脚注

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  1. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Solidago gigantea Aiton subsp. serotina (Kuntze) McNeill オオアワダチソウ(標準)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2024年8月4日閲覧。
  2. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Solidago gigantea Aiton オオアワダチソウ(広義)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2024年8月4日閲覧。
  3. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Solidago serotina Aiton オオアワダチソウ(シノニム)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2024年8月4日閲覧。
  4. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Solidago gigantea Aiton var. leiophylla Fernald オオアワダチソウ(シノニム)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2024年8月4日閲覧。
  5. ^ a b c 多紀保彦(監修) 財団法人自然環境研究センター(編著)『決定版 日本の外来生物』平凡社、2008年4月21日。ISBN 978-4-582-54241-7 
  6. ^ a b c オオアワダチソウ 国立環境研究所 侵入生物DB
  7. ^ a b c d e f g h i j k l 長田武正 1976, p. 59.

参考文献

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関連項目

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