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オオバアカテツ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
オオバアカテツ
オオバアカテツ
(2024年8月 沖縄県本部町 熱帯・亜熱帯都市緑化植物園)
分類APG IV
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
階級なし : コア真正双子葉類 core eudicots
階級なし : キク上群 superasterids
階級なし : キク類 asterids
: ツツジ目 Ericales
: アカテツ科 Sapotaceae
: オオバアカテツ属 Palaquium
: オオバアカテツ
P. formosanum
学名
Palaquium formosanum Hayata[1]
和名
オオバアカテツ
オオバアカテツの落ち葉(2024年8月 沖縄県本部町 熱帯・亜熱帯都市緑化植物園)

オオバアカテツ(大葉赤鉄、学名:Palaquium formosanum)はアカテツ科オオバアカテツ属常緑高木[2][3][4]

特徴

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高さ5–12 m。葉は長さ10–17 cmでアカテツと同じあるいはやや大きく、厚く全縁で互生する。葉は枝先に集まる。葉縁はやや裏側に反る。葉の基部は丸い点でもアカテツと異なる。花は淡黄色で径2.5 cmほど、秋~冬に咲き、独特の匂いを有する(やや臭いとする文献もある)。花冠は6個に裂ける。雄しべは12–15本。果実は長さ5 cmほど、緑~茶色の卵形で、昆虫やオオコウモリの餌となっている[2][3][4]

分布、利用

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台湾フィリピン原産。IUCNレッドリストVU。種小名formosanumは台湾に因む。沖縄では街路樹、公園樹、防風林に利用される[2][3][4]

近縁種

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同属のガタパーチャ(和名グッタペルカノキ、学名:Palaquium gutta)はより熱帯側、マレー半島からソロモン諸島に分布し、天然ゴム状の樹脂ガタパーチャ(グッタペルカ)の原料とされる。

脚注

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  1. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Palaquium formosanum Hayata オオバアカテツ(標準)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2024年10月31日閲覧。
  2. ^ a b c (大川 & 林 2016, p. 304)
  3. ^ a b c (沖田原 2021, p. 325)
  4. ^ a b c (林 & 名嘉 2022, p. 235)

参考文献

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  • 大川智史; 林将之『ネイチャーガイド 琉球の樹木 奄美・沖縄~八重山の亜熱帯植物図鑑』文一総合出版、東京都新宿区、2016年。ISBN 9784829984024 
  • 沖田原耕作『おきなわの園芸図鑑 園芸植物とその名前』新星出版、那覇市、2021年。ISBN 9784909366832 
  • 林将之; 名嘉初美『沖縄の身近な植物図鑑』ボーダーインク、2022年。ISBN 9784899824350 

外部リンク

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