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オゾン破壊係数

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

オゾン破壊係数(オゾンはかいけいすう、ODP (Ozone Depletion Potential))は、大気中に放出された単位重量の物質がオゾン層に与える破壊効果を、CFC-11(トリクロロフルオロメタン、CCl3F)を1.0とした場合の相対値として表す係数である。

塩素を含まない代替フロンはオゾン破壊係数が0とされているが、二酸化炭素温室効果を1とすると100倍から1万倍近く温室効果が高いので、温室効果ガスとして懸念されている。

主なオゾン層破壊物質のオゾン破壊係数

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主なオゾン層破壊物質に対するオゾン破壊係数と参考として地球温暖化係数の一覧を以下に示す。

モントリオール議定書に記載されているオゾン層破壊物質(特定物質)[1]
モントリオール議定書 物質名 化学式 オゾン破壊係数 地球温暖化係数[2]
附属書A グループI
(クロロフルオロカーボン)
CFC-11 CCl3F 1.0 4,600
CFC-12 CCl2F2 1.0 10,600
CFC-113 CCl2FCClF2 0.8 6,000
CFC-114 CClF2CClF2 1.0 9,800
CFC-115 CClF2CF3 0.6 7,200
グループII
(ハロン)
ハロン1211 CBrClF2 3.0 1,300
ハロン1301 CBrF3 10.0 6,900
ハロン2402 CBrF2CBrF2 6.0 -
附属書B グループI
(その他のCFC)
CFC-13 CClF3 1.0 -
CFC-111 CCl3CCl2F 1.0 -
CFC-112 CCl2FCCl2F 1.0 -
他、CFC-211〜217 の計10物質
グループII 四塩化炭素 CCl4 1.1 1800
グループIII 1,1,1-トリクロロエタン CH3CCl3 0.1 140
附属書C グループI
(ハイドロクロロフルオロカーボン)
HCFC-22 CHClF2 0.055 1,700
HCFC-123 CHCl2CF3 0.02-0.06 120
HCFC-141b CH3CCl2F 0.11 700
HCFC-142b CH3CClF2 0.065 2,400
HCFC-225ca CF3CF2CHCl2 0.025 180
HCFC-225cb CClF2CF2CHClF 0.033 620
など40物質
グループII
(ハイドロブロモフルオロカーボン)
HBFC-22B1 CHBrF2 0.74 470
など34物質
グループIII ブロモクロロメタン CH2BrCl 0.12 -
附属書E ブロモメタン CH3Br 0.6 -

脚注

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  1. ^ VII オゾン層破壊物質等の概要” (PDF). 平成17年度 オゾン層等の監視結果に関する年次報告書. 環境省. 2007年6月27日閲覧。
  2. ^ 気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第三次評価報告書: Climate Change 2001 The Scientific Basis, Contribution of Working Group I to the ThirdAssessment Report of the Intergovernmental Panel on Climate Change (IPCC, 2001)

関連項目

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外部リンク

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