オビテンスモドキ
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オビテンスモドキ | ||||||||||||||||||||||||||||||
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オビテンスモドキ
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分類 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
Novaculichthys taeniourus(Lacépède, 1834) | ||||||||||||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
オビテンスモドキ | ||||||||||||||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
Rockmover wrasse |
オビテンスモドキ (N. taeniourus) は、ベラ科に属す海水魚である。
分布
[編集]日本国内では、八丈島、小笠原諸島、和歌山県串本町、高知県柏島、屋久島、琉球列島、尖閣諸島に分布する。幼魚のみの場合、神奈川県早川でも見られる。また、死滅回遊魚として、南日本のかなり広い地域の太平洋岸で見られる[1]。
国外では、台湾、東沙群島、西沙諸島、南沙諸島、インド洋、太平洋[1]。
形態
[編集]全長は20cm程度[2]。側線は不連続。臀鰭軟条は背鰭軟条より長い[3]。
幼魚は、全身が赤く、白い斑点が全身にある。背鰭の第1・2棘が顕著に長く赤褐色。背鰭、体側、腹鰭にかけて紅色の横帯が3本入る。この横帯が紅藻によく似ているため、海藻の切れ端のような外観になる[3]。全身が緑色で、背鰭の第1・2棘が緑色、3本の横帯は濃い緑色の個体もいる。このような個体は緑藻に擬態していると思われる。
成魚の雌は黒っぽく、体側は鱗列に対応した白色斑列があり、網目状を呈す。眼の後ろに斜め上方と下方に向かう2本ずつの放射状黒色線がある[3]。
成魚の雄は頭部に黒色線がなく、胸鰭基部に小さい黄色斑、その後方により大きい黒色斑がある[3]。
生態
[編集]岩礁やサンゴ礁周辺の潮通しのよい転石砂底や砂礫底に生息する[2][3][1]。礫をひっくり返して底生動物を探索する。夜は、サンゴ片を運んで寝床をつくり、その下に潜る。この行動から、英名はRockmover wrasse(石を動かすベラ)である[3]。
幼魚は、頭を水底に向けてヒラヒラ漂うような、特徴のある泳ぎ方をする。これは海藻に擬態するためであると考えられている[1]。
ギャラリー
[編集]-
幼魚。
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幼魚。
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若魚。
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雄の成魚。
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雌の成魚。
脚注
[編集]- ^ a b c d 加藤昌一『ネイチャーウオッチングガイドブック ベラ&ブダイ 日本で見られる192種+幼魚、成魚、雌雄、婚姻色のバリエーション』誠文堂新光社、2016年、228・229頁 ISBN 978-4-416-51647-8
- ^ a b 小林安雅『日本の海水魚と海岸動物図鑑 1719種』小学館、2014年、131頁 ISBN 978-4-416-61432-7
- ^ a b c d e f 中坊徹次『小学館の図鑑Z 日本魚類館 ~精緻な写真と詳しい解説~』小学館、2018年、337頁 ISBN 978-4-09-208311-0