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オムニ・サイト・シーイング

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『オムニ・サイト・シーイング』
細野晴臣スタジオ・アルバム
リリース
録音
  • マグネット・スタジオ
  • D.M.S.
  • スタジオA
  • アーティスティ・パレス
  • 日音スタジオ
ジャンル
時間
レーベル EPIC/SONY RECORDS
プロデュース 細野晴臣
細野晴臣 アルバム 年表
エンドレス・トーキング
1985年
オムニ・サイト・シーイング
1989年
メディスン・コンピレーション
1993年
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オムニ・サイト・シーイング』(omni Sight Seeing)は、細野晴臣の13作目のオリジナル・アルバム

タイトルの『omni Sight Seeing』とは「全方位観光」という意味である[1]

背景

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前作『エンドレス・トーキング』から4年ぶりのスタジオ・アルバムで、EPIC/SONY RECORDS移籍後初となる作品として発表された。

この頃に注目されていた「ワールド・ミュージック」に傾倒し、アラブのミュージシャンとのセッション、コラボレーションによって出来た作品。

リリース

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1989年7月21日EPIC/SONY RECORDSからリリースされた。

2008年12月17日Sony Music DirectのGT musicレーベルから、細野自身による監修のもとでリマスターが施され、完全生産限定盤としてデジパック仕様で再リリースされる予定だったが、2009年1月28日に延期された[2]

2020年11月3日にSony Music DirectのGREAT TRACKSレーベルから、バーニー・グランドマンによってカッティングされたLPレコード[3]がリリースされ、11月4日にはGT musicレーベルから、砂原良徳によるリマスタリングが施されたSACDハイブリッド仕様で再リリースされた[4]

収録曲

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CD/SACDハイブリッド

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#タイトル作詞作曲時間
1.ESASHI(エサシ)北海道民謡北海道民謡
2.ANDADURA(アンダドゥーラ)細野晴臣細野晴臣
3.ORGONE BOX(オルゴン・ボックス)細野晴臣細野晴臣
4.OHENRO-SAN(オヘンロ・サン) 細野晴臣
5.CARAVAN(キャラヴァン)アーヴィング・ミルズ英語版デューク・エリントンファン・ティゾール英語版アーヴィング・ミルズ、デューク・エリントン、ファン・ティゾール
6.RETORT(レトルト)細野晴臣細野晴臣
7.LAUGH-GAS(ラフ・ガス)
  • 細野晴臣
  • 訳詞: ぬのいともこ
細野晴臣
8.KORENDOR(コレンドア) 細野晴臣
9.PLEOCENE(プリオシーヌ)
  • 細野晴臣
  • 訳詞: 肥田慶子
細野晴臣
合計時間:

LPレコード

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A面
#タイトル作詞作曲時間
1.ESASHI(エサシ)北海道民謡北海道民謡
2.ANDADURA(アンダドゥーラ)細野晴臣細野晴臣
3.ORGONE BOX(オルゴン・ボックス)細野晴臣細野晴臣
4.OHENRO-SAN(オヘンロ・サン) 細野晴臣
5.CARAVAN(キャラヴァン)アーヴィング・ミルズ、デューク・エリントン、ファン・ティゾールアーヴィング・ミルズ、デューク・エリントン、ファン・ティゾール
6.RETORT(レトルト)細野晴臣細野晴臣
合計時間:
B面
#タイトル作詞作曲時間
1.LAUGH-GAS(ラフ・ガス)
  • 細野晴臣
  • 訳詞: ぬのいともこ
細野晴臣
2.KORENDOR(コレンドア) 細野晴臣
3.PLEOCENE(プリオシーヌ)
  • 細野晴臣
  • 訳詞: 肥田慶子
細野晴臣
合計時間:

楽曲解説

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  1. ESASHI (エサシ)
    • タイトルの「エサシ」は江差追分から引用した。
    • 細野が1988年に『NHKのど自慢』を見ていたところ、北海道江差町から来た当時14歳の木村香澄が歌った江差追分が忘れられず、彼女を探し出し、アカペラで録音したという[5]
  2. ANDADURA (アンダドゥーラ)
    • ジャンルとしては「アラブ音楽」である。
    • ボーカルは、アラブ系シンガーのアミナ(ライナーノーツでは「Amina Ben Mustapha」となっている)と細野の二人である[5]
  3. ORGONE BOX (オルゴン・ボックス)
  4. OHENRO-SAN (オヘンロ・サン)
  5. CARAVAN (キャラヴァン)
    • 細野本人曰く「引用の集大成、ゴースト・ミュージシャンによるゴースト・バンド」、レス・ポールデューク・エリントンの名前がクレジットされているが、これはシミュレートで、実際に演奏してレコーディングした訳ではない。
  6. RETORT (レトルト)
    • 歌詞カードには歌詞が掲載されているが、本人は「私にはどうも上手く歌えないので、いつかどなたかに歌曲版を録音していただこうと思っております。」と解説している[5]
    • 2017年発売の自身のアルバム『Vu Jà Dé』に「Retort~Vu Ja De ver.~」(M11)として歌曲版セルフカバーが収録。
  7. LAUGH-GAS (ラフ・ガス)
    • 歌詞はフランス語で歌は「Amina Ben Mustapha」が歌っている[5]
  8. KORENDOR (コレンドア)
    • 本人曰く「日本の田園の中でピアノを弾く、気が狂った宇宙人」と言うイメージ。
  9. PLEOCENE (プリオシーヌ)
    • 1985年に公開された映画『銀河鉄道の夜』で使われた楽曲「プリオシン海岸」を発展させたものである。
    • ボーカルは細野と福澤もろの二人が歌っている。

参加ミュージシャン

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ESASHI (エサシ)

  • 木村香澄 : Main Vocal
  • 川崎マサ子 : Chorus
  • 本條昌也 : Ai-no-te and Chorus
  • コシミハル : Backing Chorus
  • Zouhir Gouja : Accordion
  • Julien Weiss : Quanoon
  • 本條秀太郎 : Orientation

ANDADURA (アンダドゥーラ)

ORGONE BOX (オルゴン・ボックス)

OHENRO-SAN (オヘンロ・サン)

  • Harry Hosono : Prepared Piano, Sanu-kite

CARAVAN (キャラヴァン)

  • Duke Ellington : Piamo, Horn Session
  • Les Paul : E.Guitar, Rhythm Arrangement
  • Gene Klupa : Drum Solo
  • 清水靖晃 : Sax Solo
  • Harry Hosono : Vocal in Japanese-English style
  • 木本靖夫 : DX-7
  • コシミハル : Hearing

RETORT (レトルト)

  • Harry Hosono : Celeste
  • コシミハル : Junior Hohner & additional Arrangement
  • 上野耕路 : Orchestrations(original for strings)

LAUGH-GAS (ラフ・ガス)

  • Amina Ben Mustapha : Arabic Vocal
  • Zouhir Gouja : Accordion
  • Julien Weiss : Quanoon
  • ぬのいともこ : French Voice
  • Unknown Children : Laughing
  • Miharuomi : Synthes
  • TR-808 : Rhythm
  • E.M.S : Bass

KORENDOR (コレンドア)

  • Hosonoid : Piano Solo
  • Evansoid : Orchestration

PLEOCENE (プリオシーヌ)

  • Harry Hosono : Vocal, Kaya-gum
  • 福澤もろ : Chorus
  • 川崎マサ子 : Chorus
  • 本條昌也 : Chorus
  • コシミハル : Electric Piano
  • 本條秀太郎 : Chorus Arrangement

脚注

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外部リンク

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