オレグ・センツォフ
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オレグ(オレフ[1][2])・センツォフ(Оле́г Генна́дійович Сенцо́в, Oleg Sentsov, 1976年7月13日 - )は、ウクライナの映像作家、映画監督。シンフェロポリ生まれ。
人物
[編集]ロシアによって収監されていた2018年に欧州議会の人権賞であるサハロフ賞を受賞[3]。2019年9月7日、ロシア・ウクライナ間の捕虜交換によって釈放された[4]。2022年3月現在、ウクライナ領土防衛隊の一員として従軍中[5]。
ロシアによる拘束
[編集]2014年に起きたロシアによるクリミアの併合を批判し、同年5月にロシアに拘束された。2015年8月25日、ロシアの軍事法廷は、オレグ・センツォフに対しクリミアでのテロ攻撃を計画した罪で禁錮20年の実刑判決を言い渡した[6]。
2018年5月からは、全てのウクライナ政治犯釈放を求めてハンガーストライキに入るとともに弁護士を通じて公開書簡を示し、国際連合やEUに対応を求めた。同年8月10日、フランスのエマニュエル・マクロン大統領がウラジーミル・プーチン大統領との電話会談を通じてオレグ・センツォフの解放を要請したほか、同月13日にはジャン・リュック・ゴダールらが、ル・モンド紙で公開書簡を発表して解放を呼び掛けるなどの動きが見られた[7]。
脚注
[編集]- ^ 巨匠らが解放呼び掛け=ロシア収監のウクライナ映画人AFPBB、2018年8月31日閲覧。
- ^ ウクライナ人政治犯の解放を、W杯の裏でロシアに要求日経新聞、2018年8月31日閲覧。
- ^ “EU rebukes Putin with human rights prize to jailed Ukrainian film-maker” (英語). The Guardian (25 October 2018). 25 October 2018閲覧。
- ^ “Film director Oleg Sentsov and MH17 suspect among those freed in Russia-Ukraine prisoner swap” (英語). CNN. 7 September 2019閲覧。
- ^ “前線で戦うウクライナ人映画監督 「実際は映画と違う」”. AFPBB News (2022年3月30日). 2022年3月31日閲覧。
- ^ “露、「クリミア併合反対」で禁錮20年”. Sankei Biz (2015年8月27日). 2018年8月19日閲覧。
- ^ “巨匠らが解放呼び掛け=ロシア収監のウクライナ映画人”. 時事通信社 (2018年8月19日). 2018年8月19日閲覧。