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オーティス・ブルー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『オーティス・ブルー』
オーティス・レディングスタジオ・アルバム
リリース
録音 テネシー州メンフィス、スタックス・レコーディング・スタジオ(1965年4月、7月)
ジャンル R&Bソウル
時間
レーベル ヴォルト・レコード
プロデュース ジム・スチュワート
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 6位(イギリス[1]
  • 75位(アメリカ[2]
  • オーティス・レディング アルバム 年表
    ソウル・バラードを歌う
    (1965年)
    オーティス・ブルー
    (1965年)
    ザ・ソウル・アルバム
    (1966年)
    テンプレートを表示

    オーティス・ブルー』(原題: Otis Blue / Otis Redding Sings Soul)は、オーティス・レディング1965年に発表した3作目のスタジオ・アルバム

    背景

    [編集]

    4月に録音された「愛しすぎて」のモノラル・ヴァージョンは、同月にシングルとしてリリースされ[3]Billboard Hot 100で21位、『ビルボード』のR&Bシングル・チャートで2位という成功を収めた[2]。7月にはアルバムのレコーディングが始まり、本作でレコーディング・エンジニアを務めたトム・ダウドの提案によって2トラック・レコーダーが使用された[4]。この際、「愛しすぎて」はステレオ・ヴァージョンが再録音されており[4]、「オール・マン・トラブル」と「リスペクト」も、モノラル・ヴァージョンとステレオ・ヴァージョンでは演奏そのものが異なる[3]

    レディングは、1964年12月に死去したサム・クックへのトリビュートとして[4]、クックのカヴァーを3曲取り上げた。また、スティーヴ・クロッパーのアイディアによりローリング・ストーンズのカヴァー「サティスファクション」が録音された[4]

    8月に「リスペクト」のモノラル・ヴァージョンがシングルとしてリリースされ[3]、9月には本作がリリースされた。本作発表後の11月、テンプテーションズのカヴァー「マイ・ガール」がイギリスでシングルとしてリリースされ[4]、1966年2月には「サティスファクション」がシングル・カットされている[3]

    反響・評価

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    1965年、レディングは本作で初めて『ビルボード』のR&Bアルバム・チャートで1位を獲得し[2]、1966年には総合チャートのBillboard 200で最高75位に達した[2]

    本作はイギリスで大ヒットを記録した。1966年、レディングとしては初の全英アルバムチャート入りを果たして最高6位に達し[1]、レディングの没後にも再度ヒットして1968年3月23日には全英7位を記録している[5]

    2001年、VH1が発表した「100 Greatest Albums」では81位にランク・イン[6]。『ローリング・ストーン』誌が2003年に選出したオールタイム・グレイテスト・アルバム500では74位にランク・インし[7]、後の改訂では78位となった[8]

    収録曲

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    各曲の収録時間はオリジナルLP(VOLT 412)裏ジャケットの記載に準拠。

    1. オール・マン・トラブル - "Ole Man Trouble" (Otis Redding) - 2:55
    2. リスペクト - "Respect" (O. Redding) - 2:05
    3. チェンジ・ゴナ・カム - "Change Gonna Come" (Sam Cooke) - 4:17
    4. ダウン・イン・ザ・ヴァレー - "Down in the Valley" (Bert Berns, Solomon Burke, Babe Chivian, Joe Martin) - 3:03
    5. 愛しすぎて - "I've Been Loving You Too Long" (O. Redding, Jerry Butler) - 3:10
    6. シェイク - "Shake" (S. Cooke) - 2:35
    7. マイ・ガール - "My Girl" (Smokey Robinson, Ronald White) - 2:52
    8. ワンダフル・ワールド - "Wonderful World" (S. Cooke, Lou Adler, Herb Alpert) - 3:00
    9. ロック・ミー・ベイビー - "Rock Me Baby" (B.B. King, Joe Josea) - 3:20
    10. サティスファクション - "Satisfaction" (Mick Jagger, Keith Richards) - 2:45
    11. 恋を大切に - "You Don't Miss Your Water" (William Bell) - 2:53

    コレクターズ・エディション

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    2008年ライノ・レコードよりCD2枚組の「コレクターズ・エディション」がリリースされた[9]。オリジナルのモノラル盤とステレオ盤の全曲に、18曲のボーナス・トラックが追加されており、シングルB面曲、未発表だった別ミックス、他のライヴ・アルバムやコンピレーション・アルバムで発表されたライヴ音源等が含まれている。

    ディスク1

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    1. - 11.はオリジナルのモノラル盤と同内容[9]

    Alternates & Singles

    1. 愛しすぎて - "I've Been Loving You Too Long (Mono Mix of Stereo Album Version)" (O. Redding, Jerry Butler) - 3:27
    2. アイム・ディペンディング・オン・ユー - "I'm Depending on You" (O. Redding) - 2:29
      • シングル「愛しすぎて」のB面曲。
    3. リスペクト - "Respect (Mono Mix of Stereo Album Version)" (O. Redding) - 2:18
    4. オール・マン・トラブル - "Ole Man Trouble (Mono Mix of Stereo Album Version)" (O. Redding) - 2:43
    5. エニー・オール・ウェイ - "Any Ole Way" (O. Redding, Steve Cropper) - 2:28
      • シングル「サティスファクション」のB面曲。
    6. シェイク - "Shake (Live 1967 - Stereo Mix of Single Version)" (S. Cooke) - 2:31

    Live at the Whisky a Go Go (4/66)

    1. オール・マン・トラブル - "Ole Man Trouble" (O. Redding) - 2:36
    2. リスペクト - "Respect" (O. Redding) - 2:06
    3. 愛しすぎて - "I've Been Loving You Too Long" (O. Redding, J. Butler) - 5:47
    4. サティスファクション - "Satisfaction" (M. Jagger, K. Richards) - 4:34
    5. アイム・ディペンディング・オン・ユー - "I'm Depending on You" (O. Redding) - 3:03
    6. エニー・オール・ウェイ - "Any Ole Way" (O. Redding, S. Cropper) - 2:42

    ディスク2

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    1. - 11.はオリジナルのステレオ盤と同内容[9]

    Alternate

    1. リスペクト - "Respect (1967 Version)" (O. Redding) - 1:49

    Live in Europe (3/67)

    1. 愛しすぎて - "I've Been Loving You Too Long" (O. Redding, J. Butler) - 4:10
    2. マイ・ガール - "My Girl" (S. Robinson, R. White) - 2:42
    3. シェイク - "Shake" (S. Cooke) - 2:53
    4. サティスファクション - "Satisfaction" (M. Jagger, K. Richards) - 2:53
    5. リスペクト - "Respect" (O. Redding) - 3:06

    参加ミュージシャン

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    下記のミュージシャンはモノラル・ヴァージョンのみ参加。

    • サミー・コールマン - トランペット
    • チャールズ・アクストン - テナー・サックス
    • ウィリアム・ベル - バッキング・ボーカル

    脚注

    [編集]
    1. ^ a b OTIS REDDING | full Official Chart History | Official Charts Company - 「ALBUMS」をクリックすれば表示される
    2. ^ a b c d Otis Redding - Awards”. AllMusic. 2016年3月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年7月10日閲覧。
    3. ^ a b c d 『オーティス・ブルー コレクターズ・エディション』日本盤CD(WPCR-12887/8)英文ブックレット
    4. ^ a b c d e 『オーティス・ブルー コレクターズ・エディション』日本盤CD(WPCR-12887/8)ライナーノーツ(ロブ・ボウマン)
    5. ^ 1968-03-23 Official Albums Chart Top 40 | Official Charts
    6. ^ Rock On The Net: VH1: 100 Greatest Albums
    7. ^ 『ローカス・ムック 名盤ディスクガイド500 きっと見つかる心の1枚』(インターナショナル・ラグジュアリー・メディア/2009年5月1日/ISBN 978-4-86190-870-5)p.125
    8. ^ 500 Greatest Albums of All Time: Otis Redding, 'Otis Blue' | Rolling Stone
    9. ^ a b c Otis Redding - Otis Blue / Otis Redding Sings Soul (CD, Album, Album) at Discogs