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カショッタ・ドゥルビーノ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
カショッタ・ドゥルビーノ
Casciotta d'Urbino
分類 セミハードタイプ[1][2]
原料 羊乳と牛乳の混合
原産国 イタリア
原産地 マルケ州ペーザロ・エ・ウルビーノ県
生産場所 酪農工場[3]
生産期間 晩秋から初夏
形状 半球形
大きさ 直径 12 - 16 cm
高さ 5 - 7 cm
重量 800 - 1200 g
脂肪分 45%以上
表皮 淡黄色、手触りはなめらか
菌種 20 - 30日
呼称統制 DOC (1982)
DOP (1996[4])
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カショッタ・ドゥルビーノイタリア語: Casciotta d'Urbino)はイタリアマルケ州ペーザロ・エ・ウルビーノ県で生産されるセミハードタイプのDOPチーズ[1]。名称のカショッタはイタリア中部方言でチーズのことで[4]、すなわち「ウルビーノのチーズ」という意味である。中世、ウルビーノ公国ではチーズ作りが奨励され、羊の牧場用地の取得や減税などをすすめた結果、16世紀ごろには軌道に乗っていたと考えられている[1][5]ミケランジェロクレメンス14世がこのチーズを好んでいたとされる。保護原産地呼称について、1982年にイタリア国内のDOC認証を、1996年にEUのDOP認証を受けており、このDOP認証はマルケ州で唯一の存在である[6]

表皮は引き締まりなめらかで淡黄色を見せ、内部も色は同色ながら柔らかく、まばらに小さな気孔見られる[1][4]。甘いなかに若干の干し草のような香りをもち、味は塩味がきつくなく食べやすい[4]。最も美味となる時期は春とされる[6]。そのまま食してもよいが、はちみつと合わせるのもよい[3]

脚注

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  1. ^ a b c d 本間るみ子; 増井和子; 山田友子 著、文藝春秋 編『チーズ図鑑』(7版)株式会社文藝春秋〈文春新書〉、2009年、156頁。ISBN 4-16-660182-2 
  2. ^ 以下「基本情報」欄は、特記の無い限り (本間, 増井 & 山田 2009, p. 156) による。
  3. ^ a b Casciotta d'Urbino/カショッタ ドゥルビーノ”. フェルミエ (2001年5月1日). 2019年5月6日閲覧。 “今日では3軒の酪農工場が生産するだけになってしまいました”
  4. ^ a b c d カショッタ ドゥルビーノ”. アレクリア (arrecria.jp). 株式会社プログレス. 2019年5月6日閲覧。
  5. ^ Casciotta d'Urbino DOP, a latte misto, a pasta molle”. formaggio.it. 2019年5月6日閲覧。
  6. ^ a b マルケ州のチーズ”. イタリア・マルケ州政府観光局公式日本語サイト. 2016年12月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年5月6日閲覧。

外部リンク

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