カショッタ・ドゥルビーノ
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カショッタ・ドゥルビーノ Casciotta d'Urbino | |
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分類 | セミハードタイプ[1][2] |
原料 | 羊乳と牛乳の混合 |
原産国 | イタリア |
原産地 | マルケ州ペーザロ・エ・ウルビーノ県 |
生産場所 | 酪農工場[3] |
生産期間 | 晩秋から初夏 |
形状 | 半球形 |
大きさ |
直径 12 - 16 cm 高さ 5 - 7 cm |
重量 | 800 - 1200 g |
脂肪分 | 45%以上 |
表皮 | 淡黄色、手触りはなめらか |
菌種 | 20 - 30日 |
呼称統制 |
DOC (1982) DOP (1996[4]) |
カショッタ・ドゥルビーノ(イタリア語: Casciotta d'Urbino)はイタリアのマルケ州ペーザロ・エ・ウルビーノ県で生産されるセミハードタイプのDOPチーズ[1]。名称のカショッタはイタリア中部方言でチーズのことで[4]、すなわち「ウルビーノのチーズ」という意味である。中世、ウルビーノ公国ではチーズ作りが奨励され、羊の牧場用地の取得や減税などをすすめた結果、16世紀ごろには軌道に乗っていたと考えられている[1][5]。ミケランジェロやクレメンス14世がこのチーズを好んでいたとされる。保護原産地呼称について、1982年にイタリア国内のDOC認証を、1996年にEUのDOP認証を受けており、このDOP認証はマルケ州で唯一の存在である[6]。
表皮は引き締まりなめらかで淡黄色を見せ、内部も色は同色ながら柔らかく、まばらに小さな気孔見られる[1][4]。甘いなかに若干の干し草のような香りをもち、味は塩味がきつくなく食べやすい[4]。最も美味となる時期は春とされる[6]。そのまま食してもよいが、はちみつと合わせるのもよい[3]。
脚注
[編集]- ^ a b c d 本間るみ子; 増井和子; 山田友子 著、文藝春秋 編『チーズ図鑑』(7版)株式会社文藝春秋〈文春新書〉、2009年、156頁。ISBN 4-16-660182-2。
- ^ 以下「基本情報」欄は、特記の無い限り (本間, 増井 & 山田 2009, p. 156) による。
- ^ a b “Casciotta d'Urbino/カショッタ ドゥルビーノ”. フェルミエ (2001年5月1日). 2019年5月6日閲覧。 “今日では3軒の酪農工場が生産するだけになってしまいました”
- ^ a b c d “カショッタ ドゥルビーノ”. アレクリア (arrecria.jp). 株式会社プログレス. 2019年5月6日閲覧。
- ^ “Casciotta d'Urbino DOP, a latte misto, a pasta molle”. formaggio.it. 2019年5月6日閲覧。
- ^ a b “マルケ州のチーズ”. イタリア・マルケ州政府観光局公式日本語サイト. 2016年12月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年5月6日閲覧。
外部リンク
[編集]- 公式ウェブサイト
- カショッタ・ドゥルビーノ (casciottadurbino) - Facebook
- カショッタ・ドゥルビーノ (@CasciottadiU) - X(旧Twitter)