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カメラ・カメラ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『カメラ・カメラ』
ルネッサンススタジオ・アルバム
リリース
録音 1981年6月 バークシャー サニングデール Herne Place Studios[1]
ジャンル プログレッシブ・ロックポップ・ロックニュー・ウェイヴ
時間
レーベル イギリスの旗イリーガル・レコード
アメリカ合衆国の旗I.R.S.レコード英語版
プロデュース ルネッサンス
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 196位(アメリカ[2]
  • ルネッサンス アルバム 年表
    碧の幻想
    (1979年)
    カメラ・カメラ
    (1981年)
    タイム・ライン
    (1983年)
    テンプレートを表示

    カメラ・カメラ』(Camera Camera)は、イギリスプログレッシブ・ロックバンドルネッサンス1981年に発表した10作目のスタジオ・アルバムアニー・ハズラム加入後としては8作目に当たる。

    背景

    [編集]

    1980年にジョン・タウトとテレンス・サリヴァンが脱退し、残されたメンバーのうちアニー・ハズラムとマイケル・ダンフォードは、ピーター・ゴスリング(キーボード、ボーカル)と共に「ネヴァーダ」というバンドを結成して、「In the Bleak Midwinter」(1980年)、「You Know I Like It」(1981年)といったシングルを発表した[3]。また、ジョン・キャンプはロイ・ウッド率いる「ヘリコプターズ」に加入した[3]。しかし、最終的にはハズラム、ダンフォード、キャンプによりルネッサンスが再編され、ネヴァーダのメンバーでもあったゴスリングと、新ドラマーのピーター・バロンが迎えられた[3]。なお、本作収録曲「Faeries (Living at the Bottom of the Garden)」は、ネヴァーダにより録音されていた曲のリメイクである[4]

    音楽的には、以前の作品と異なりオーケストレーションは導入されず、当時の流行を反映した作風で[3]、ジャケット写真も含めてニュー・ウェイヴからの影響が指摘されている[1]。なお、作詞家のベティ・サッチャー英語版は、本作を最後に一旦ルネッサンスとの長年の関係を終了したが[3]、後にダンフォードがステファニー・アドリントン(ボーカル)を迎えてルネッサンス名義で発表したアルバム『もう一人の私』(1995年)で、再びダンフォードとの共作を行った[5]

    反響・評価

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    セールス的には大きな成功に至らず、アメリカでは1981年12月19日付のBillboard 200で最高196位を記録するにとどまった[2]。また、全英アルバムチャートでは、前2作に続くチャート入りを果たせなかった[6]

    Stewart Masonはオールミュージックにおいて5点満点中3.5点を付け「意外と良いアルバム」「賢明なことに、ルネッサンスはスパンダー・バレエデュラン・デュラン方面のニュー・ウェイヴ市場を狙うのではなく、ピーター・ガブリエルの3作目のソロ・アルバム、そして何よりケイト・ブッシュを思わせる、より芸術的なニュー・ウェイヴとアート・ロックの融合を試みている」と評している[1]

    収録曲

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    特記なき楽曲はベティ・サッチャーとマイケル・ダンフォードの共作。イギリス初回盤LP (ILP 008)は、「Bonjour Swansong」を除く8曲入りだった[7]

    1. "Camera Camera" (Michael Dunford, Jon Camp) – 6:05
    2. "Faeries (Living at the Bottom of the Garden)" (M. Dunford, Peter Gosling) – 4:02
    3. "Remember" – 4:36
    4. "Bonjour Swansong" – 3:40
    5. "Tyrant-Tula" (M. Dunford, J. Camp) – 6:00
    6. "Okichi-San" – 6:00
    7. "Jigsaw" – 5:07
    8. "Running Away from You" (J. Camp) – 3:54
    9. "Ukraine Ways" (M. Dunford, J. Camp) – 6:26

    参加ミュージシャン

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    脚注

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    1. ^ a b c Mason, Stewart. “Renaissance - Camera Camera Album Reviews, Songs & More”. AllMusic. 2023年1月25日閲覧。
    2. ^ a b Renaissance Chart History - Billboard 200”. Billboard. 2020年1月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年1月25日閲覧。
    3. ^ a b c d e Elliot, Russell W. “The History Of Renaissance”. Northern Lights. 2023年1月25日閲覧。
    4. ^ Elliot, Russell W (2000年). “Nevada - Pictures In The Fire Album Review”. Northern Lights. 2023年1月25日閲覧。
    5. ^ Elliot, Russell W. “Betty Thatcher - The Other Woman - March 1995”. Northern Lights. 2023年1月25日閲覧。
    6. ^ RENAISSANCE | full Official Chart History | Official Charts Company - 「ALBUMS」をクリックすれば表示される。
    7. ^ Renaissance - Camera Camera (1981, Vinyl) - Discogs - イギリス盤LPの情報。

    外部リンク

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