カリオペ (小惑星)
表示
(カリオープ (小惑星)から転送)
カリオペ 22 Kalliope | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
分類 | 小惑星 | ||||||
軌道の種類 | 小惑星帯 | ||||||
発見 | |||||||
発見日 | 1852年11月16日 | ||||||
発見者 | J. ハインド | ||||||
軌道要素と性質 元期:2008年11月30日 (JD 2,454,800.5) | |||||||
軌道長半径 (a) | 2.907 AU | ||||||
近日点距離 (q) | 2.609 AU | ||||||
遠日点距離 (Q) | 3.206 AU | ||||||
離心率 (e) | 0.103 | ||||||
公転周期 (P) | 4.96 年 | ||||||
軌道傾斜角 (i) | 13.71 度 | ||||||
近日点引数 (ω) | 355.73 度 | ||||||
昇交点黄経 (Ω) | 66.23 度 | ||||||
平均近点角 (M) | 162.56 度 | ||||||
衛星の数 | 1(リヌス) | ||||||
物理的性質 | |||||||
三軸径 | 231.4 × 175.3 × 146.1 km | ||||||
質量 | (6.3 ± 0.5) ×1018 kg | ||||||
平均密度 | 2.03 ± 0.16 g/cm3 | ||||||
表面重力 | 0.038 m/s2 | ||||||
脱出速度 | 0.09 km/s | ||||||
自転周期 | 4.148 時間 | ||||||
スペクトル分類 | M | ||||||
絶対等級 (H) | 6.45 | ||||||
アルベド(反射能) | 0.1419 | ||||||
表面温度 |
| ||||||
色指数 (B-V) | 0.715 | ||||||
色指数 (U-B) | 0.234 | ||||||
■Template (■ノート ■解説) ■Project |
カリオペ[1] (22 Kalliope) は、太陽系の比較的大きな小惑星のひとつ。火星と木星の間の軌道を公転している。また衛星を持つ小惑星でもある。
命名
[編集]カリオペは1852年、イギリスの天文学者ジョン・ハインドによって発見され、当時のケンブリッジ天文台長ジョン・クーチ・アダムズによって命名された。 カリオペ(ラテン語読み、英語読みではカリオープ)とは、ギリシア神話の文芸を司る女神ムーサ(英語読みではミューズ)の九柱のうち、英雄叙事詩を司る女神カリオペ(カリオペー)に由来する。彼女の持ち物は書板と鉄筆である。
衛星
[編集]カリオペは衛星を持つ小惑星として知られている。2001年8月29日に発見されたこの衛星は、当初“S/2001 (22) 1”という仮符号がつけられていたが、現在ではリヌス ((22) Kalliope I Linus)) と命名されている。大きさは直径38 ±6 kmと見られ、1,065 km前後離れた軌道を公転している。なおリヌスはカリオペの息子リノスの名に由来する。現在のところ、衛星を持つ最も小惑星番号の若い小惑星である。
2006年11月8日、関東地方から東北地方にかけてカリオペとリヌスによる恒星の掩蔽がアマチュア天文家たちによって観測され、カリオペとリヌスの正確な大きさと位置が求められた。これは、掩蔽以外の方法により発見されていた小惑星の衛星を掩蔽によって観測した世界初の例である。2007年1月にも熊本県で掩蔽が観測されたが、この時はカリオペのみであった。
出典
[編集]- ^ “小惑星日本語表記索引 : 1 - 50”. 日本惑星協会. 2019年3月9日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 22 Kalliopeの軌道(JPL・HPより 英語版)
- (22) Kalliope and Linus
- 22 Kalliope and Linus
- 2006.11.08 小惑星カリオペと衛星リヌスによる恒星食の観測成果 - せんだい宇宙館
- 2007.1.3 小惑星カリオペによる掩蔽の観測成果(せんだい宇宙館)
前の小惑星 ルテティア (小惑星) |
小惑星 カリオペ (小惑星) |
次の小惑星 タリア (小惑星) |