カースルメイン男爵
カースルメイン男爵 Baron Carstlemaine | |
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創設時期 | 1812年12月24日 |
創設者 | 摂政ジョージ (ジョージ3世名代) |
貴族 | アイルランド貴族 |
初代 | 初代男爵ウィリアム・ハンドコック |
現所有者 | 8代男爵ローランド・ハンドコック |
付随称号 | なし |
旧邸宅 | モイドラム城 |
モットー | よく見張り、祈れ (Vigilante et Orate) |
カースルメイン男爵(カースルメインだんしゃく、英: Baron Castlemaine)は、アイルランド貴族の爵位。1812年に創設された。
歴史
[編集]アコンリー首席司祭リチャード・ハンドコック(1712–1791)の息子ウィリアム・ハンドコック(1761–1839)はアイルランド庶民院議員、連合王国庶民院議員を通算20年務めた後、1812年12月21日にアイルランド貴族であるウェストミーズ県におけるモイドラムのカースルメイン男爵に叙された[1]。彼は結婚から35年目にして息子がいなかったため、この爵位には弟リチャード・ハンドコック(1767–1840)およびその男系子孫への特別残余権(special remainder)が定められている[1]。1800年合同法の施行以降、新しいアイルランド貴族爵位の創設には既存の爵位が3つ廃絶する必要があり、カースルメイン男爵位の創設はペリー子爵、ミルトン男爵、デラヴァル男爵の廃絶を根拠とした[1]。その後、1822年1月12日にカースルメイン子爵に叙されたが、この爵位には特別残余権が規定されなかった[1]。そして、1839年に子爵が死去すると、カースルメイン子爵位は廃絶、カースルメイン男爵位は特別残余権に基づき弟が継承した[1]。
2代男爵リチャード・ハンドコックはトーリー党に属し、1800年に短期間アイルランド庶民院議員を務めた[1]。その息子である3代男爵リチャード・ハンドコック(1791–1869)もトーリー党に属し、連合王国庶民院議員、アイルランド貴族代表議員を務めた[1]。その息子である4代男爵リチャード・ハンドコック(1826–1892)はアイルランド貴族代表議員、ウェストミーズ統監を務めた[2]。その息子である5代男爵アルバート・エドワード・ハンドコック(1863–1937)は保守党に属し、父と同じくアイルランド貴族代表議員とウェストミーズ統監を務めた[2]。
2019年現在の当主は4代男爵の弟の曽孫にあたる8代男爵ローランド・トマス・ジョン・ハンドコック(1943–)である[3]。
カースルメイン男爵(1812年)
[編集]- 初代カースルメイン男爵ウィリアム・ハンドコック(1761年 – 1839年)
- 1822年、カースルメイン子爵に叙爵。1839年廃絶
- 第2代カースルメイン男爵リチャード・ハンドコック(1767年 – 1840年)
- 第3代カースルメイン男爵リチャード・ハンドコック(1791年 – 1869年)
- 第4代カースルメイン男爵リチャード・ハンドコック(1826年 – 1892年)
- 第5代カースルメイン男爵アルバート・エドワード・ハンドコック(1863年 – 1937年)
- 第6代カースルメイン男爵ロバート・アーサー・ハンドコック(1864年 – 1954年)
- 第7代カースルメイン男爵ジョン・マイケル・ションバーグ・ステーヴリー・ハンドコック(1904年 – 1973年)
- 第8代カースルメイン男爵ローランド・トマス・ジョン・ハンドコック(1943年 – )
爵位の法定推定相続人は現当主の息子ロナン・マイケル・エドワード・ハンドコック閣下(1989年 – )で、その推定相続人は現当主の祖父の弟の曽孫にあたるアンドレ・パトリック・ジェームズ・ハンドコック(1950年 – )である。
出典
[編集]- ^ a b c d e f g Cokayne, Gibbs & Doubleday 1913, p. 93.
- ^ a b Cokayne, Gibbs & Doubleday 1913, p. 94.
- ^ Morris, Susan; Bosberry-Scott, Wendy; Belfield, Gervase, eds. (2019). Debrett's Peerage and Baronetage (英語). London: Debrett's. pp. 1421–1422. ISBN 978-1-999767-0-5-1。
参考文献
[編集]- Cokayne, George Edward; Gibbs, Vicary; Doubleday, Herbert Arthur, eds. (1913). Complete peerage of England, Scotland, Ireland, Great Britain and the United Kingdom, extant, extinct or dormant (Canonteign to Cutts) (英語). Vol. 3 (2nd ed.). London: The St. Catherine Press, Ltd. pp. 93–94.
- Cokayne, George Edward; Hammond, Peter W., eds. (1998). The Complete Peerage, or a history of the House of Lords and all its members from the earliest times (Addenda & Corrigenda) (英語). Vol. 14 (2nd ed.). Stroud: Sutton Publishing. pp. 156–157. ISBN 978-0-7509-0154-3。