カード占い
カード占い(カードうらない、英語: cartomancy)は、カードのセットを使った占い。
概要
[編集]14世紀にトランプが初めてヨーロッパに広まってから程なくしてカード占いの形態が登場した[1]。カード占いを行う人は、英語では一般的にカード占い師(cartomancer)やカードリーダー(card reader)、または単にリーダー(reader)と呼ばれる。
カード占いは、一般的な占いの中では最も古いもののうちの一つである。英語圏の国々で最も一般的なカード占いはタロット占いであり、これらの国々では占いはもっぱらタロットカードが利用されている[2]。
トランプを使ったカード占いは、18世紀から20世紀にかけて、カード占いの最も一般的な形式だった。英語圏の国々ではタロットカードはトランプよりもより一般的に使用されているが、アングロアメリカにおけるコントラクトブリッジやポーカーを遊ぶための標準的なカードセット、つまり、トランプからジョーカーを除いた各スート13枚の計52枚のセットも使用することができた。また、ジョーカーや、セットのパッケージに含まれていた空白のカードでさえ使うこともあった。 フランスでは、カード占いには一般的にピケに使われる32枚組のセットのカードが用いられるが、52枚組のトランプのセットもまた用いられることがある。
日本では、タロットカードやトランプを用いたカード占いの他に、近年ではオラクルカード[3]やスピリチュアルカード、リーディングカードといったカードが市場に出回り、それらを用いたカード占いも行われている。
オラクルカード
[編集]オラクルカードとは、カード占いに使うカードの一種で、何枚かのセットになったカードの中から、偶然引いたカード[3]を元に占う。オラクルカードは、書物占いをカードにして簡略化することで占いやすくしたもの[3]とされ、また、最も古いオラクルカードは1970年代に出版された[4]とされている。 オラクルカードのセットの枚数は様々であり決まっていない。
一般的な占いの例
[編集]トランプを用いた最も一般的なカード占いに「運命の輪(Wheel of Fortune)」と呼ばれるものがある[2][5]。この占いでは、占いをする人はランダムにカードを取り出し、その順番からカードの意味を読み解く[2]。カードの解釈は地域により異なるが、占いによる一般的な意味は次の表の通りである。
カード | 解釈 |
---|---|
ハートのキング | 茶色、青色または淡褐色の瞳で、薄茶色、ダークブロンドまたは明るい茶色の髪の、35歳以上の男性。通常は、家族、および、他に愛している人。父性および家庭らしさ。 |
ダイヤのキング | 青、緑、または灰色の瞳で、赤色または明るい金髪の髪の、35歳以上の男性。通常は、権威ある地位にいる裕福な男性。 |
クラブのキング | 茶色、青色または淡褐色の瞳で、中くらいまたは暗い茶色の髪の、35歳以上の男性。通常は結婚したビジネスマンのことだが、性的な男性という解釈をとることもできる。 |
スペードのキング | 濃い茶色の瞳で、暗褐色から黒色の髪の、35歳以上の男性。通常は、独身男性や離婚した男性、または外国人の男性。 野心的でパワフル、傲慢で欺瞞的。 |
ハートのクイーン | 茶色、青色または淡褐色の瞳で、薄茶色、ダークブロンドまたは明るい茶色の髪の、18歳以上の女性。通常は、家族、および、他に愛している人。母性および家庭らしさ。 |
ダイヤのクイーン | 青、緑、または灰色の瞳で、赤色または明るい金髪の髪の、18歳以上の女性。通常は、権威ある地位にいる裕福な女性。 |
クラブのクイーン | 茶色、青色または淡褐色の瞳で、中くらいまたは暗い茶色の髪の、18歳以上の女性。 通常は、ビジネスウーマンまたは社交家。 |
スペードのクイーン | 濃い茶色の瞳で、暗褐色から黒色の髪の、18歳以上の女性。通常は、独身女性または離婚した女性、または外国人の女性。野心的で知的で、冷たく、計算高い、または悪意がある。 |
脚注
[編集]- ^ ポール・ヒューソン (2004). Mystical Origins of the Tarot: From Ancient Roots to Modern Usage. Vermont: Destiny Books. ISBN 0-89281-190-0
- ^ a b c d Knight, Jan (1980). A-Z of ghosts and supernatural. Pepper Press. pp. 15–6. ISBN 0-560-74509-5
- ^ a b c “「星の王子さま」のアートがオラクルカードに--迷ったら王子さまがメッセージをくれる?”. えんウチ (インターネットコム). (2015年11月2日) 2018年1月28日閲覧。
- ^ “オラクルカードの歴史”. 日本のオラクルカード・タロットカード全集. ヴィジョナリー・カンパニー. 2018年1月28日閲覧。
- ^ "Cartomancy". The Element Encyclopedia of the Psychic World. Harper Element. 2006. p. 99.
外部リンク
[編集]- ヴィジョナリー・カンパニー
- ライトワークス
- ドリーン・バーチュー 日本語公式サイト - ライトワークスによるドリーン・バーチューのサイト